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愛と子宮に花束を 夜のオネエサンの母娘論 の商品レビュー

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6件のお客様レビュー

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2024/07/11

望月衣塑子のyoutubeチャンネル見てたら、この人が出てて はじめて、この人、見たんだけど 彼女は、性について喋っていた アホなフェミニストの見当違いな言説とはまるで違う、おおよそ女性とは思えないくらい、男性の心理を正確に把握したうえで、とても論理的に話してていて・・・・・・...

望月衣塑子のyoutubeチャンネル見てたら、この人が出てて はじめて、この人、見たんだけど 彼女は、性について喋っていた アホなフェミニストの見当違いな言説とはまるで違う、おおよそ女性とは思えないくらい、男性の心理を正確に把握したうえで、とても論理的に話してていて・・・・・・そんな人、今まで見たことなかったから・・・・・・ ちょっと、後ずさってしまったんだよね そして なぜか 話している間中 望月衣塑子と、彼女の視線が交わらないのよ・・・・・・ その、視線が宙に浮いてるカンジが、とてもキモチ悪くて、この人の底なしの複雑な内面を覗き込んだような気がして 恐くなってきて・・・・・・ この人、誰?って思って・・・・・・ 『身体を売ったらサヨウナラ』 『愛と支給に花束を』 『オンナの値段』 を、図書館に予約したら どれも、すぐ借りれて ということはつまり、誰も読んでいない、ということ 『オンナの値段』の表紙に載ってる 上野千鶴子教授のクソありがたいお言葉なんぞ、まるで見当違いそのもので、一文の価値もないくらい、鈴木涼美は本当のことを書いていた 鈴木涼美は、ものすごい優越感と劣等感が交錯する、残酷な戦場のような場所で、エリートのパパとママに、強烈に反抗しながら血迷ってる傷だらけの戦士のような人だった・・・・・・ 危険なものに頭から突っ込んで行きたくなる衝動でもあるのか?ヘミングウェイのように? あるいは、リストカットする女の子のように、自己破壊的な衝動に突き動かされているのか? とくに、お母さんとのやり取りがすごくて、怖かったなあ・・・・・・ ズバ抜けたエリート意識と、他者との差別化とか、怨念とか、蔑みとか、ポップなカンジとか、ドロドロした底なしの泥濘とか・・・・・・ この人って、不幸な天才、なんじゃない? こういう、不幸な天才、って見たことあるんだよね その人は、男だったけど 何度か自殺しそうになりながら、東大と京大で学んで、今は、パッとしないまんま、なんとか、ふつうに生きてるんだけど・・・・・・ 要は、周囲と違いすぎて、生きてて、苦しいんだよね。 永遠に調和できない、っつーか。 ただ、鈴木涼美っつー音の繰り返すペンネームは良いなあ、って、そこだけは好感を持てた 7 ワタシより母親のほうがちょっとだけ優良物件な気がしてる 10 どっかに行ってしまえ!あなたなんて私の子供じゃない 私は自宅から藤沢市にある大学まで通っていた 靴はピンヒール くわえタバコの片手運転 結構な勢いでガードレールにつっこみ、車を半壊させてしまった お父さんが半泣きになったら お母さんが怒鳴りわめきちらした 「お前はそこに土下座しろ!」 その日から3ヶ月は親とは音信不通に キャバクラの寮に入る 14 母 「私はあなたが詐欺で捕まってもテロで捕まっても全力で味方するけど、AV女優になったら味方できない」 クリスプスをバカ食いして、ロンドン滞在中の1年半で、14キロ太った 69 レインボーブリッジからの景色を堪能するほど私達は運転に慣れていなくて 166 半年前に胃を3分の2切除してすっかり軽くなってしまった母は、さらに一言一言が、後悔と嫌悪に満ちていた アッパーウエストサイド滞在を自信を取り戻す契機としてくれたのならば、それに越したことはない あああ オレも、アッパーウエストサイドのコンドミニアムに滞在してたことあったなあ 毎日、近くのお肉屋さんで、ステーキ買って、キッチンで焼いてた この時、はじめて、食器洗浄機を使って、コレって便利だなーって感心したんだよね 168 胃を切除すると、匂いや味に過敏になるのね うま味調味料や人工甘味料を拒絶するようになるのか 有機野菜や、高カカオのチョコレートを好み、空気を入れ替えたり、タバコや香水の匂いがほんの僅かでもダメになるという・・・・・・ 鈴木涼美はタバコ吸ってるらしいからなあ 170 怖い、という感覚 183 あ、オレもレ・ミゼラブル観に行った ハワイには、お仕事で、タダで、行った 198 ママの、女性観が、なかなか冷笑的で怖い キモチはとても分かるけど 細かいこだわりが、怖いなあ・・・・・・女だなあ・・・・・・ 202 聖路加病院に入院してたのかあ 203 母は、それなりに遊び人の父よりもずっと、思春期以降の私のふるまいに気を揉んでいた 嘆き悲しんでいたし、断固として否定する態度を崩さなかったし、結局最後の一息を吸い込むまで、一度も私のことを許さなかった。 212 いろいろな美術館を連れ回されたりいろいろな国を連れ回されたり ああ、オレも、こーゆーこと、やったなあ 鈴木涼美は、ほんとうは、男なんじゃないかなあ。 子宮を持った男、というかさー。

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2022/10/26

慶應と東大出て、日経の記者でAV女優もやってたっていう涼美さんの経歴が大好きです。やりたいこと、全部やって生きている感じ。 けっこう下ネタや夜の世界のことが書かれているけれど、 氏の筆力で論壇チックでしたよ。 お母さまとのコンプレックスの章が、やっぱりわたしには かさぶた剥が...

