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自閉症の世界 の商品レビュー

4.3

9件のお客様レビュー

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2025/06/25

自閉症という概念の誕生から、現代のニューロダイバーシティに至るまでの流れがよくわかる。ただし、ニューロダイバーシティに関する内容は、最後の方で少し触れられている程度である。それでも、以前からニューロダイバーシティの萌芽となるような考え方があったことは、各所から見て取れる。前半で記...

自閉症という概念の誕生から、現代のニューロダイバーシティに至るまでの流れがよくわかる。ただし、ニューロダイバーシティに関する内容は、最後の方で少し触れられている程度である。それでも、以前からニューロダイバーシティの萌芽となるような考え方があったことは、各所から見て取れる。前半で記述されていた知的障害者への差別や、優生思想に関する章がとくに印象的であった。 分量が多いので読み切るのに苦労したが、読み物として面白いので、ブルーバックスにしては読みやすい部類に入ると思う。

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2022/12/25

重度自閉症患者の実態が詳しく書かれており勉強になった。自閉傾向は自分にもあり共感する所もあるが傾向が強くなるにつれ生活に支障をきたしてしまうのだろう。

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2021/02/02

自閉症スペクトラムの発見から迫害、再定義に至る歴史をひもとく。 当初からどれだけ偏見と差別にあってきたのか。 各時代の親に感情移入してしまい、読むのが辛かった。 その分、世界初の親の会発足、そして映画レインマン効果のあたりは胸が熱くなる。 脳の働き方には個性があり、「脳多様性」...

自閉症スペクトラムの発見から迫害、再定義に至る歴史をひもとく。 当初からどれだけ偏見と差別にあってきたのか。 各時代の親に感情移入してしまい、読むのが辛かった。 その分、世界初の親の会発足、そして映画レインマン効果のあたりは胸が熱くなる。 脳の働き方には個性があり、「脳多様性」がある。 一般的な定型脳に対し、自閉スペクトラムは少数派なだけで、パソコンで言えばOSの違いみたいなもの。 脳多様性があることを認め、それにあった環境を整えることが大事。 やや読みづらい部分もあり、長大な本だったけど、読んでよかった。

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2018/10/25

原書名:NEUROTRIBES クラハム・コモンズの魔術師 緑のストローへのこだわり シスター・ヴィクトリンは何を見たのか 魅力的な特異性(奇妙さ) 毒親の誕生 ハイテクのパイオニアとして 怪物とたたかう 自然界のものをはっきりと二分するのは不可能である レインマン効果 パンド...

原書名:NEUROTRIBES クラハム・コモンズの魔術師 緑のストローへのこだわり シスター・ヴィクトリンは何を見たのか 魅力的な特異性(奇妙さ) 毒親の誕生 ハイテクのパイオニアとして 怪物とたたかう 自然界のものをはっきりと二分するのは不可能である レインマン効果 パンドラの箱 自閉空間の中で 「脳多様性」の世界をめざして 著者:スティーブ・シルバーマン( Silberman, Steve, 1957-、ジャーナリスト) 序文:オリバー・サックス(Sacks, Oliver, 1933-2015、イングランド・ロンドン、神経学) 訳者:正高信男(1954-、大阪府、発達心理学)、入口真夕子

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2024/05/21

優れた自閉症史。名前の残っている治療者たちの意外な特性というかむしろ残酷さみたいな所がわかったり。素晴らしい本なのだが、この著作が書かれているとき、アスペルガーはまだ善意の医師だと思われていた。それがそっくりひっくり返ってしまうので、星1つ減ぜざるを得ない。

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2018/03/08

脳の話に興味があり時々その分野の本を読んできており、題名からいろんな症例を元に自閉症とはどんなものかということを紐解いてくれる内容かと期待し図書室で借りました。読んでみると、個別の症例は出てくるものの、そこに主眼があるわけではなく、自閉症というものが時代背景や政治情勢、医師や学者...

