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和菓子を愛した人たち の商品レビュー

3.9

21件のお客様レビュー

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2018/08/08

社会人K、娘さんからのおススメ。「歴史上の人物や作家がすきだった和菓子についてのエピソード集。面白いよ」と娘から消化されました

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2018/06/16

虎屋文庫スタッフによる「歴史上の人物と和菓子」の話。 文章は一人当たり2ページ。再現した菓子の写真、画像有り。 平安時代から昭和までの著名人100人の逸話を紹介している。 元々は虎屋のホームページで連載されていたもので、 その中から100人に厳選、加筆・修正して、 本になったもの...

虎屋文庫スタッフによる「歴史上の人物と和菓子」の話。 文章は一人当たり2ページ。再現した菓子の写真、画像有り。 平安時代から昭和までの著名人100人の逸話を紹介している。 元々は虎屋のホームページで連載されていたもので、 その中から100人に厳選、加筆・修正して、 本になったものです。 どの話も簡潔なれど詳細、涼やかな文章で綴られ、読み易い。 添えられている史料や再現されている菓子はカラーで、 的確・・・よく史料を探したものです。 コラムの和菓子の歴史や砂糖についても、 研究書よりもずっとわかりやすかったです。 甘葛の詳しい記述は参考になりました。 菓子関係と人物の索引、参考資料、年表もありがたい。 菱餅が緑と白だったこと、高杉晋作と越乃雪との関係、 串団子が江戸で四ツざしが上方では五ツざし、 心づくしの求肥飴等、興味深い逸話が多く、 楽しく読めました。

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2018/02/03

私が一番好きなのが「和菓子」。 この本は和菓子の老舗「虎屋」さんが、和菓子と和菓子を愛した著名人、有名人、歴史上の人物などの話を書かれたもの。 明智光秀が粽を葉っぱごと食べたという逸話や井原西鶴が描いた日本一の饅頭の話やら、森鴎外が饅頭のお茶漬けを愛してた話やら、芥川龍之介が...

私が一番好きなのが「和菓子」。 この本は和菓子の老舗「虎屋」さんが、和菓子と和菓子を愛した著名人、有名人、歴史上の人物などの話を書かれたもの。 明智光秀が粽を葉っぱごと食べたという逸話や井原西鶴が描いた日本一の饅頭の話やら、森鴎外が饅頭のお茶漬けを愛してた話やら、芥川龍之介がお汁粉好きだった話など…知られざるエピソードが満載。 読んでいると登場する和菓子がとにかく食べたくなる~。 和菓子好きにとってはホントに楽しめる一冊。

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2018/01/28

室町時代後期の京都で創業した和菓子屋の虎屋さん(柴又じゃないよ)には「虎屋文庫」というチームがあり、東京赤坂の虎屋ギャラリーでの展示や、ホームページでの連載のために「歴史上の人物と和菓子」というテーマのエピソードを集めてきているそうで、その数200近く。その中から100を選んで制...

室町時代後期の京都で創業した和菓子屋の虎屋さん(柴又じゃないよ)には「虎屋文庫」というチームがあり、東京赤坂の虎屋ギャラリーでの展示や、ホームページでの連載のために「歴史上の人物と和菓子」というテーマのエピソードを集めてきているそうで、その数200近く。その中から100を選んで制作されたのがこの本。 1篇の長さは見開き1ページ程度で、各話に可愛い和菓子の写真や文献史料のおもしろ挿絵などがカラーで添えられている、かる~く読みやすい本です。 有名な平安貴族や戦国武将や文豪の逸話も、和菓子を切り口にしたものとなると新鮮。 そしてさほど有名でない(というか自分が全く知らなかった)人物の話も、史料として残っているお菓子屋のチラシから読み解く江戸の広告事情だとか、お菓子の名前をもじって人物に仕立て上げた黄表紙本の紹介だとか、戦時中の物資不足のなか華やかなりし時代を偲んで数量限定で発刊された『偲糖帖』なるお菓子版画本のことなど、興味深い内容ばかり。 金平糖を毎日ひとつぶずつ食べるのを楽しい日課とするように、ちびちびと読み続け読み終わり大満足、そしてちょっとさみし。 老舗和菓子屋さんはこういう仕事もしてはるんやな~。

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2017/12/24

室町時代後期の京都で創業、現在まで500年にわたって和菓子屋を営む老舗中の老舗・虎屋。そのホームページで、歴史上の人物にまつわるお菓子の逸話が連載されています。これまで紹介されたなかから100人を厳選、本文を加筆・修正して誕生したのがこの『和菓子を愛した人たち』です。 100篇...