慶應と東大出て、日経の記者でAV女優もやってたっていう涼美さんの経歴が大好きです。やりたいこと、全部やって生きている感じ。 けっこう下ネタや夜の世界のことが書かれているけれど、 氏の筆力で論壇チックでしたよ。 お母さまとのコンプレックスの章が、やっぱりわたしには かさぶた剥がすような痛みがあって、それでも向き合いたくて、 結果とてもおもしろかったです。 表紙、ご本人です。美人さんですね。 【本文より】 ・それでも私たちは、自分が新しい世界に出会う度に、誰かに複雑な思いをさせていることには自覚的であるべきだ。 ・「大学出てオトナになったらさ、理不尽なものに頭下げたり、礼儀としてダサい恰好したり、自分の都合より会社の都合優先したり、好みと反対のことさせられたり、そういう場面って絶対あるでしょ。」 ・否定しながら愛し、愛しながら許さないというのが、母の一貫した態度であった。そして、否定し続けても愛しており、愛してはいても絶対に許していない、ということを理解するくらいの人間に私を育てあげた自信は失っていなかった。

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2022/06/12

与えられることで奪われるものもあるし、満たされることで、失うものだってある。そう思わせるエッセイだった。キャバクラ嬢やAV女優、ホストなど夜の世界の人間が多く登場するが、彼らにもまた親子関係が存在するのだなと思った。

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2020/09/16

「人に、とりわけ子供にものを教えるのはとてつもなく時間と手間がかかる作業である。そして教えたところで子供たちは、常に斜めを向いて突っ走る。けれど、教えようとすることを離れた母のつぶやきが私を導くとしたら、もしそれが愛なんていうものの正体なのだとしたら、母と娘の関係なんて、本当に皮...

「人に、とりわけ子供にものを教えるのはとてつもなく時間と手間がかかる作業である。そして教えたところで子供たちは、常に斜めを向いて突っ走る。けれど、教えようとすることを離れた母のつぶやきが私を導くとしたら、もしそれが愛なんていうものの正体なのだとしたら、母と娘の関係なんて、本当に皮肉なものである。」

Posted byブクログ

2022/06/01

母でもなく娘でもなく愛もなく子宮もない。そんな風に遠巻きして読むと…。 -------- 念のため述べておくが、エロ本と間違えたのではなくて、献本を戴いたものだ。自分でお願いした献本だが、もちろんエロ本と間違えたのではない。 著者を語るときには元AV女優で元日経記者、東大大学院...

母でもなく娘でもなく愛もなく子宮もない。そんな風に遠巻きして読むと…。 -------- 念のため述べておくが、エロ本と間違えたのではなくて、献本を戴いたものだ。自分でお願いした献本だが、もちろんエロ本と間違えたのではない。 著者を語るときには元AV女優で元日経記者、東大大学院、ということに触れないと行けないのだろうか。ヒトを肩書で見るなよなーと思いながらも、そういう肩書がついていなければ気が付かれないこともあるかもしれないので(僕もそうだ)、それはよしとしましょう。 さて、本書は、「テロをやってもかばうけど、AVに出たから味方をしない」という母と本人の、愛憎いりまじったというか母娘論、とでもいえばいいのかもしれないが、なにか見たこともないような文体で、私ってこうなの〜みたいなことが書かれていて、通常は本という50メートルプールを一気に泳ぎ切る僕に、途中で足を着かせた。というかプールから上がってしまった。 知らんがな。 本は著者との無言の対話だ。この人と対話、無理かな…しかし、今まで見聞きしてきた著者の言動から、対話可能だと思っていたんだけど…。 というわけで、一旦プールからあがった僕は、本人のブログを見に行った。 そこには、 前作が夜のお姉さんの恋バナやら女の子同士の猥雑な感じを 女の子同士特有のひたすら脇道にそれてそれてまとまらない会話を模した文体で綴ったものだったのですが 本作は夜のお姉さんの親子関係を 母親と不貞腐れた子供のぼそぼそ煮え切らない会話を模した文体で綴りました。 そもそも その人自身の話って ただその人自身の話ってだけでは 面白くないじゃないですか。 私はこういう人です と言われても 知らんがなと思います。 普遍性のない個人的な話をするべきか否かという迷いを抱えながら書くくらいならば 目の前の灰皿について延々と書いていた方が 結局は自分について分かることは多いような気もするのですが、 今回の本では自分の話をかなりの枚数さいて書きました。 だと。わかっていてやっていたのか! さて、著者のブログというビート板を手に入れて、僕は改めてプールを泳ぎきったのでした。 きっとこういう話に共感し、救われる人がいるのだろう、ということには想像が至るようになった。母親にも娘にもなったことがないが、この関係というのは本当に不気味な関係だと思う。父と息子の仲悪さはわかりやすいが、母娘というのは、ほんとキモチワリイ。 そして、著者にはなんらかのなにか(ってなんだ)を感じて、そこからのなにかは読み取りたいと思って近づいていったが、他の取材対象(?)の母子には、まだまだお近づきに慣れそうもないのであった。 結局のところ、50メートルプールは泳ぎきったが、泳ぎ切るチカラを身につけられたわけではなくて、なんとか対岸にたどり着いただけ、のような気がする。わかったような気がする、のではなくて、身につけたい。そんな焦燥感にかられる。 書いてあることがよくわからない本、というのが、当然存在する。いわゆる難しい本、にそれが多いが、この本はそうなのか? あるいは、愛か子宮があったら、もうちょっとうまく読めたのかな…。

Posted byブクログ

2017/07/08

うまくいかなくても 利用されても 嘘をついても 愛が重くても それがその母子 そんな 考えさせられる話の間に 愚かにも思える 夜の世界の男女模様が 深く浅く読める 面白かったです

Posted byブクログ