いつかの花 の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
江戸土産の上生菓子の美しさと美味しさに夢中になり、一年だけの約束で鎌倉から日本橋の菓子屋「牡丹堂」で働くことになった小萩。 不器用でも一生懸命な小萩が、牡丹堂の面々にさまざまな事を教わりながら、やがて菓子職人を目指す決心をするまでの四季の物語。 「和菓子が好き!」などというブックリストを作っておいて、和菓子がテーマの本を未読ではイカンと、タイトルに目につけたら、表紙は『とびきり屋見立て帖』シリーズのイラストの方。 これは…美味しそうかも! などと期待が大きすぎたのか、お菓子の描写も、味よりも美しさの描写が多く、もうひとつだった。 「おはぎ」とあだ名される主人公の小萩も、菓子職人になりたいと心を固めるのが最終章の終わりとあって、どこかふわふわと頼りないままで終わってしまった。 と、ブクログに書き込んでからふりかえってみれば、中島久枝さん、しかも和菓子の物語で、他の作品も読んでいた。 うーん、相性が悪いのかも… 読み終わると和菓子屋に走りたくなる、美味しそうな和菓子の物語に、またいつか出会えることを期待。
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短編集「まんぷく」より、 続きが気になったので買ってみました。 やっぱりとてもよかった〜 小萩ちゃんが健気で、悩みながらも自分で一生懸命考えて進んでいく姿が共感できる。 登場人物が多くてわちゃわちゃしているのがまたいい。 江戸時代の助け合って生きている人間関係、というかんじ。
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一年を期限に菓子作りを学びに、牡丹堂で働く小萩。 四季の移ろいと共に、娘の成長と人情の短編連作。 春 桜餅は芝居小屋で・・・川上屋の嫁と姑。意見の相違は 牡丹堂にも影響が。江戸と京との桜餅の違いと味の喧嘩。 夏 江戸の花火と水羊羹・・・幹太が店の手伝いを怠ける理由とは。 ...
一年を期限に菓子作りを学びに、牡丹堂で働く小萩。 四季の移ろいと共に、娘の成長と人情の短編連作。 春 桜餅は芝居小屋で・・・川上屋の嫁と姑。意見の相違は 牡丹堂にも影響が。江戸と京との桜餅の違いと味の喧嘩。 夏 江戸の花火と水羊羹・・・幹太が店の手伝いを怠ける理由とは。 友たちへの想い、亡き母の事。そして家族の幹太への愛。 秋 おはぎ、甘いか、しょっぱいか・・・伊佐が逢う相手は何者? それと見世移りとの関連は。親と子、それぞれの情。 冬 京と江戸 菓子対決・・・故郷へ帰る日が近づく小萩。 そんな折、江戸と京の菓子対決の話が持ち上がり、 牡丹堂は上生菓子の代表となる。幻の花の菓子とは? 参考図書有り。 菓子屋牡丹堂で小萩は菓子作りと、世の中の事を学んでゆく。 憧れの菓子を見たい、作りたいの一心で、十六歳で江戸へ。 どちらかと言えば不器用だけど、一生懸命さはある。 色味を生み出すセンスもある。そんな彼女を受け入る牡丹堂。 見世での、周辺の、人間模様が味付けとなり、成長し、 自分の道を見出すという、人情物語です。 全体的には面白く、さくさく読めるし、菓子の描写も良い。 周辺の人物が程好く丁寧に描かれているのです。 ただ、一話毎が出来事を盛り込み過ぎで、 ちょっと忙しない感じがしました。
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中島久枝さんの作品、江戸人情小説、いい感じです。「いつかの花」、日本橋牡丹堂菓子ばなしシリーズ№1、2017.5発行。鎌倉の旅籠の家からお菓子が大好きで日本橋牡丹堂に1年間の期限付きで働きに来た小萩16歳の1年を描いた物語。春の桜餅、夏の花火と水羊羹、秋のおはぎ、冬は京と江戸の菓...
中島久枝さんの作品、江戸人情小説、いい感じです。「いつかの花」、日本橋牡丹堂菓子ばなしシリーズ№1、2017.5発行。鎌倉の旅籠の家からお菓子が大好きで日本橋牡丹堂に1年間の期限付きで働きに来た小萩16歳の1年を描いた物語。春の桜餅、夏の花火と水羊羹、秋のおはぎ、冬は京と江戸の菓子対決。次巻が楽しみです!
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じっくり、というよりはちょっとした時間にパパッと読める軽さ。読みやすかった。ただ会話がかなり現代語なのであまり江戸の世界に浸っている感覚にはなれないかな。
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