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打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? の商品レビュー

2.8

46件のお客様レビュー

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2024/06/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

映像作品を文章にしたということと、筆者である監督自身があとがきで記されていますように、この作品を初めて小説で読んだ人には、伝わりづらいところが多々あります。 とはいえ、私は、こうした、若さや青春特有———と思わせて、最早近頃は大人にとっても珍しくない、「くどくど」な周り道が、大好きだぁぁぁ!という思いを再確認致しました。笑 小説から生きるヒントを学ぼうという人ももちろんいるとは思いますが、多分、ヒントに、直接的で実利的なものを求める人は、そもそも小説ではなく、HowTo・ノウハウの本を読むのではなかろうかと私は考えます。 であれば、実利的でないのなら、小説は何を読むものなのか? その問いの答えこそ、「くどくど」なのです。笑 多分、言い訳や嘘を一度も体験したことがない人はいないはず。そしてそういう、羞恥心や自尊心のための、いわば「くだらない」価値観や態度を、人はある程度の年齢や体験を繰り返すことで、やがて克服していくのです。 そしてその告白が早い人もいれば、開き直って生涯その不器用な性格と付き合うことを決める人も、はたまたなんとなく不器用なまま生きている人もいるでしょう。 思うに私にとって小説とは、そうした、生きる志を持つまでの、さまざまな、年齢、男女、それぞれの条件の人々が出会い、心を通わせる、まさしく本作に登場する「もしも」のような、不思議な寄り処なのです。 器用に生きられる人にとっても、小説は、不器用であった頃の自分を懐かしむものであり、今一生懸命に生きる人へ「なんでそんなに不器用なのか!」と責めるのではなく、自分にも不器用な頃はあったと、肌身に馴染む感覚で思い出し、やさしくなれるきっかけとなることでしょう。 そして今現在不器用な人にとっては、まさにこうした小説の「くどくど」の先にある、勇気ある行動、姿にこそ、影響され、少しずつ、ゆっくりと変わっていけるきっかけとなることでしょう。 皆さんにとって、なずなちゃんと典道くんの「くどくど」な寄り処が……幸せの道標となりますように。

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2024/05/08

中学生の日常と甘酸っぱ過ぎる恋の話。 ヒロインのチグハグな行動が大人にはない中学生っぽい子どもっぽさが残る描写、主人公の行動一つひとつが鼻垂れ小僧感が残る描写で読んでて懐かしくも感じつつ、現実離れしてるストーリーが時間を忘れさせあっという間に読めた。主人公がヒロインを好きになる過...

中学生の日常と甘酸っぱ過ぎる恋の話。 ヒロインのチグハグな行動が大人にはない中学生っぽい子どもっぽさが残る描写、主人公の行動一つひとつが鼻垂れ小僧感が残る描写で読んでて懐かしくも感じつつ、現実離れしてるストーリーが時間を忘れさせあっという間に読めた。主人公がヒロインを好きになる過程がもう少し細かく書いてあったらもっと感情移入して読めそうとも思いつつ、ストーリーの続きをもっと読みたいとも思わせてくれた。成人になっても未だにこんな甘酸っぱ過ぎるストーリーにどこか憧れを抱いている自分はきっとまだ精神的には中学生程度なのかもしれない。。。

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2022/07/19

良くも悪くもアニメ映画通り。 アニメ映画にはなかった内容があるとかなら楽しめたかもしれないが、あまりにそのままなので、まるで台本をそのまま読んでいる感じで少し物足りないかも。

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2022/04/01

原作映画、アニメ未鑑賞。 同じ一日を繰り返すという意味でいうと、活発時をかける少女」に近い部分もあるかもしれないが、原作が岩井俊二さんということもあって、文章も映像寄りな書き方になっているように感じた。 中学一年という設定での心理描写も上手く表現されているし、読んでいるこちらがそ...

原作映画、アニメ未鑑賞。 同じ一日を繰り返すという意味でいうと、活発時をかける少女」に近い部分もあるかもしれないが、原作が岩井俊二さんということもあって、文章も映像寄りな書き方になっているように感じた。 中学一年という設定での心理描写も上手く表現されているし、読んでいるこちらがそれぐらいの頃の自分になったような気持ちで読めた。 典道となずなの恋心は、読んでて懐かしいような甘酸っぱいようなドキドキ感を感じた。 なずなを強く想う典道の熱い気持ちが「もしもの世界」という奇跡を起こし、花火大会での「二人だけの世界」を作った。 最後の方の花火大会の二人のシーンは胸キュンでした。 岩井監督の綺麗な映像も観たいので、映画版とアニメ版も観てみたい。

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2022/02/19

#読了 するするっと読了。アニメは見たことあったので何となく風景はアニメ画で頭に描かれてしまった。 「もしも〇〇だったら」ってなんか可愛いなぁ、と思って読み終わりました。 あたしだったら何を願うかなぁ もしも彼といれるなら、かな。笑

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2021/10/06

映画が良く分からなかつたのでノベライズも読んでみた。 良く分からない。タイムリープものだけど、珍しく過去の記憶はあるんだね。 「恋の奇跡の物語」ってあるけど、んんん。設定も不十分だし、恋の描写もいまいち。話の広がりかたも所詮ノベライズ、話が薄っぺらい。

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2021/09/11

映画やアニメからのストーリーだったせいか、全く物語が入ってこない。世代間のギャップもあるかもなのだろうが 脚本からのお話だと全体像がみえてこなくて そして映画を少しも見たいとも思えなかったなぁ。登場人物の設定も稚拙だったのか個人的には ひとつも共感できず。

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2021/06/14

序盤から、面白くなさそうと思ってしまい、最後まで読んだけど、………な作品でした。 若い人向きなのかな。男子中学生が女性教師に対してセクハラするのを、青春ぽく書いてるのも合わなかったし、なずなの行動がチグハグしていて理解出来ませんでした。

Posted byブクログ

2020/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

玉を握って「もしも」って願ったらもしもの世界に行ける、っていうお話。なずなの親が再婚するから駆け落ち~的な展開。もしもの世界に行ったらいろんなものが歪んで見える。結局駆け落ちはできんけど「好きだ!!!」で終わる。なんだそれ。

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2020/08/21

映画のノベライズ 脚本の大根仁がそのまま小説化したもの あとがきでも書いているけど、典道の視点以外のところは脚本的な書き方がされていて、読んでいて何か意味があるのか?と思ったけど、それ以上の意味はないようだ ストーリーは映画通り 若干の描写の違いはあるものの、ほぼ同じ 一番の...

映画のノベライズ 脚本の大根仁がそのまま小説化したもの あとがきでも書いているけど、典道の視点以外のところは脚本的な書き方がされていて、読んでいて何か意味があるのか?と思ったけど、それ以上の意味はないようだ ストーリーは映画通り 若干の描写の違いはあるものの、ほぼ同じ 一番の違いは、やはり心情が描かれているところ 小説の強みだよね 映画を見ているだけでは伺い知れない心情を知れるのはよい そして画面では伝わりきらなかったものとかもね ドラマ版は観たことないんだけど、観てみたくなった

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