詭弁論理学 改版 の商品レビュー
詭弁論理の前に論理学の基礎的な内容も含まれていて、普段の自分の主張の論理の組み立てにも役立てられそうだった。そして、自分の論理が詭弁になってしまうリスクも普通にありそうで、気をつけないといけないなあと感じた。そうならないために、できるだけシンプルに考えること、そして論理の型を理解...
詭弁論理の前に論理学の基礎的な内容も含まれていて、普段の自分の主張の論理の組み立てにも役立てられそうだった。そして、自分の論理が詭弁になってしまうリスクも普通にありそうで、気をつけないといけないなあと感じた。そうならないために、できるだけシンプルに考えること、そして論理の型を理解して理屈を組み立てるのが大事だなぁと感じた。にしても、メディアは詭弁に溢れているなぁ、その前提で触れないといけないなぁと思った。 フレーズ なまじ「議論上手」になって人に嫌われるよりは、天分を生かして「話上手」になるか、あるいは「勝てなくてもよい」という前提で議論を楽しむ「ゆとり」を身につけたほうが、はるかに好ましいのではないかと思う。 無学者、論に負けず」 理屈ぬきの「押しの一手」は、「強弁」と呼ぶべきであろう。これに対して、多少とも論理や常識をふまえて「相手を丸めこむ(あるいはごまかす)」のが「詭弁」である。 泣く子と地頭には勝てぬ」 「大きく構える」ということは、「自分のほうがまちがっているのかもしれない」という謙虚さをもつことでもある。 すぐ偉い人の名前が出てくるような話は、まず信用できないものである ある。「選言」とは、「または」による場合分けのことである 「健全な常識、健全な判断力を養う」ことが大切ではないかと思う。いかに力強い言葉で説得されようと、「だから、官憲も婦女子も、無差別に殺せ」というのが結論であれば、断然はねつけるだけの理性は残さなければならない。「あなたの考え方には、ついていけません」反論はこれで十分である。 言葉の意味に注意するのも大切なことである。特に「本質的」とか「純粋の」などという形容詞が使われはじめると、言葉の本来の意味が消えうせて、ほしいままに使われるおそれがある。 【原則 1】無理やり説得しようとするな。 無理を通そうとしたり、思いつきを口にしたりすると、かえって失言をして、議論がもつれることがある。また、いかに「当り前」と思えることでも、好き嫌いや人生観が関係するようなことについては、相手の趣味や判断を尊重しなければならない。もちろん、自分の考えにも(健全な常識に反するところがない限り)自信をもって、たやすく譲る必要はない。 ムダに時間を費やすことはない。相手が強弁・詭弁を弄してきたら、もはや正しい議論は望めないので、惜しまず議論を打ち切ればよい。 相手に自分の考えをうまく表現させることこそ、教育者の腕の見せどころである。
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導入部分は勉強になったことが多かったが、後半になるにつれ、ついていけなくなってしまった。 私は論理学を学んだことはないので、本書がどういった立ち位置なのかはわからない。唯一判然としているのは、私の頭には論理の欠片もないことだ。 「論理学ほど文系の皮を被った理系科目はない」とゲー...
導入部分は勉強になったことが多かったが、後半になるにつれ、ついていけなくなってしまった。 私は論理学を学んだことはないので、本書がどういった立ち位置なのかはわからない。唯一判然としているのは、私の頭には論理の欠片もないことだ。 「論理学ほど文系の皮を被った理系科目はない」とゲーテが言っていた通りであった。
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野崎昭弘著『詭弁論理学 改版 (中公新書 ; 448)』(中央公論新社) 2017.4発行 2023.7.8読了 野矢茂樹さんの著書と勘違いして購入してしまったもの。筆者は数学者らしく、内容も数学的なクイズのようなものばかりで、私には太刀打ちできなかった。 【目次】 はしが...
