孫正義 300年王国への野望 の商品レビュー
佐野眞一の『あんぽん』も名作だが、それよりもこちらは、孫正義を作り上げた周囲の人にスポットを当てた内容。今でも初期に恩を受けた人に対し恩を欠かさない。孫の事業家人生のきっかけを与えその後も陰に腸に孫を支え続けた佐々木正を筆頭に、10人を生涯の恩人と定めている。浄弘博光や藤原睦朗、...
佐野眞一の『あんぽん』も名作だが、それよりもこちらは、孫正義を作り上げた周囲の人にスポットを当てた内容。今でも初期に恩を受けた人に対し恩を欠かさない。孫の事業家人生のきっかけを与えその後も陰に腸に孫を支え続けた佐々木正を筆頭に、10人を生涯の恩人と定めている。浄弘博光や藤原睦朗、清水洋三、工藤浩など。 本書を読んでいて気付くのは、孫正義の行動力もさる事ながら、同氏の圧倒的な自信、当たり前のように事を成し遂げる前提での対人的な物言いだ。口説きも命令も、売り込みも交渉も。そんな孫正義を本書では「スーパーマンではなく、異常なまでの執念を持つ」と表現するが、その通りだと思う。 孫正義は坂本龍馬に大きな影響を受け、坂本龍馬の書簡、それも大政奉還の時に後藤象二郎に捧げたもの(復元品)を保有している。それは幕末の志士が命をかけた、決意が溢れ出る内容だが、言われると孫正義の原点だという気もする。 自分を信じて動く。執念で成し遂げる。志は、普通の人が予想する更にデカい事を、恐らくは敢えて考える。明るく、人に深入りし、惚れ込んで、任せる。会いにいく。 「同士的結合」とは恩師ロケット佐々木の言葉。まさに、同士的結合を広げた歴史を本書は語る。孫正義はさぞかし嬉しいだろう。まるで歴史上の偉人伝みたいな一冊だからだ。読んでるこちらもエネルギーを与えられる。
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孫正義という希代の経営者を描いた作品だが、 彼に集う人のことも詳しく書かれた群像劇ともいえる。 物事に対する熱意、考え方、常人では考えられない行動などが赤裸々に語られており、面白かった。 志高く、孫正義が好きな言葉だというが、彼の考えが集約された一言だと思う。 作者には出版が2...
孫正義という希代の経営者を描いた作品だが、 彼に集う人のことも詳しく書かれた群像劇ともいえる。 物事に対する熱意、考え方、常人では考えられない行動などが赤裸々に語られており、面白かった。 志高く、孫正義が好きな言葉だというが、彼の考えが集約された一言だと思う。 作者には出版が2017年のことであり、それ以降のことも読んでみたい。
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孫正義のこれまでの行動や考え方について述べられている。 プラットフォームをとること。 継続した組織にするには多様性を実現すること。 300年という大きな志を持つことが求心力につながっている。
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ソフトバンク創業からの様子が書かれているということで、個人的にホークス球団とARMの買収の件が気になっておりましたので、かなりの分厚さですが読み終えました。 たんなるよいしょ本ではなく、事実として失敗であったり上手くいかなかった事もきちんと存在を記しています。 想像していた孫正義...
ソフトバンク創業からの様子が書かれているということで、個人的にホークス球団とARMの買収の件が気になっておりましたので、かなりの分厚さですが読み終えました。 たんなるよいしょ本ではなく、事実として失敗であったり上手くいかなかった事もきちんと存在を記しています。 想像していた孫正義像やソフトバンク像とはまた違ったものがみえたというのが率直な感想です。
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孫正義の半生について起業家として書かれた本。日本一の成功者とも思われるが、実は本人も完璧な人格者と言うには程遠く、多くの困難、失敗があった。そんな中でも10人ほどの側近、ストリートファイターによって助けられた部分が大いにあった。一見様々な事業を展開していて何をしているのか分かりに...
