音楽療法はどれだけ有効か の商品レビュー
音楽で酒の熟成が深まり、そのジャンルで植物の生育が変わる話ではない。 脳卒中など、脳の器質的な障害によって生じる麻痺や失語、認知症やパーキンソン病の治療に、音楽が有効なのかを科学的に検証する。 常にエビデンスの確立を念頭に置き、治療が受け入れられるための要件、脳画像診断や、...
音楽で酒の熟成が深まり、そのジャンルで植物の生育が変わる話ではない。 脳卒中など、脳の器質的な障害によって生じる麻痺や失語、認知症やパーキンソン病の治療に、音楽が有効なのかを科学的に検証する。 常にエビデンスの確立を念頭に置き、治療が受け入れられるための要件、脳画像診断や、WAB失語症検査などのていねいな手法の説明も交える。 今後は精神疾患、鎮痛なども視野に入れつつ、現時点で内分泌系、免疫系への有効性は未だ仮説の域とする。 グラフや画像も引用して多様な研究例を示しながら、患者に寄り添うという医療の本質を忘れず、音楽療法の発展を目指すという、読み応えのある一冊。
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