ハエトリグモ ハンドブック の商品レビュー

須黒達巳(著者)

2019/05/20

このハンドブック
とにかく　やたら写真が綺麗なんです
白背景だから見やすいし
なにより　クモがしゃんとしてます
この小さいクモをこんなに綺麗にとるのは
とても大変だろうな
ハエトリグモは　その小ささが可愛い
そして　そのしぐさが可愛い
よく見てると　意外に堂々としてるんですね

2022/06/01

ハエトリグモのハンドブック、この無くてもよいがあると良きもの！
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一冊まるごとハエトリグモの本。
もちろん著者はハエトリグモ廃人である。ハエトリグモで修士をとった後、日本全種のハエトリグモを採集・撮影するためにフリーターになる(今は教職についているようだが)。

こういう突き抜けた生き物マニアの本は例外なく面白いのである。

本書は、しかしその突き抜けたマニアぶりが、あまり読み取れない。じゃあ駄目かって？　そんなことないよ。ハエトリグモの脱皮殻の写真なんかも見られる。
こんなのはじめて見た。

兎に角写真が美しい。昆虫図鑑(これ昆虫じゃないけどさ)は実寸かそれより小さいものが多いが、ハエトリグモという、もとが小さいヤツだけに、写真がずいぶんダイナミックで、いままで見えなかったものが見えるのだ。だいたい10倍ぐらいで掲載されているのかなあ。

そして日本にこれほどの種類のハエトリグモがいたのか、と驚く。誤同定も含めて120種といわれる日本のハエトリグモ、そのうち著者が認める既知種105種のうち、103種が掲載されている。
そんなにいるのか！
ってびっくりするが、著者としては105種で出したかっただろう。僕にとっては満足な図鑑でも、なにかそこに作り手の不満が残っていたらいやだなあ、と思ったが、それについてのコラムもある。全然立ち止まっていない感じだ。いいぞ。

で、何が凄いってこの本、標本じゃなくて、生きたハエトリグモの写真を撮っているのだそうだ。生きて、起きているやつじゃないと、脚がシャンとしてくれないから、とはいうものの。

こういう本にばったり出会うことがあるから、本探しはたまらんですなあ。

2017/06/25

http://public-errata.appspot.com/errata/book/9784829981498/