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100分de名著 維摩経(2017年6月) の商品レビュー

4.2

7件のお客様レビュー

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2021/11/20

経典や仏教の本…というと手が出にくい感じがしますが、SF小説のようであり、どんでん返しがあり、一つの物語としてとても面白いです。

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2021/10/13

面白かったです。わかりやすかった。 そもそも菩薩とかお布施とか、言葉は使うけど意味は知らない仏教用語がすっきりわかりました。無分別っていい意味なんですね。ここでは紹介されていないけど愛って執着って意味だとどこかで聞いたのを思い出しました。 聖書の引用なら、汝の為すべきことを為せ...

面白かったです。わかりやすかった。 そもそも菩薩とかお布施とか、言葉は使うけど意味は知らない仏教用語がすっきりわかりました。無分別っていい意味なんですね。ここでは紹介されていないけど愛って執着って意味だとどこかで聞いたのを思い出しました。 聖書の引用なら、汝の為すべきことを為せ、が好きです。同じように、しがみつかず、自分の為すべきことを為していく、こうありたいものです。考え方だって細胞だって毎日新しくなっていくのに、どうしてひとりの人間を一つだと言い切れるのでしょう。identityの喪失は仏教の考えでとても好きなもののひとつです。最後の審判ののちに永遠の天国(もしくは地獄) を生きるより、仏様の一部になってidentityを失いたい。ちょっと違いますかね。なんとなく私はこう理解してますが。

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2021/06/28

かの聖徳太子が日本に紹介した仏典『維摩経』。病気になった在家仏教信者・維摩と、彼を見舞った文殊菩薩との対話を通して、「縁起」や「空」など大乗仏教の鍵となる概念をめぐる考察が、まるで現代劇のように展開される。(e-honより)

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2019/02/11

読み進めて(観進めて)いて,維摩の元にいろんな仏陀が訪れるけれども結局維摩に言いくるまれてしまうところにちょっと苛立ちさえ覚える。維摩って何者!?っていうことなんだけど,結局この維摩は(ネタバレ)別世界の住人。まぁ,それなら仕方ないかと思える。 さてさて,言っていることは「自分」...

読み進めて(観進めて)いて,維摩の元にいろんな仏陀が訪れるけれども結局維摩に言いくるまれてしまうところにちょっと苛立ちさえ覚える。維摩って何者!?っていうことなんだけど,結局この維摩は(ネタバレ)別世界の住人。まぁ,それなら仕方ないかと思える。 さてさて,言っていることは「自分」を小さくしていくこと,そして,うまく「依存」していくこと。自分で何もかもしようとし過ぎようと思わないこと。ちょっと一呼吸して落ち着こう。

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2018/04/16

仏教経典の一つ維摩(ゆいま)教の解説。表紙にある'自分の枠をばらし、新たな私を組み立てる'という文言に興味を惹かれ読む。他の経典と違い、維摩という在家信者が出家信者を相手にしながら、次々と論破していく物語を通して、仏教の本質を解説している。自分に執着することが...

仏教経典の一つ維摩(ゆいま)教の解説。表紙にある'自分の枠をばらし、新たな私を組み立てる'という文言に興味を惹かれ読む。他の経典と違い、維摩という在家信者が出家信者を相手にしながら、次々と論破していく物語を通して、仏教の本質を解説している。自分に執着することが煩悩を生む。義に依りて語に依らず。智に依りて識に依らず。法に依りて人に依らず。含蓄のあるもっともな言葉が韻を踏んで心地良い。最後にはパラレルワールドを示唆する意外性あり。

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2017/11/12

日本の仏教に多大なる影響を与えた維摩経。 分かりやすく解説してあり、現代人にも必要な考え方にも言及しています。 エキサイティングな維摩経が余すところなく、包括的に紹介されています。 維摩が菩薩たちと繰り広げる対話は、大乗仏教の大切なところが、とても分かりやすく紐解いていきます。 ...

