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「資質・能力」と学びのメカニズム の商品レビュー

4.6

12件のお客様レビュー

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2018/03/06

新学習指導要領でもわかりにくかった「資質・能力」についてわかりやすく解説してあります。 指導要領の解説に終始せず、現場で使える物の見方や考え方も提示してくれる本です。実践や具体例も充実していて、個人的には国語科の授業の問題点を明らかにしてくれたのは嬉しいところ。 こうしてみると...

新学習指導要領でもわかりにくかった「資質・能力」についてわかりやすく解説してあります。 指導要領の解説に終始せず、現場で使える物の見方や考え方も提示してくれる本です。実践や具体例も充実していて、個人的には国語科の授業の問題点を明らかにしてくれたのは嬉しいところ。 こうしてみると改めて大胆な変革を臨んだ指導案だけど、暗記型で無活用な知識に偏った授業を変えるための文言であって、これまでこうした授業をしていた先生方からすれば、やっと文科省からご通達が来たんだ!くらいの内容だと思います。 教育史的にみると、これまでの教育でも今回の指導要領と同じような考え方をしていた教育者はいたわけで。 高校にいると入試入試で何を育てようとしているのか見失いがちになります。 学校の授業が入試のためのいっときのためものから、生涯使える物の見方や考え方を育むものに変えることで、能力を育てる施設として学校そのものがより良いものになるでしょう。 ですが、いうは易しと言いまして、実際にやっていくためには先生たちにも勉強が必要になります。 学校にいる先生たちは決して怠けてはいませんが、時間がないのです。 実際の授業改善にも役立つ考え方が心理学的に紹介されてもいて、内容は盛りだくさんです。 本気で学校改革に取り組むなら必読の書。 この本をきっかけに、教育史や教育心理学についてちゃんと学んでおこうと思いました。

Posted byブクログ

2017/08/11

新学指導要領を読み込む前に、まず読んでおきたい1冊。 個人的に教育書の中では久しぶりのヒット! 5月発売で既に第2刷なので売れている証拠かな。 新学指導要領改訂に向けて、何度も叫ばれる「資質・能力」という言葉。 しかし、ピンとこない。 ってか、今までと何が違うのか⁉︎ ...

新学指導要領を読み込む前に、まず読んでおきたい1冊。 個人的に教育書の中では久しぶりのヒット! 5月発売で既に第2刷なので売れている証拠かな。 新学指導要領改訂に向けて、何度も叫ばれる「資質・能力」という言葉。 しかし、ピンとこない。 ってか、今までと何が違うのか⁉︎ と思って手に取った一冊。 結論→今までとは全然違ったよ。 これを文科省は推し進めようとしてるのかと考えると、「教師自身の教育観、学習観、子ども観を大きく変えていかないとならないぞ」という思いにさせられました。 指導要領や学力観の歴史的変遷、今回の指導要領の裏付けとなる科学的な証拠、現在の社会の変化、実践するために必要な原則、そんなことが読みやすくまとめられています。 できるだけ平易な言葉を使ったり、サイドラインが引いてあったりと、奈須先生の現場の先生にも見て欲しいという思いが伝わってきます。 ぜひ、教育に携わる人に読んでもらいたい。

Posted byブクログ