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おもちゃ絵芳藤 の商品レビュー

3.8

14件のお客様レビュー

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2017/07/04

河鍋暁斎と関わりもあり月岡芳年の兄弟子という、好きな作家と関わり深い芳藤を描いた作品。 いい題材だ、興味あり!...と思って読んだのだが、個人的には正直ストーリーや絵師の描写、絵に向かうこころ根などの描き方が消化不良で足りない足りない 、非常に残念な後味だった。 ゴテゴテと要らぬ...

河鍋暁斎と関わりもあり月岡芳年の兄弟子という、好きな作家と関わり深い芳藤を描いた作品。 いい題材だ、興味あり!...と思って読んだのだが、個人的には正直ストーリーや絵師の描写、絵に向かうこころ根などの描き方が消化不良で足りない足りない 、非常に残念な後味だった。 ゴテゴテと要らぬ表現などは無いし、スムーズに展開するんだけども、時代や求められる作風に取り残されてしまう焦燥感や絵師として、周りの一流とは自分は及ばないという残酷な評価の享受について、なんかもっとありそう...と素人ながら読んでて感じた。 著者が、「絵を描くこと」をもっと掘り下げてみて、十分咀嚼してから挑むべき題材だったんじゃないかなーなどと偉そうにも思うのは、曲がりなりにも美術を学んだ者として思うところだった。

Posted byブクログ

2020/01/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

偉大な大絵師達の間で地味に生きた、歌川芳藤。イイなあと思ったけど、ググったらそれなりに名を成してるんじゃないの、騙されたw 一つだけ気に入らないのは、ジョサイア・コンドルのセリフ。「…なのデス」「…しまシタ」ってか。語尾だけカナって、ノンネイティヴを舐めとんのかっっ、ふざけんな。

Posted byブクログ

2017/06/24

出だし、初めて読む作者の日本語がどうにも引っかかって、なかなか前に進まない。二章のまんなかすぎて、お清さんが亡くなったあたりからぐっと引き込まれ、ジレッタイけど読ませます。

Posted byブクログ

2017/05/29

書き下ろし やっと納得できる絵を描けるようになったというのに、死に瀕した絵師は思う。「あたしの人生は空っぽだったかもしれない。それでもあたしの筆先にはすべてが詰まってるんだねえ。だから、絵師はやめられないんだねえ・・・。」 伝統的な浮世絵が廃れていく幕末から明治を生きた浮世絵...

書き下ろし やっと納得できる絵を描けるようになったというのに、死に瀕した絵師は思う。「あたしの人生は空っぽだったかもしれない。それでもあたしの筆先にはすべてが詰まってるんだねえ。だから、絵師はやめられないんだねえ・・・。」 伝統的な浮世絵が廃れていく幕末から明治を生きた浮世絵師、歌川芳藤。新しい道を見つけて売れっ子になっていった弟弟子たちに比べて、純粋なゆえに生き方が不器用で、遊んでは捨てられる子供向けの「おもちゃ絵」を描いた。 これを読んでいて『ねこのおもちゃ絵:国芳一門の猫絵図鑑』を見つけ、芳藤の絵に接することができて良かった。

Posted byブクログ