日本の仏教に多大なる影響を与えた維摩経。 分かりやすく解説してあり、現代人にも必要な考え方にも言及しています。 エキサイティングな維摩経が余すところなく、包括的に紹介されています。 維摩が菩薩たちと繰り広げる対話は、大乗仏教の大切なところが、とても分かりやすく紐解いていきます。 素晴らしい解説書です。

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2017/07/04

(2017.07.03読了)(2017.05.28購入) 1967年に「お経の話」を読んだ時から在家信者の維摩さんのことは印象に残っています。たぶん維摩経のことが簡単に紹介してあったのだと思います。 Eテレの「100分de名著」のおかげで、ふたたび維摩経に出会いました。 この本を...

(2017.07.03読了)(2017.05.28購入) 1967年に「お経の話」を読んだ時から在家信者の維摩さんのことは印象に残っています。たぶん維摩経のことが簡単に紹介してあったのだと思います。 Eテレの「100分de名著」のおかげで、ふたたび維摩経に出会いました。 この本を読めば、『維摩経』がどのような内容なのか、維摩さんがどのような人なのかがわかります。 在家信者の維摩さんが病気で寝ているというので、お釈迦さんが誰か見舞いに行ってくれないか? といっています。まず、舎利弗に頼みますが、舎利弗は以前維摩さんにやり込められたことがあって、…断ります。目連、大迦葉、等、次々に指名しますが、断られます。 そんな中で、文殊菩薩が「私が維摩さんのところに行きます」と引き受けます。 文殊菩薩と維摩さんが話をしたら「素晴らしい教えが聞けるに違いない」と考えて、釈迦のお弟子さんたちがみんなついてゆきます。 舎利弗さんたちがやり込められた話や文殊菩薩と維摩さんの対話の中に仏教の大事なことが盛り込まれている、という趣向なのですが、わかりやすいのもありますが、意味不明なものもあります。 大乗仏教にとって、大事な経典です。 【目次】 【はじめに】古い「自分」を解体し、新たな「自分」を構築する 第1回 仏教思想の一大転換 第2回 「得意分野」こそ疑え 第3回 縁起の実践・空の実践 第4回 あらゆる枠組みを超えよ! ☆関連図書(既読) 「お経の話」渡辺照宏著、岩波新書、1967.06.20 「釈尊物語」ひろさちや著、平凡社新書、1976.05.08 「古代仏教の世界」宮元啓一著、光文社文庫、1989.10.20 「釈迦と女とこの世の苦」瀬戸内寂聴著、NHK人間講座、2000.04.01 「ブッダ『真理のことば』」佐々木閑著、NHK出版、2011.09.01 「寂聴生きる知恵」瀬戸内寂聴著、集英社文庫、1997.03.15 「「いいこと」がいっぱい起こる!ブッダの言葉」植西聰著、王様文庫、2010.12.20 「般若心経」佐々木閑著、NHK出版、2013.01.01 「「色即是空」の研究」山本七平・増原良彦著、日本経済新聞社、1984.10.25 「わが般若心経」西村公朝著、新潮文庫、2002.04.01 「生きて死ぬ智慧」柳澤桂子著・堀文子絵、小学館、2004.10.10 「ブッダ『最期のことば』」佐々木閑著、NHK出版、2015.04.01 「ブッダ最後の旅」中村元訳、岩波文庫、1980.06.16 (2017年7月4日・記) 内容紹介(amazon) あらゆる枠組みを超えよ! かの聖徳太子が日本に紹介した仏典『維摩経』。病気になった在家仏教信者・維摩と、彼を見舞った文殊菩薩との対話を通して、「縁起」や「空」など大乗仏教の鍵となる概念をめぐる考察が、まるで現代劇のように展開される。この『維摩経』を現代的に読み解く面白さを、宗教学者で僧侶の釈徹宗氏が解説する。

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