わが半生の裏街道 の商品レビュー
あの「明治精神史」の色川大吉さんの 幼少期から学者になるまでの生い立ちの記である 今まで、色川さんの書かれる民衆史の面白さに関心があったので、色川さんご自身の「来し方」のことに思いが至らなかった。 むろん全ての人がそうであるように、色川さんご自身も様々な出逢いをもっておられ、ま...
あの「明治精神史」の色川大吉さんの 幼少期から学者になるまでの生い立ちの記である 今まで、色川さんの書かれる民衆史の面白さに関心があったので、色川さんご自身の「来し方」のことに思いが至らなかった。 むろん全ての人がそうであるように、色川さんご自身も様々な出逢いをもっておられ、また別れも体験されてこられたのだ、と改めて考えさせられました。 色川さんが青年時代に憲兵に付け回される時代を経て、そのあと飲まず食わずの極貧生活を強いられ、そして大病生活を余儀なくされる、その果てに「民衆史」の研究家として歩み始めるところまでが分り易く綴られている。 久しぶりに、色川大吉さんの「ある昭和史」を再読してみようと思った。
Posted by
- 1