社員をサーフィンに行かせよう 新版 の商品レビュー
パタゴニアの歴史から理念までまとめられた一冊。 前半の冒険譚は、ワイルドすぎて理解が及ばない部分も多いが、後半からは「なぜ経営理念が必要か」が伝わってきた。(自分の勤め先でも経営理念を浸透させるための施作はあるが、全くピンときていなかった) もう一つは、環境に対する取組みについ...
パタゴニアの歴史から理念までまとめられた一冊。 前半の冒険譚は、ワイルドすぎて理解が及ばない部分も多いが、後半からは「なぜ経営理念が必要か」が伝わってきた。(自分の勤め先でも経営理念を浸透させるための施作はあるが、全くピンときていなかった) もう一つは、環境に対する取組みについて。環境保護活動について必要性は理解しつつも、感情論のような気がして、両手で賛成するのは少し気後れしていた。パタゴニアは、売上の1%を毎年寄付するなど、ロジカルに考え行動しているように見受けられ、好感がもてた。 特に印象に残った箇所を抜粋。 政府も企業も資源の利用についてフルコストアカウンティングを採用していない。 経済の健全性を図る政府指標はGDP (生産された価値の総量)だが、空気や水の供給量、土壌の健全性などは無視される。 我々が消費している物はいずれも費用が過小評価されている。我々が支払っている見えない対価で最大のものは、子供たちの時代における地球が住みやすさである。
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patagoniaのダウンジャケットは軽くて温かく、生地も丈夫でかれこれ10年ほど愛用している。本書を読み、私が持つダウンジャケット一着に、どれほどの思いが込められているのかを知った。経営理念にも感銘を受け、ますますpatagoniaのファンになった。我々消費者に対して、「自社の...
patagoniaのダウンジャケットは軽くて温かく、生地も丈夫でかれこれ10年ほど愛用している。本書を読み、私が持つダウンジャケット一着に、どれほどの思いが込められているのかを知った。経営理念にも感銘を受け、ますますpatagoniaのファンになった。我々消費者に対して、「自社の製品も含め服を買うな、良いものを選択して長く使え」という内容を広告にする企業はpatagoniaをおいて他にいるのだろうか。資源には限りがあり、余計なものを買わないことで、節約できるだけでなく地球環境を守ることにも繋がるのだと、イヴォン・シュイナード氏は述べる。私がこれまで生きてきた中で、本当に大切にして長く着た服は何着で、意味もなく買っては捨てた服は何着になるのだろうか。考えるだけで過去の自分の行いが恥ずかしい。今後無駄な消費を控えようと決心するよいきっかけになった。
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読めばパタゴニアを好きになる、自叙伝! パタゴニアの思想と企業理念を説いた本。思想だけでなく具体的なアクションをしているのが凄いところ。会社は利益のために株式公開するが、パタゴニアは上場しない。それは意思決定が株主に左右されるから。環境問題を口にする企業が多いが、利益の観点からす...
読めばパタゴニアを好きになる、自叙伝! パタゴニアの思想と企業理念を説いた本。思想だけでなく具体的なアクションをしているのが凄いところ。会社は利益のために株式公開するが、パタゴニアは上場しない。それは意思決定が株主に左右されるから。環境問題を口にする企業が多いが、利益の観点からすぐに頓挫する企業が多い中、一貫した考えと企業理念、継続的な利益を出し続けることができる珍しい会社の本。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
パタゴニアは環境に配慮した経営を行っている会社のトップクラスの会社だと思います。フェアトレード商品をどんどん増やしたり、修理をしてくれたり、ひとつの商品を長く使ってもらうことで環境に配慮した消費者になれるようサポートもしています。もともとクライマーであった創業者が、山がクライミングの道具でボロボロになっていくのを見て、環境に配慮した製品を作るようになったというストーリーはとても印象的でした。今自分が使っているパタゴニアのリュックサックもペットボトルのリサイクルで作られらたものですが、大事に使っていきたいです。
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信じることを自分なりに進めてきたら連続的にいまの姿に至ってきたということのよう。それって素敵だなとまず思った。 前半で印象に残ったのは、 ○いい波がきたらサーフィンに行く、あるいは子の体調が悪ければ看病するというように、仕事と生活の垣根をゆるくするというマインド(これこそ働き方...
