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里山奇談 の商品レビュー

3.9

16件のお客様レビュー

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2018/01/02

自然に一歩足を踏み入れれば、不思議は不思議でなくなるのだなあ。人間である自分も、自然に組み込まれていたい。

Posted byブクログ

2017/09/23

 生き物屋。  それは、好みの生き物を目当てに暇さえあれば東奔西走する趣味の人である。  その対象が虫全般の人もいれば、蝶や蛾、蜂に蝉と一つの種類に拘る者もいる。中には植物、生き物ですらない無機物を対象とする者もいる。  そんな彼らだからこそ、目的のために赴く場所も、情報をやり取...

 生き物屋。  それは、好みの生き物を目当てに暇さえあれば東奔西走する趣味の人である。  その対象が虫全般の人もいれば、蝶や蛾、蜂に蝉と一つの種類に拘る者もいる。中には植物、生き物ですらない無機物を対象とする者もいる。  そんな彼らだからこそ、目的のために赴く場所も、情報をやり取りするネットワークも広い。そしてそのネットワークを通じて伝えられる情報は、最新の地域情報や新たに見つけた目当ての生き物がいる場所だけでなく、奇妙な体験談も含まれる。  悪しきモノを惹き寄せる土地。  なぜか長居する気になれない、絶好の釣りスポット。  野道を歩いている所を突然呼び止める、見知らぬ人。  人界である里と、異界である山。双方が混じり合う境界での体験談などを集めた奇談集。  舞台が里山ではなく海岸での話だったり、怪談奇談というよりもエッセイっぽい話だったりと、書名通りの内容とはいい難いが、それでも人界と異界とが混じり合う境界ならではの、心惹かれる独特な体験談も多く収録されている。  境界の世界は里、つまり人のいる場所で生活していると遠く感じるが、その境は実は曖昧に混ざり合っていて、意外と近い。その気はなくとも、通りがかるだけで何かしらを体験してしまうのかもしれない。

Posted byブクログ

2017/08/01

◆安心してください 怖い話は少なめです◆ 黒い表紙をみると、怖い話!?と連想してしまいますが、意外とそんな話ばかりではありません。狐につままれたという表現がしっくりくるような不思議な話から、どこか郷愁を感じる話まで次々と語られます。里山やその地に息づくものを好む人たちの口から語ら...

◆安心してください 怖い話は少なめです◆ 黒い表紙をみると、怖い話!?と連想してしまいますが、意外とそんな話ばかりではありません。狐につままれたという表現がしっくりくるような不思議な話から、どこか郷愁を感じる話まで次々と語られます。里山やその地に息づくものを好む人たちの口から語られたと聞くと、そんな話も妙な説得力があります。長野県民にとって、山は少々馴染み深すぎる存在かもしれませんが、こういうものを読むと改めて、山って神秘的と気づかされました

Posted byブクログ

2017/07/28
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読んでると不思議だなぁ、とか懐かしいなぁとか思います。昆虫を軸に話は展開するんですけど、山の神様のようなものに会ったり、霊的で不思議な経験をする人の話なので民俗学本としての本でもあるような気がします。ゾッとする感じもあるんですけど、日本人なら肌で理解できる話ばかりです。私達って、ヒトとは違う自然の中にいる生き物のことを忘れていたり、感じ取れなくなってるんだなぁって普通に思います。

Posted byブクログ

2017/07/21

今まで耳にした話のバリエーションばかりではありますが、虫屋のフィールドワークという芯があるのでそれなりに面白く読めます。ただ、個人的にしつこいぐらい短編が苦手なので途中でかなり投げたくなりました。さして怖くもないんですが、最後の最後でネグレリア・フォーレリがでてきたんですが、これ...

今まで耳にした話のバリエーションばかりではありますが、虫屋のフィールドワークという芯があるのでそれなりに面白く読めます。ただ、個人的にしつこいぐらい短編が苦手なので途中でかなり投げたくなりました。さして怖くもないんですが、最後の最後でネグレリア・フォーレリがでてきたんですが、これ最近でも近所の湖で感染者が出てびびったのが記憶にあたらしくて、やっぱり真水は怖いなぁ、、と。なんだかんだいって、ネイチャーはなめたらあきませんな。

Posted byブクログ

2017/06/18

収録1話目から雰囲気抜群でございます。 安曇潤平など好きであればこれも楽しめると思い購入。 結果、当たりでございます。

Posted byブクログ