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あしながおじさん 続 の商品レビュー

4.2

24件のお客様レビュー

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2018/01/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とっても素敵な本だった。 タイトル通り、『あしながおじさん』の続編。 あとがきにて、原題が「Dear Enemy」と知る。 読み終わってから知ると、おお洒落てるってなるけど、 読む前から知ってたらだいぶネタバレかも。 『あしながおじさん』とは違って、大きく派手で衝撃的な事件が後半に起こるのが印象的。 おや、これは…?と思い始めてから、ページをめくる手が止まらなくなってしまった。 『あしながおじさん』はザ児童文学!ってかんじだけど、 これは児童文学にしては大人向けかも。高校生以上くらいかなあ、面白さが分かるのは、と思った。 旧訳の感想読むと「差別的すぎて云々〜」っていう意見が目立っていたけど、そんなに感じなかった。 新訳版ってことで、むちゃくちゃマイルドになってるのかな。 あとがきを読んで、少しほほう、となる。 作者のジーン本人も、妻子ある男性と恋愛関係にあったらしい。 39歳で亡くなったのね。生きていたらもっとたくさん文学を書いていたかもと思うと、とっても残念。 もっと読みたかった。

Posted byブクログ

2017/12/12

もうとにかく愛しくって大好きな本! この読み終わった後のときめきをうまく言葉にできなくて悲しいけれど、とにかく、初めは前作に比べてサリーが主人公なのなんで!ジュディ!って思ってたし、あんまり入り込めなさそうって思ってたけど、いつの間にかサリーが大好きで、どんどん素敵になっていくジ...

もうとにかく愛しくって大好きな本! この読み終わった後のときめきをうまく言葉にできなくて悲しいけれど、とにかく、初めは前作に比べてサリーが主人公なのなんで!ジュディ!って思ってたし、あんまり入り込めなさそうって思ってたけど、いつの間にかサリーが大好きで、どんどん素敵になっていくジョン・グリアー孤児院が大好きで、サンディが大好きで、出てくる全ての登場人物が大好きになっていました!活き活きとした描写に、ジョン・グリアー孤児院の変化の全てを実際に見ているような気持ちになるくらい、映像として想像できて、本当一員になった気持ち。もっとサリーの改革をみたかった〜!物語すべてがサリーが書いた手紙でしかないのに、こんなにも素敵な物語になるのは何故なんだろう!ジーン・ウェブスターは素晴らしい作家です。あーもう大好き!

Posted byブクログ

2017/08/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「あしながおじさん」続編。ジュディの大学の同級生サリー・マクブライトが、ジュディの要請でジョン・グリア―孤児院の院長に就任。 サリーが、お金をガンガン突っ込んで改革を進めていくのが爽快。そもそも、お金がないというより、お金をかけるべきではないという偏見がネックだったんだよな。全部の施策がそんなうまくいくかな?とはちょっと思うけど、子供がすぐには変わらないということも承知して気長に付き合っているのがえらい。 恋愛にも仕事にも、すごく正直かつ論理的に向き合って、もともと優秀で恵まれているがゆえに自分の行動に自信があるというか、ためらいがなくて、自分の力でさくさく状況を変えていくのがかっこいい。 障害者に関しての言及は、システマティックな管理に偏っており、本人たちの人権や人格を軽視しているようにも見えるが、現代も、建前だけ平等を謳って社会参画させても、制度や周囲の意識が成熟していなくて結果的に差別が残っているのを考えると、偉そうなことは言えない。 優生学が普通に受け入れられていてぎょっとするが、前提となる知識や常識の古さはともかく、考え方はとても論理的なんだよな。倫理面も、現代から見るとやや多様性の視点が欠けているものの、不当な差別意識はないし。 里親候補との交渉をそれなりにシビアにやっていて好感。しかし、ていの良い働き手としてではなく普通にかわいがるつもりだったとしても、できるだけ条件の良い子供を求めるというのは、善意とエゴが共存していて、複雑。 男が「男らしい頭脳を持っている」というのを褒め言葉だと思っている、と揶揄するの、現代でも全然あるな…100年前にも既にそういう問題意識があったのか。 ベッツィを常勤として雇用することに関してワイコフが反対したときの議論「慈善事業だからタダにすべき」→「営利事業だと報酬がもらえて、公共事業だともらえないということ?」→「ご婦人なんだから家族が扶養すべきだ」ワイコフの主張に筋が通っていなさすぎて笑える。 7月に、サンディに悪口を聞かれた際、「恋人に疑われたからわざと大げさに言ってしまっただけ」と弁解しなかった時点で、既にサンディのことを友達以上に思っていたということだよな~。 ヘレンの離婚話、現代でもそんな理由で~と言われることが多いのに、100年前、しかもキリスト教圏と考えるとすごい。

Posted byブクログ

2017/07/12

あしながおじさんで脇役だったサリー マックブライドが、主人公。 あしながおじさんは少女の頃胸キュンしながら何度も読んだ作品だったので、続編が、あるならもっと早く知りたかった!文庫の表紙も挿絵も可愛い。 まだ途中ですが、もう一度あしながおじさんも読みたくなってきました。同

Posted byブクログ