脳の話に興味があり時々その分野の本を読んできており、題名からいろんな症例を元に自閉症とはどんなものかということを紐解いてくれる内容かと期待し図書室で借りました。読んでみると、個別の症例は出てくるものの、そこに主眼があるわけではなく、自閉症というものが時代背景や政治情勢、医師や学者や製薬会社の思惑と野心、周囲の人々やメディアの反応によって、当事者も含めてその時々でどんな風に翻弄されてきたのか、そして人々の様々な活動や努力の継続によって、その中でどのようにして誤解や誤診、偏見と間違ったイメージを払拭してあるがままの状態を広く認知させようという試みが現在も続いているのか、ということを詳細に綴ったものでした。ノンフィクションならではの固有名詞の多さ、事実の羅列、専門用語の洪水にときどき睡魔におそわれながらも、大変興味深く読了しました。特に、自閉症スペクトラムの人たち(知的障害でも精神疾患でもない、感じ方や考え方が異なる人たち)が、コンピューターとインターネットの普及によって、対人関係で生じるストレスを最小限に抑えながら自らの経験や考えを発信することが可能になったことが、NT(定形脳、いわゆる「通常の感じ方考え方をする人たち」、自閉症スペクトラムの人たちの反義語)にはこれまで分かり得なかった、想像もしづらかった彼らの精神世界や感じ方に触れる入り口を作ったのだ、というエピソードが印象深かったです。

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2017/07/20

こりゃすごい。大ボリューム。図書館で借りたけど、手元に置いておきたい。 カナー症候群、初めて知りました。高いもあれば低いもあるか。

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2017/05/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

とても面白かったです。「自閉症」がどのような歴史を 経てきたのかとても詳細に書かれています。 自閉症の人や研究者の数名の人物が詳細に記載されています。印象に残ったのは 化学者・物理学者ヘンリー・キャヴェンディッシュ アスペルガー症候群の研究者ハンス・アスペルガー 小児自閉症(カナー症候群)の研究者レオ・カナー 特に、研究者としてのアスペルガーとカナーの対比が 際立っていました。ナチスによる侵略に翻弄される アスペルガー 卓越した言語力と記憶力を持ちその才能で自らの 名誉のためにのし上がっていくカナー… 情報が詰まっていてすべての情報を得るには一回 読むだけでは無理でした。また読みます。 前半だけでもういっぱいいっぱいで後半は あまり読めていません。。

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2017/05/16

現代は自閉症が増えている!? 天才や起業家には自閉症的傾向が多い!? 知的障害ではなく、精神疾患でもない、自閉症とはいったい何なのか? 20世紀半ばに研究が始まった自閉症。さまざまな誤解と偏見を経て脳科学的に理解されるまでを緻密な取材でたどりながら、自閉症の真の姿に迫る。現在、「...

現代は自閉症が増えている!? 天才や起業家には自閉症的傾向が多い!? 知的障害ではなく、精神疾患でもない、自閉症とはいったい何なのか? 20世紀半ばに研究が始まった自閉症。さまざまな誤解と偏見を経て脳科学的に理解されるまでを緻密な取材でたどりながら、自閉症の真の姿に迫る。現在、「自閉症スペクトラム」としてアスペルガー症候群やサヴァン症候群などの発達障害も含む幅広い概念として捉えられるようになったのはなぜか。知的障害ではなく、精神疾患でもなく、感じ方や考え方が異なる人たちである自閉症者を、人類に備わった「脳多様性(ニューロダイバーシティ)」という新たな視点から捉え直す科学ノンフィクション。 序文をオリバー・サックス(脳神経学者で、映画『レナードの朝』の実在の主人公、『火星の人類学者』などの著者) 「ニューヨーク・タイムズ」ベストセラー、英国で最も権威あるノンフィクション賞BBC Samuel Johnson Prizeを受賞。 自閉症であるとはどのようなことかを理解するために、これほど多くの時間を費やした人を私は彼以外には知らない。(中略)これは、洞察力に富む自閉症の歴史書であり、読者を魅了する物語である。この書物があなたの自閉症に対する考え方を変え、自閉症と人間の脳の働きに関心を持つ多くの人々の本棚に並ぶことになることを切に願う。──オリバー・サックスによる序文より 自閉症、失読症、注意欠陥/多動性障害(ADHD)のような状態は、技術と文化の発展に貢献するそれぞれ固有の強みを持つ、自然に起こる認知的多様性とみなされるべきだ──「序章 自閉症は増えているか」より

Posted byブクログ