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開化鐵道探偵 の商品レビュー

3.2

18件のお客様レビュー

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2022/04/10

久しぶりに面白い活字のミステリーを読んだ。 明治の、鉄道をしき、国を豊かにする、という使命と浪漫と夢があった時代に、トンネル掘りの人足たちが事故にあい……という時代鉄道本格ミステリーです。 (^∀^) 長いこと鉄道会社ではたらいていたそうで、めちゃ詳しいのと、とにかく文章がうまい...

久しぶりに面白い活字のミステリーを読んだ。 明治の、鉄道をしき、国を豊かにする、という使命と浪漫と夢があった時代に、トンネル掘りの人足たちが事故にあい……という時代鉄道本格ミステリーです。 (^∀^) 長いこと鉄道会社ではたらいていたそうで、めちゃ詳しいのと、とにかく文章がうまい。 すんなり読めてしまう。 そうして、そうか、そういう夢を描いていた時代と人々があったんだなぁ、ということを初めて意識しました。 知識としては知ってたけど、そういう人々の努力の上に今の私達の暮らしも成り立ってるんだということを忘れちゃいかんと思いましたよ。 2022/04/13 更新

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2021/02/14

明治12年、鉄道の開業まもなく。 トンネル掘削の変事に派遣される元八丁堀。 わくわくしますね! 明治当時の描写がとてもよかった。続編もよもう。

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2024/05/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

日本の鉄道が開通して7年、日本人だけの力で鉄道を作るべく、京都-大津間の鉄道開通を目指す鉄道局長、井上勝。 逢坂山トンネルを堀削中の現場で次々と起こる事故に、旧八丁堀同心の草壁は捜査に駆り出されるが、その矢先、出入の商人がトンネル現場からの帰路、列車から転落死する。 技手見習いの小野寺の視点で物語がすすむ。 草壁は淡々と事件を追い、時々ふらりといなくなる。どんどん事件は起こるのに、あまり緊迫感がない。 黒幕もだけど、それに踊らされた犯人にも違和感。 ただ、日本人だけで鉄道を作ろうとしたという、鉄道建設の話は面白い。 銀山で働く坑夫達の過酷さとか、職人の手際とか。 今と違ってほぼ手作業だし!

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2020/05/14

このミス2018年版10位。明治初期の鉄道が普及していく時代のトンネル工事現場での事件のお話。複数の殺人事件の犯人捜しや動機の追求が主題なのかな。いわゆる、Whodunitやwhydunitもの。最後に探偵さんが謎を解明するんだけど、それが意外性もなんもなくって本当あっそって感じ...

このミス2018年版10位。明治初期の鉄道が普及していく時代のトンネル工事現場での事件のお話。複数の殺人事件の犯人捜しや動機の追求が主題なのかな。いわゆる、Whodunitやwhydunitもの。最後に探偵さんが謎を解明するんだけど、それが意外性もなんもなくって本当あっそって感じ。トリックがすごいわけでもなく殺人を伴う連続発生事件と推理の追いかけっこが手に汗にぎるわけでもなく、ポイントが良くわからん小説。数件起こる殺人の扱いが軽くって、コナンや本格ものなみ。恐怖感や緊迫感も全然ないし感情移入もしにくくてなんか中途半端な感じでした。

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2020/02/02

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2017/11/post-2ac8.html

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2019/06/29

明治初期の鉄道工事現場で起こる事件を描いたミステリ。ミステリとしては当然面白いけれど、鉄道ができるまでの歴史や、そこで働く人たちの物語が読ませます。鉄道には興味がないのだけれど、それでも引き込まれました。 今では当たり前に使われている鉄道だけれど、このようにして敷設されてきたんだ...

明治初期の鉄道工事現場で起こる事件を描いたミステリ。ミステリとしては当然面白いけれど、鉄道ができるまでの歴史や、そこで働く人たちの物語が読ませます。鉄道には興味がないのだけれど、それでも引き込まれました。 今では当たり前に使われている鉄道だけれど、このようにして敷設されてきたんだなあ、と感慨深く思えます。そりゃあ当時は大変な苦労があったことだろうし。便利だけれど、その陰で不利益を被る人たちもいた、ということは案外と盲点だったかも。 鉄道敷設を巡って起こる数々の事件とその動機は、やはりというかなんというか身勝手なものではあるけれど。それに対抗する人たちが雄々しくて素敵。しかしダントツでカッコいいのはカートライトだよなあ。いいところ全部持って行っちゃってますよ。

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2019/02/23

文明開化の日本。 鉄道工事現場で起こる事件の謎を解くのが、 元奉行所の同心というから驚きましたが 面白かったです。

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2018/12/23

12/21/2018 読了。 図書館から。 初著者作品。 もうカートライトさんが印象強くて…、 美味しいとこ持ってくんだもの。

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2018/09/27

日本人による鉄道工事が行われ始めた文明開化の時代、京都~大津間の逢坂山でのトンネル工事で妨害事件と殺人事件が起こる。 元八丁堀同心の草壁がさながらホームズ役で、鉄道局技手見習の小野寺が相棒のワトソン役といったところか。ホームズの草壁がなかなか手の内を明かさないのがヤキモキするが...

日本人による鉄道工事が行われ始めた文明開化の時代、京都~大津間の逢坂山でのトンネル工事で妨害事件と殺人事件が起こる。 元八丁堀同心の草壁がさながらホームズ役で、鉄道局技手見習の小野寺が相棒のワトソン役といったところか。ホームズの草壁がなかなか手の内を明かさないのがヤキモキするが、事件の謎解き部分は筋道立っていて分かり易かったし、さすが現役鉄道マンの著者だけに、鉄道知識や歴史背景もふんだんに盛り込まれていて、興味深く読めた。このコンビでシリーズ化をお願いしたいところ。

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2018/07/02

明治時代の鉄道ミステリー。一見難しそうな印象を受けますが、著者が現役鉄道マンというだけあって説明が分かり易いですし、当時の社会情勢を事件の背景に据えた深みのある物語で没入感があります。 ミステリーとしてみると意外性や真新しさはありませんが、犯人を導き出す過程が論理的で良く出来た作...

明治時代の鉄道ミステリー。一見難しそうな印象を受けますが、著者が現役鉄道マンというだけあって説明が分かり易いですし、当時の社会情勢を事件の背景に据えた深みのある物語で没入感があります。 ミステリーとしてみると意外性や真新しさはありませんが、犯人を導き出す過程が論理的で良く出来た作品だと思います。

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