美しい日本のくせ字 の商品レビュー
稲川淳二氏が書く文字のまがまがしさと美しさについて妹と話し込み、ついには一晩かけて彼の筆致をまねてナボコフの『青白い炎』をルーズリーフに筆写するという奇行に走ってから手書き文字に興味を募らせていた折、BOOKOFFでたまたま見かけて買ったのが本書。読むと、やはり稲川氏の筆跡もばっ...
稲川淳二氏が書く文字のまがまがしさと美しさについて妹と話し込み、ついには一晩かけて彼の筆致をまねてナボコフの『青白い炎』をルーズリーフに筆写するという奇行に走ってから手書き文字に興味を募らせていた折、BOOKOFFでたまたま見かけて買ったのが本書。読むと、やはり稲川氏の筆跡もばっちり掲載されている。のみならず彼へのインタビュー文もあり、その文字に至った経緯や利点、果ては使っているペンまで判明し、大いに満足した。彼はなにも酔狂であの文字を書いているわけではないのだ。 岡本太郎の「今日の芸術は、うまくあってはならない」の声が聞こえてくるようだ。掲載されている文字には上手とは言いがたいものも少なくない。だがなんだろう、この迫力は。可読性を追い求めて洗練された文字よりずっと強い訴求力がある。ひとしきり夢中でページをめくったあとは、日記にペンを走らせるのが何倍も楽しくなる。最初こそ気取って、明朝体もかくやというほどの綺麗な筆致なのだが、徐々に勢いが乗るにつれて私の癖が顔を覗かせる。「い」なんか黒ゴマである、「る」はタイの文字のようだ。しかし肩に力を入れて気取った文字よりはずっと好ましい。
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タイトルで選んだ本。 くせ字の写真集かと思っていたら 予想以上に文章が多かった。 それで、しばらく放置してたら 貸出滞納のお知らせが来て…… くせ字、筆跡 今まで筆跡を気にしたことなかったけど たしかに、字でその人って分かること多い! 最近は手書き文字を見る機会減ってますね。...
タイトルで選んだ本。 くせ字の写真集かと思っていたら 予想以上に文章が多かった。 それで、しばらく放置してたら 貸出滞納のお知らせが来て…… くせ字、筆跡 今まで筆跡を気にしたことなかったけど たしかに、字でその人って分かること多い! 最近は手書き文字を見る機会減ってますね。 スマホ、パソコン、電子掲示板… 社内では、電話のひとこと伝言をプリントして渡してくる人もいます(笑) あとがきは自筆で書いて欲しかったなー。 古本屋で見つけたら買っておこう。
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素晴らしい!!めちゃくちゃ面白い! よくこんなにも色んな方面から集めたなぁ、とびっくりする。あと筆者の想像力がものすごく豊か!w 稲川淳二さんの字が特に好き。フォントを作ってほしいくらい素敵!こわいなこわいな〜のイメージしかなかった(浅くて申し訳ないw)から、ギャップがすごい!と...
素晴らしい!!めちゃくちゃ面白い! よくこんなにも色んな方面から集めたなぁ、とびっくりする。あと筆者の想像力がものすごく豊か!w 稲川淳二さんの字が特に好き。フォントを作ってほしいくらい素敵!こわいなこわいな〜のイメージしかなかった(浅くて申し訳ないw)から、ギャップがすごい!とてもロマンチックな字。 あと、フォントを手本に書いている人の文字も面白い。 母に聖子ちゃんの文字や丸文字40年史などを見せてみたら、とても盛り上がった。母の文字もたしかにこんな感じだ…! 私たちの世代はスマホが普及してきて、文字を書くことがめっきり少なくなってしまったから、こういう面白くて愛おしいクセ字がものすごい勢いで衰退してしまっている、、悲しい! 最後まで読んでみようと思う。
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2023.1.8市立図書館 この本の内容を子どもも含む一般向けにぎゅっと圧縮したといえる福音館書店の月刊誌「字はうつくしいーわたしの好きな手書き文字 (たくさんのふしぎ2023年2月号)」がよかったので改めて借りて読む。あちらになくてこの本で興味深かったのは“翻訳文字”いろいろと...