室町時代後期の京都で創業、現在まで500年にわたって和菓子屋を営む老舗中の老舗・虎屋。そのホームページで、歴史上の人物にまつわるお菓子の逸話が連載されています。これまで紹介されたなかから100人を厳選、本文を加筆・修正して誕生したのがこの『和菓子を愛した人たち』です。 100篇のエピソードは、古来からの和菓子の変遷――中国からの日本への伝来、日本にある材料でのアレンジで生まれる独特の菓子、それは希少な輸入品であった砂糖の国産化で庶民に広がり、多様化していく――を辿りながら、歴史的著名人の日常や思い出を詳らかにしてゆきます。 なにより装幀がみごとです。カバーとしおりは桜餅のような薄桃色、花布は若草色。本文はフルカラーで、史料・文献に掲載されている菓子図絵や、図絵が残っていないものは虎屋の職人さんたちや虎屋文庫の人たちが再現した菓子が随所に掲載されています。 和菓子とは目で見て季節の彩りを、指先や舌で触れてその感触を楽しむものです。この本には和菓子を作るような心配りが込められています。 最後まで読み終わったあとには、思わず「ごちそうさまでした」と唸ってしまう、美味しい一冊。 KADOKAWAさんの文芸情報サイト『カドブン(https://kadobun.jp/)』の企画「2017年ベスト3」で、『歴史の証人 ホテル・リッツ』『レッド・クイーン』と共に紹介させて頂きました。 https://kadobun.jp/reviews/220

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2017/10/24

 和菓子、菓子というものがつくられた歴史には決して庶民という存在は認められなかったのかな。  近代においてやっとお菓子というものが自由食べられる世の中になり良かったと思う矢先、本当にそれでよいのだろうかとも思ってしまう。  昔ながらの、人が手間暇かけて作り上げた伝統的な菓子を...

 和菓子、菓子というものがつくられた歴史には決して庶民という存在は認められなかったのかな。  近代においてやっとお菓子というものが自由食べられる世の中になり良かったと思う矢先、本当にそれでよいのだろうかとも思ってしまう。  昔ながらの、人が手間暇かけて作り上げた伝統的な菓子を近代の文明の利器を使い大量生産大量消費をする現代を見ると本当にこのままで良いのかと思ってしまうのもまた事実。  虎屋という老舗菓子どころがこのように文庫を作りお菓子について残そうとしている意気込みには頭が上がらない。  それとて昭和に入ってからの事本当のお菓子文化、昔に作られたあらゆるお菓子というものが現代によみがえる日は果たして来るのだろうか。

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2017/10/19

和菓子のそばには 必ず「人」があり その「人」が生きた「時代の歴史」がある 私たち日本人は これまでも和菓子を友としてきた そして これからも和菓子は友であり続けるであろう 和菓子は日本の文化そのものなのだ 「菓子関係」と「人物」にまとめられた 巻末の「索引」もすばらしい

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2017/10/04

帯文:”嬉しいとき悲しいときそばにはいつも和菓子があった” ”歴史上の人物100人と和菓子” ”天下人・文豪・市井に生きる人たちの誰にでも思い出に残る和菓子がある” 目次:まえがき、第1章 文学の名脇役、第2章 あの人の逸話、第3章 心が通う贈り物、第4章 徳川将軍をめぐる人々...

帯文:”嬉しいとき悲しいときそばにはいつも和菓子があった” ”歴史上の人物100人と和菓子” ”天下人・文豪・市井に生きる人たちの誰にでも思い出に残る和菓子がある” 目次:まえがき、第1章 文学の名脇役、第2章 あの人の逸話、第3章 心が通う贈り物、第4章 徳川将軍をめぐる人々、第5章 江戸の楽しみ、第6章 旅で出会う、第7章 我、菓子を愛す、第8章 茶人の口福、第9章 思い出は永遠に

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2017/09/05

平安時代から昭和時代までの有名人たちと、その有名人たちが好んだり、有名人と関係のある菓子をエピソードとともに紹介した本。 昔の文献の紹介や、菓子の絵もあり、菓子の歴史を知ることもできて面白い。

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2017/08/15

平たく言えば飯テロならぬ菓子テロ本。 和菓子とゆかりのある人物が取り上げられているのだが、逸話よりもやっぱり菓子に目が行ってしまう。 興味深いと思ったのは、饅頭の変遷。具がおかずとなっている、主食としての饅頭が日本でも先かと思いきや、具なしの物が先という……。そして、鴎外の饅頭...

平たく言えば飯テロならぬ菓子テロ本。 和菓子とゆかりのある人物が取り上げられているのだが、逸話よりもやっぱり菓子に目が行ってしまう。 興味深いと思ったのは、饅頭の変遷。具がおかずとなっている、主食としての饅頭が日本でも先かと思いきや、具なしの物が先という……。そして、鴎外の饅頭茶漬けに「炭水化物に炭水化物やないか!!」と思わずつっこんだ。 あと、戦中の砂糖の制限によって菓子が食べられないことによる、禁断症状(?!)の対抗策がなかなか……。

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