スパイス入門 改訂4版 の商品レビュー
スパイス、ハーブに関してのエトセトラを網羅している。 スパイスの歴史、文化的背景、植物的特徴、取り引き現況、使い方など。 日本では馴染みが薄いスパイス、ハーブについても網羅された博物外的な本。 読了60分
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『スパイス入門』というよりも『スパイス小事典』としたほうが良いほどスパイスの説明が充実している。32種のスパイス、 13種のハーブ、ミックススパイス、シーズニングスパイスなどについて、原産地や成分、用途、そしてそれぞれにまつわるエピソードを紹介している。エピソードは歴史的経緯や...
『スパイス入門』というよりも『スパイス小事典』としたほうが良いほどスパイスの説明が充実している。32種のスパイス、 13種のハーブ、ミックススパイス、シーズニングスパイスなどについて、原産地や成分、用途、そしてそれぞれにまつわるエピソードを紹介している。エピソードは歴史的経緯や地域ごとの使われ方、まじない、文学、慣用句と多岐にわたっており、スパイスについて広く深く知ることができる。 スパイスは辛いものというイメージがあるが、スパイスは本来「香り」のものだそうだ。そして「香り」の他に「色」「辛味」を持っているものもある、というのがスパイスの正しい定義とのこと。そのため胡椒やチリペッパーといういかにもなもの以外にセロリ、ごま、パプリカ、シナモン、ターメリック(うこん)、サフランなどあまりスパイスのイメージのないもの、スパイスのイメージとは真逆の甘草もスパイスとして紹介されている。なお、スパイスの定義を最大限に広げると、バニラやココア、ホップなどもスパイスに含めることができてしまうそうだ。
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