2023.1.8市立図書館 この本の内容を子どもも含む一般向けにぎゅっと圧縮したといえる福音館書店の月刊誌「字はうつくしいーわたしの好きな手書き文字 (たくさんのふしぎ2023年2月号)」がよかったので改めて借りて読む。あちらになくてこの本で興味深かったのは“翻訳文字”いろいろというコラムで取り上げている漫画や絵本の手書き文字、「タンタン」シリーズの書き文字を書いていた大川おさむさんの字、ペン字練習帳など美文字のお手本とされる字、それと映画字幕の字を作った人々の話。逆に辞書編集者飯間浩明さんの手書き、教科書体の手本となった字の話や歴史的なお手本になった中国の書家などはこちらでは扱っていない。 この段階では「くせ字」とタイトルしているが、手書きにいやでも多かれ少なかれ滲み出てしまう個性はちょっとネガティブな「くせ」ではとらえきれないから、たくさんのふしぎシリーズにするにあたって「手書き文字」ととらえ直したのはよかったと思う。 字は属人的な面もありつつ属時代的属社会的面もあり(筆記具の変遷や書く機会の変化も含め)、こうした「筆蹟学」とでもいうべきものはさらに本格的に深める余地がまだまだあると改めて思った。男性、女性(少女)、外国人の書いた字というくくりかたもある程度は傾向が出ておもしろいけれど、どんな手書き文字を書くかは個人の中でもさまざまな影響を受けて変わっていくものだし、最終的にはもっと別のくくりかたが必要になってくる気がする。
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(2022-12-07 2h) 愛を感じる本ってやっぱり良いなぁ。 著者の字に対する愛が好きです。 歯に衣着せぬスパッとした字に対する批評も素敵です。 有名な人から、縁のある人ない人さまざまな人の字を取り上げていることからも、冒頭に書かれているよう通りの収集癖が感じられます。 最終ページの練習帳も遊び心感じていいなぁ。 松本国三p.12アウトサイダーアート 中ザワヒデキp.20バカCG
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面白い!誰かの手書き文字を、書かれている内容ではなく、その形に注目して見ることがなかった。でも、この本でその体験ができて、新しい世界が開いた気がする。今後、手書き文字を見たら、どんな人が書いたのか、想像が膨らみそう。
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いろんな人のくせ字を収集した本。すごい悪筆でも味があって、なんかいい。なかなかおもしろかった。丸文字は中学ぐらいの時にがんばって書こうとした思い出。自分の字は人にどんな印象をあたえるんだろう。今後、手書き文字に逐一注目しちゃいそうです。
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どっかで情報を見て新刊だと思いこんで探してたが見当たらず、調べたら2017年の本だったので探すの諦めて通販した。 フォント話は好きだが、これはどこかの誰かが手で書いた字をまとめたもの。同じものはその人にしか書けないという、フォントとはまた別の味がある。 漫画家の手書き文字、素人のクセのありすぎる字、外国人の書いた日本語、達筆過ぎる文字、文豪の文字、ただ下手に見える字、映画の字幕、いわゆるギャル字… フォントというものが現れる前から人が紡いできた様々な手書きクセ文字が集められており、見ているだけで楽しい。 本の終わりに女の子の字40年史が載っており、いろいろな種類の、そして歴史のあるギャル文字は大変奥が深い。そしてケータイ黎明期の古いギャル文字はやはり古いと感じるし、新しいのはまだ新しく感じるが、こういう感覚はどこから来てるのだろう… 今はもう見ないから古いのか…? でも、更に時代をさかのぼった丸文字となるともはや普通に感じる。 ガムテープで味のあるフォントを作り出す魔術師、佐藤修悦フォントも載っていた。軽くインタビューも載っている。 道端に落ちていた看護師であろう方のメモなど、なぜそれを大事に取っているのだ… と思わないこともないが、大変味のある字ではあるので結果的にオーケー。こういう変わった人たちのおかげで世界中の文化は記録されているんだ。たぶん。
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様々なくせ字を集め、解説されている。 くせ字と言っても、汚い字というわけではない。 美文字の教科書には載らないが、個性的でデザイン性が高く、こんな字を書きたいと思わせられるものもある。 ギャル文字世代なので、その紹介ページに載っていた字が友人のものと似すぎていて驚いた。 私は流...
様々なくせ字を集め、解説されている。 くせ字と言っても、汚い字というわけではない。 美文字の教科書には載らないが、個性的でデザイン性が高く、こんな字を書きたいと思わせられるものもある。 ギャル文字世代なので、その紹介ページに載っていた字が友人のものと似すぎていて驚いた。 私は流行りに乗れず、普通よりちょっとだけ綺麗よりという中途半端な字を書いていた。当時はプリクラに書いて映えるようなあの字が羨ましかったな。
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手書き文字収集家の作者が見つけた、さまざまな人の手書き文字を紹介していく。これがまた面白い。字には書く人の個性が出る。几帳面な文字、カワイイ文字、外国の方が書く独特の癖のある曲線…それらを楽しそうに解説している文章。フォントが好きな人は見ても読んでも楽しめる一冊ではないでしょうか...
手書き文字収集家の作者が見つけた、さまざまな人の手書き文字を紹介していく。これがまた面白い。字には書く人の個性が出る。几帳面な文字、カワイイ文字、外国の方が書く独特の癖のある曲線…それらを楽しそうに解説している文章。フォントが好きな人は見ても読んでも楽しめる一冊ではないでしょうか。
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