野崎昭弘著『詭弁論理学 改版 (中公新書 ; 448)』(中央公論新社) 2017.4発行 2023.7.8読了 野矢茂樹さんの著書と勘違いして購入してしまったもの。筆者は数学者らしく、内容も数学的なクイズのようなものばかりで、私には太刀打ちできなかった。 【目次】 はしがき Ⅰ 議論の種々相 議論べたの悩み 無理押しの強み 詭弁と強弁 論理のあそび Ⅱ 強弁術 ⒈強弁術の誕生 ⒉小児型強弁 ⒊二分法 ⒋相殺法 ⒌強弁術の総括 Ⅲ 詭弁術 ⒈詭弁術の誕生 ⒉強弁との境 ⒊あてにならない話 ⒋論点のすりかえ ⒌主張のすりかえ ⒍消去法 ⒎ドミノ理論 ⒏詭弁術の総括 Ⅳ 論理のあそび ⒈やさしいパズル ⒉説得ということ ⒊上級パズル ⒋四十人の貴族とその従者 ⒌理髪師のパラドックス ⒍自己矛盾を利用したパラドックス ⒎死刑囚のパラドックス 〈付録〉鏡をめぐっての会話 URL:https://id.ndl.go.jp/bib/028095655
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痛快です!真面目な論理学の本だと思って読むより、 「専門書の顔をしたチャンバラ」 だと思って読む方が良いです。 詭弁や強弁を振り回すタイプの人をズバズバと切ってくれます。 話の通じない人に困らされている方におすすめします。
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非常に読みやすく、わかりやすい内容だった。 どちらかと言えば詭弁を使えるようになるような本と言うよりは類型化して、説明してくれる感じ。 全体的には満足だが、不必要に思えるタイミングでの筆者の思想的背景の話は特に要らないかなと思う。
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詭弁についての本かと思いきや後半はゴリゴリの論理パズルで、いい意味で裏切られた印象。 著者もいうように、指南書として読むのではなく、学術的な観点からの詭弁を知るにはピッタリ。
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大学生の頃に、この本と出会ったが、なぜか読まずに何年も過ぎ去ってしまった。 SNSの発達により、さまざまな人が議論に触れる頻度が多くなっている。その中で、「それは論理の飛躍だ」「論点のすり替えだ」と言ったような意見が出た際に、何が「飛躍」や「すり替え」なのか分からず置いてけぼり...
大学生の頃に、この本と出会ったが、なぜか読まずに何年も過ぎ去ってしまった。 SNSの発達により、さまざまな人が議論に触れる頻度が多くなっている。その中で、「それは論理の飛躍だ」「論点のすり替えだ」と言ったような意見が出た際に、何が「飛躍」や「すり替え」なのか分からず置いてけぼりにされることもあるだろう。そんな方におすすめしたいのがこの本である。 相手をうまく誤魔化す詭弁や、声を大にして叫ぶような強弁は、どういった種類があるのか。これらを冷静に分析し、解説している点において、まさしくタイトル通り詭弁論理「学」だと思った。 特に良かったのは、「話す側」の論理、すなわちロジカルシンキングや論理的な話し方だけでなく、「話を聞く側」にも言及している点。 どれだけ筋道立てて話そうとしても、聞かない人がいて、そうしたときは、相手に話させ「つまづきの石を探す」ことが大事だ、と筆者は説く。 正しいことを言えば、相手も納得するだろうと思ってしまうが、相手にも考えがあることは忘れてはいけない。 また、第4章にある、「ワニのパラドックス」が実際に呼び鈴として使われていると、イラスト付きで書いてある箇所は、それまで論理パズルで頭がガチガチになっていたので、拍子抜けして笑ってしまった。 詭弁や強弁は、なくなることはないだろう。著者も述べていたが、使う際は、身近な人や自分の中での言葉遊びに留めたいものだ。
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論理パズルが載っているし、文体も固くないので気軽に読める。本書の例に当てはまる強弁と詭弁の使い手は、クレイマーやネットで誹謗中傷ばかりしている人だと思った。中世の魔女狩りで実際に使われた、魔女を特定するためのガイドラインが載っているのだが、内容が無茶苦茶で思わず笑ってしまった。被...
論理パズルが載っているし、文体も固くないので気軽に読める。本書の例に当てはまる強弁と詭弁の使い手は、クレイマーやネットで誹謗中傷ばかりしている人だと思った。中世の魔女狩りで実際に使われた、魔女を特定するためのガイドラインが載っているのだが、内容が無茶苦茶で思わず笑ってしまった。被害者が魔女だと認めず、拷問に最後まで屈しなかったとしても、「魔女だから拷問に耐えられるんだ!」と言われ、処刑されたらしい。可愛そうすぎる。。
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詭弁…人生において何回これを弄する人間に煮え湯を飲まされてきただろう。 言い返すこと、論破することは解決にならない。 詭弁を弄する人間とは、距離を取り、その人間性を観察することで、見えてくるものもあるはずです。 そう思えるようになり始めた方に、とても面白い本に仕上がっていま...
詭弁…人生において何回これを弄する人間に煮え湯を飲まされてきただろう。 言い返すこと、論破することは解決にならない。 詭弁を弄する人間とは、距離を取り、その人間性を観察することで、見えてくるものもあるはずです。 そう思えるようになり始めた方に、とても面白い本に仕上がっています。
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