信じることを自分なりに進めてきたら連続的にいまの姿に至ってきたということのよう。それって素敵だなとまず思った。 前半で印象に残ったのは、 ○いい波がきたらサーフィンに行く、あるいは子の体調が悪ければ看病するというように、仕事と生活の垣根をゆるくするというマインド(これこそ働き方改革だよなぁ)、 ○Management by Absence(MBA):外から刺激をえてくるというトップの在り方、 ○事業を広げすぎて失敗するという経験を踏まえてこその学び(挫折あってこそ)、といったところ。 後半は経営理念等が語られる。 ○理念は規則ではなく指針(いろんな領域に共通して適用されうるもの)。それを社員ひとりひとりに伝えるべき。 ○「最高の」物を作る。シンプルの極致、修理可能性、美しいか、等々。 ○虚栄心や物欲や罪悪感に訴えるのでなく、事実と理念に基づいてPRする。時には「このジャケットを買わないで」とまで広告する。 ○アウトドアを愉しむ人こそここで働くべき。働きやすさと多様性は大事。 …そういったことに加えて、「地球環境」は一番思いが強く、重要視しているうえに異質。 「行動していれば憂鬱にならずにすむ」とも書いていた。なるほどとも思ったが、そういうことなのか?とも思った。 いずれにせよ、指針みたいなことを示すのは大事。 また、皆伐や林道造成により土砂が川を埋めるという指摘は、一考に値する。
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パタゴニアについてはアンチだったが、一気に好きになった。すばらしいブランディング。気持ちよく働けるだろうな。 実際の商品でももう少し頑張って欲しい。
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言わずと知れたアウトドアの最強ブランド。 その経営者の経営哲学がふんだんに書かれた本です。 仕事とレジャーの融合が、 どう社員の生産性に高めるのかという視点で、 日本でも以前かなり話題になった。 少なくない日本企業も、社員を遊ばせれば、 より生産性が上がるのではないかと考えた...
言わずと知れたアウトドアの最強ブランド。 その経営者の経営哲学がふんだんに書かれた本です。 仕事とレジャーの融合が、 どう社員の生産性に高めるのかという視点で、 日本でも以前かなり話題になった。 少なくない日本企業も、社員を遊ばせれば、 より生産性が上がるのではないかと考えた。 ただ、実際は、かなり表面的な「働き方改革」で終わった印象がある。 表面的なモノを模倣して、 自分達で、新たに作り変えるというのは、 日本企業が得意とする所だが、そこからは、決して哲学は生まれない。 よって、経営者と社員との「問題意識」の共有はできない。 日本の労働生産性は、先進国ぶっちぎり最下位だが、 経営者が、「どう人材を活用すれば、社員が幸せになり、会社の利益が上がるか」 その哲学を持ち合わせていない。 よって、経営者と社員との問題意識のずれが深刻化している。 利益を上げて、人件費を下げるのが、この20年の日本のやり方だが、 これは、企業の規模を上げるという、高度経済成長の論理と、全く変わらない。 結果、現在、多くの日本企業の日本人社員のモチベーションは世界的にて、 非常に低い。 本当に大事なのは、経営者と社員との、 「問題意識」の共有だと思います。 このパタゴニアは、この問題意識の共有が深い所まで、経営者と融合している。 その結果として、就業時間中に、サーフィンだと思う。 この意味で、哲学なき、モノマネは、百害あって一利なし。
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学ぶことが多い。行き詰まった時、社員でキャンプをして話し合うシーンが好きだなぁ。あとシュイナードが冒険するために始めたプロセスも好き。
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ESG経営の極北のように思われている会社であるが、目的のために会社を運営していること、利益は目的を実現するための手段であると明確に認識しているというのは考えれば当たり前であることに気づかされる。環境問題をどのくらい真剣に捉えるか、というので違いは出てくるが、社会的責任と株主に対す...
ESG経営の極北のように思われている会社であるが、目的のために会社を運営していること、利益は目的を実現するための手段であると明確に認識しているというのは考えれば当たり前であることに気づかされる。環境問題をどのくらい真剣に捉えるか、というので違いは出てくるが、社会的責任と株主に対する責任は両立しにくいというのはよくわかる一方、特に固定資本がいるわけではなく、あくま 時流に沿った成功事例だろう。
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