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猫の傀儡 の商品レビュー

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43件のお客様レビュー

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2020/01/17

猫と江戸モノをこよなく愛する自分には、至福の時間だった…。 猫の感覚に関する描写がすごい。西條さん、実は猫なんじゃ?(笑) 続編を待望!

Posted byブクログ

2020/01/04

思わぬ収穫。めっぽう面白い。猫視点で描かれるホームズばりの探偵物語。猫が人間を傀儡として操り、様々な事件を解決していく。主人公のミスジをはじめとして、傀儡に選ばれた阿次郎、メス猫のユキ、烏の三日月、先代傀儡師の順松など、みなキャラが立っており読みやすい。しかも物語が責任感と正義感...

思わぬ収穫。めっぽう面白い。猫視点で描かれるホームズばりの探偵物語。猫が人間を傀儡として操り、様々な事件を解決していく。主人公のミスジをはじめとして、傀儡に選ばれた阿次郎、メス猫のユキ、烏の三日月、先代傀儡師の順松など、みなキャラが立っており読みやすい。しかも物語が責任感と正義感に溢れており心地好い。人(猫)が人(猫)を想う気持ちが素敵な読後感にさせてくれる。まだまだこの人(猫)たちの物語をずっと読んでいたかった。続きはないのかなぁ? いや、これ、絶対読むべきでしょ。

Posted byブクログ

2019/11/13

ネコ好きなら是非読んで欲しい一冊。傀儡になった猫のミスジが人間を傀儡師として、事件を解決する話。とは言え猫と人間の言葉は通じるわけはなく、ミスジは様々な工夫で期待通りに人間を動かす。ユーモアに人情溢れた江戸の市井の描写に癒された。

Posted byブクログ

2019/07/06

傀儡(くぐつ)なんて、一読おどろおどろしい題名だが、いやいやなかなか面白かった。夏目漱石の猫と同じように、主人公の猫はしたたかである。人を傀儡として操る猫の傀儡師なのだ。江戸米町こと猫町で起こる様々な猫の厄介ごとを、傀儡に解決させようというわけだ。猫だけでなく人も大いに絡んでくる...

傀儡(くぐつ)なんて、一読おどろおどろしい題名だが、いやいやなかなか面白かった。夏目漱石の猫と同じように、主人公の猫はしたたかである。人を傀儡として操る猫の傀儡師なのだ。江戸米町こと猫町で起こる様々な猫の厄介ごとを、傀儡に解決させようというわけだ。猫だけでなく人も大いに絡んでくる。いや、そのうちに人のほうに重心が移るのかな。やっぱり人情物だから。猫たちもやけに情が深いしね。傀儡になるぐうたら者の阿次郎がなかなかに魅力的。最後は、よかったあと思える終わり方だ。

Posted byブクログ

2019/08/01
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※このレビューにはネタバレを含みます

てっきり猫が術みたいなので人間にのり移って事を成す話かと思ったら、猫が猫の知恵で人間を誘導する、傀儡師の訓練を受けてる優秀猫の話。おもしろい!人間が猫に使われるなんて。それも人間絡みの猫の事件のために。西條さんの時代物ファンタジー、とっぴなんだけど、ちゃんと違和感なく話になってるからすごいな~。ぜひ続編をこいます!その前に今春屋をお願いします!

Posted byブクログ

2018/12/05

久々の西條作品です、いやぁやっぱ安心して読めるというか…猫が人を操るという設定自体が面白いですよ。こうやって読み終えてみるとなんかすごいリアルな感じがするというか…猫を飼ったことが無いので想像でしかないですが、実際にそうなんじゃないかと思わせるところがすごい。ミスジといい阿次郎と...

久々の西條作品です、いやぁやっぱ安心して読めるというか…猫が人を操るという設定自体が面白いですよ。こうやって読み終えてみるとなんかすごいリアルな感じがするというか…猫を飼ったことが無いので想像でしかないですが、実際にそうなんじゃないかと思わせるところがすごい。ミスジといい阿次郎といい、みなキャラクターが立ってて良い。とくに三日月とおたまはホントに人間の夫婦みたいで良い(^^) 一つだけ、旗本の坊ちゃんの話にあった兄上のことが気がかりですが…そのあたり続編出てくれないかなぁ。

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2018/10/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

えっ……控えめに言って最高……! ミスジと阿次郎のキャラクターがとにかく好き。 三日月とおたまも良きー!! 順松の話がすごくいい。 どこをとってもすごく好き!! 八歳の少年だけがちょっと気がかり。

Posted byブクログ

2018/08/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

猫の傀儡師とは、『人を遣い、人を操り、猫のために働かせる。それが傀儡師』江戸時代猫町とも呼ばれる米町の一角、真夜中の境内の一角に数十という猫が集まっている。猫の神主、長老を中心に猫たちの次代の傀儡師が選ばれる。それも、実力も信望も集めていた傀儡師「順松(よりまつ)」がひと月も行方知れずになっていたからだった。 そして選ばれたのは、カラスに襲われていた時に順松に助けられ、傀儡師を目指すことになったミスジ。傀儡は阿次郎。 ミスジのところには選ばれたそうそう、相談が持ち込まれる。いくつもの事件が重なり、解決してゆくと図らずしも、順松の行方不明事件の真相が。。。 猫に置き換えてはいるが、会話が聞こえてくるような、賑やかな登場人物たち(?!)の生き生きとした活躍は爽快でも有り、情け深くもある。楽しく読ませ切ってくれる秀作。

Posted byブクログ

2018/06/29

猫目線の時代物ミステリ。 人間が絡んだ事件のときに、気づかれぬように人間を操って猫のために働かせて解決する傀儡師という役目を継ぐことになったミスジ。彼の傀儡として選ばれたのは売れない狂言作者の阿次郎で、好奇心旺盛な阿次郎を毎回あの手この手でその気にさせて事件に引きずりこんで解決し...

猫目線の時代物ミステリ。 人間が絡んだ事件のときに、気づかれぬように人間を操って猫のために働かせて解決する傀儡師という役目を継ぐことになったミスジ。彼の傀儡として選ばれたのは売れない狂言作者の阿次郎で、好奇心旺盛な阿次郎を毎回あの手この手でその気にさせて事件に引きずりこんで解決してゆくという連作短編集。 人間の発する微妙な匂いや声の調子などで真相を見抜く猫と、物証で推理する人間の対比が面白い。江戸っ子な猫のキャラもよいし、シリーズ化希望。

Posted byブクログ

2018/04/12

「猫の傀儡(くぐつ)」・・・傀儡とは操り人形のこと。「猫が人形を操るって、どういうこと?それとも、猫が操られる方なのかな?(表紙絵では、人のように着物もきているし)」と思って読んでみると、これは思った以上に猫が猫として、大活躍しているお話でした。 詳しく書いては、読んでいない方の...

「猫の傀儡(くぐつ)」・・・傀儡とは操り人形のこと。「猫が人形を操るって、どういうこと?それとも、猫が操られる方なのかな?(表紙絵では、人のように着物もきているし)」と思って読んでみると、これは思った以上に猫が猫として、大活躍しているお話でした。 詳しく書いては、読んでいない方の楽しみを減らしてしまうと思うので書きませんが、私はとても気に入りました。江戸っ子な猫たち、いいです。 他の方が書かれているように、一冊で気持ちよくまとまっていますが、私は続きが読みたいです。

Posted byブクログ