孫正義の半生について起業家として書かれた本。日本一の成功者とも思われるが、実は本人も完璧な人格者と言うには程遠く、多くの困難、失敗があった。そんな中でも10人ほどの側近、ストリートファイターによって助けられた部分が大いにあった。一見様々な事業を展開していて何をしているのか分かりにくい部分もあるが、それはパラダイムシフトの頂点に立つ序章に過ぎないのだ。 何より孫正義は狂気じみたものを持つ人間だと感じた。彼は長期的視点に立ち、遠くを見据えているので目の前の結果云々で語るのでは足りないと思わされた。自分勝手な景色を見て自分以外の全てを手のひらで回す様はキングダムの大将軍のように感じた。武将の智武勇に例えるならば勇が凄まじい思った、わ
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非常に面白かった。ストーリーが豊富で、孫正義さんの半生が臨場感を持って伝わってきた。頭がいいのはもちろんだが、それ以上に何がなんでも成し遂げるという熱意で周りの人を動かしているのだと思う。本当に坂本龍馬を体現していると思う。
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孫正義は人物が面白い 現在進行系で好き、嫌いや経営評価が分かれる経営者も稀だろう。 評伝をかかせたら存命の中ではナンバーワンだろう。 従って時系列で書くだけでも形になるし、筆力がなくてもある程度形になる。 当然孫正義賛辞の書籍も多くなる。 本書は「同士的結合」を元にした孫正義を...
孫正義は人物が面白い 現在進行系で好き、嫌いや経営評価が分かれる経営者も稀だろう。 評伝をかかせたら存命の中ではナンバーワンだろう。 従って時系列で書くだけでも形になるし、筆力がなくてもある程度形になる。 当然孫正義賛辞の書籍も多くなる。 本書は「同士的結合」を元にした孫正義を基軸にした群像劇 ということが一番の特徴である。 意志、決定は孫正義が行うが、実行、形にするのはストリートファイターと呼ばれる 幹部、社員である。 意思決定がむちゃぶりと思われる形で降りてきて、それを実行する姿は心を打つ。 ビジネス上の関係で20年ほど前、孫正義関係の評伝は一通り読んだがアップデートも多かった。 アスキーの総裁天才 西和彦と神童 孫正義の軋轢は一昔前の主要トピックであったが、それさえも些末な事象として扱われる。孫正義の物語は高速の勢いで膨張している証拠であろう。 祖業のソフトウェア流通のソフトウィング問題が比較的大きく扱っているのが個人的には興味を引いた。 あまり西和彦側からの評伝が出てこないが、アスキー、マイクロソフト、ソフトバンクの関係性はIT業界で大きなキーファクターなのでどこかで見てみたい気がする。 いずれにしても、500ページ超でもまだ人物像の一面しか捉えられていない。WeWorkのIPO評価損、法人税未納の問題などネガティブな話題も出てきている。 10年後、20年後、この評伝の続きがどうなるか楽しみでもある。 個人的に興味を引いたのは以下の点。 ・ペッパーに笑いの要素を入れるためかつてルパードマードックと買収を仕掛けたテレビ朝日のプロデューサを引き込む。 ・プラットフォームを独占する。安価で独占し、独占した後は徐々に価格を引き上げる。 ・携帯2年縛り割賦のアイデアはマツダーフォード藤原和彦のアイデア ・リーマンショック時に自社株買いをして上場廃止も考えた
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素晴らしい一冊。 自分のビジョンや夢に向かって尋常ではない熱量で動いている人。とてもカッコいい! 大学時代の物理的な勉強量では誰にも負けないというエピソード、などなど孫さんや坂本龍馬などに共通することは、寝る時間もないくらいに圧倒的な量をこなしていること。
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孫さんが唯一の後継者として指名していたインド人幹部との決別が印象的。インサイダー疑惑や業務プロセスの軽視など色々な要因があったにせよ、日本企業の排他性を感じた。 why→how→whatのhowのすごさ・シャープさを知りたくて読み始めた本だったけど、whyが情熱から生み出されてる...
孫さんが唯一の後継者として指名していたインド人幹部との決別が印象的。インサイダー疑惑や業務プロセスの軽視など色々な要因があったにせよ、日本企業の排他性を感じた。 why→how→whatのhowのすごさ・シャープさを知りたくて読み始めた本だったけど、whyが情熱から生み出されてる孫さんの底知れなさが多方面から語られる本。
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孫さんという人をベンチャー投資の成功者と捉える一方で、節操なしだという印象を今までずっと抱いていた。 よく知りもせず孫さんのことを悪く思っていた自分が恥ずかしい。 決して成功続きではなく、多くの失敗があっての今なんだということがよく分かった。 特にブロードバンド参入の時のエピソ...
孫さんという人をベンチャー投資の成功者と捉える一方で、節操なしだという印象を今までずっと抱いていた。 よく知りもせず孫さんのことを悪く思っていた自分が恥ずかしい。 決して成功続きではなく、多くの失敗があっての今なんだということがよく分かった。 特にブロードバンド参入の時のエピソードは日本のIT環境を本当に良いものにしようと尽力していたことが伺えた。それだけに今のソフトバンクの料金体系は些か残念に思う。
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