2050年の技術 の商品レビュー
1965年 「ムーアの法則」 の後押し 1974年 IBMロバート-デナードの「デナード則」 コンポーネントを小型化するほど、チップは高速、省電力になり、製造コストは低くなる。 ーーーー ムーアの2つ目の法則 チップの工場であるファンドリーのコストは4年ごとに倍増する。...
1965年 「ムーアの法則」 の後押し 1974年 IBMロバート-デナードの「デナード則」 コンポーネントを小型化するほど、チップは高速、省電力になり、製造コストは低くなる。 ーーーー ムーアの2つ目の法則 チップの工場であるファンドリーのコストは4年ごとに倍増する。 ーーーー 1993年 コンピュータ科学者、SF作家のヴァーナー•ヴィンジがシンギュラリティと表現した。 ーーーー ●7つの波 第1の波;メインフレーム、ミニコン 2 ;パソコン 3 ;Web1.0 4 ;Web2.0 5 ;Big Data 6 ;IoT 7 ;AI ———— 1960年代にアラン•チューリングと共にブレッチリー• パークの暗号解読センターで活躍したアービング•ジョン•グッド 知性の爆発的進化。シンギュラリティ。 ———— CAPTCHA Completely Automated Public Turing test to tell Computers and Human Apart
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様々な技術をプロコンで評価していて、良書。ただ、人間が技術を過信せず、自然を謙虚に畏怖すべきという視点が欠けていて、インフラ整備に対する楽観的なところがあると感じた。
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2050年という今から30年あまり先を見据えて、現在の技術とその展望をまとめた本。 雑誌エコノミストの手によるものですが、同誌のライターだけでなくノーベル賞受賞者やメリンダ・ゲイツが寄稿しているのが面白いところ。幕間にはSF作家の手による未来予想図的な短編が2編あり、そこまで本編...
2050年という今から30年あまり先を見据えて、現在の技術とその展望をまとめた本。 雑誌エコノミストの手によるものですが、同誌のライターだけでなくノーベル賞受賞者やメリンダ・ゲイツが寄稿しているのが面白いところ。幕間にはSF作家の手による未来予想図的な短編が2編あり、そこまで本編と密接にリンクしている印象は受けなかったけど、読みやすさを意識した構成には好感が持てます。 全編を流れる考え方としては、基本的に未来はポジティブだ、というもの。 技術面でもムーアの法則はもう持続できないよね、など色々な問題はありそうなのですが、テクノロジーの変化・発展は基本的には続くという考えで、ムーアの法則が終わろうと、別のアプローチとの組み合わせや量子コンピュータの登場などを踏まえて賢くやっていけば効用は得られるよね、という論が展開されていました。 それぞれの章を別々の著者が担当していることもあって、読みやすさも書かれていることもまちまち。2050年の技術を語るにあたって必要な分野としては網羅されている感はあるのですが、纏まりはあまり無いように感じました。 (だからこそ各章の末尾に「まとめ」がついたのでしょうか。まぁこの部分だけをインデックス的に読む読み方もあるのかもしれません) 個人的に興味が湧いたのは第17章の「働き方は創意を必要とされるようになる」というくだり。人間よりもAIの意思決定の方が優れている場合も出てくる中で、人間がするべき意思決定はより重要性を帯びるものの、ただし中間管理職的な役割はあまり必要なくなってしまう。その中で能力開発がどうあるべきか、というくだりは参考になりました。 さらっと流し読みするには良い本で、ここから特定のテーマを深く学ぶきっかけになるかもしれません。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
雑誌編集部の本だけあって、一章一章、筆者はバラバラで繋がりはないから、どこからでも読めるっちゃあ、読める 。17章構成と言えば、一章当たりのページ数も想像つくかと…。 興味深いトピック満載なのに、エッセンスの寄せ集め感が拭えず、半端な読み物になってるのが残念。 あと、各章末に見開きの「まとめ」があるのが不思議な作り。
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会社の研修で「2050年の社会や暮らしを予測し、自分の研究や技術がどう関連しているかを描け」という宿題が出て、その参考文献として配られた本。残念ながら何の参考にもならない…。ていうか、そんな未来のことを想像して何が楽しいのか分からない。何かの役に立つとも思えない。まあ、思考実験の...
会社の研修で「2050年の社会や暮らしを予測し、自分の研究や技術がどう関連しているかを描け」という宿題が出て、その参考文献として配られた本。残念ながら何の参考にもならない…。ていうか、そんな未来のことを想像して何が楽しいのか分からない。何かの役に立つとも思えない。まあ、思考実験の訓練だと思って粛々とやるしかないのだが、面白くない~。
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未来を予測するうえで非常に興味深い本。途中に添えられている、SFストーリーがさらに想像力を豊かにしてくれる。
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技術の観点から未来を予測した一冊。AIに関してはまだ割れている感じなのが興味深い。個人的には「世界は効率性と引き換えに因果関係を諦める」「テクノロジーは全て応急処置。ニーズを満たすと同時に新たなニーズを生み出す」がビッグデータ・テクノロジー過信への戒めとして印象に残った。
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この本にしかない内容は、あまりないように思った。最初に全体感をつかむにはよいかと思う。 どうしてもVRの記述については賛同できないなあ。一回は体感してみたいとは思うが。 教育関連で、中産階級と労働者階級(表現は忘れた)で、2歳までに話しかける語数がこんなに違う、という記述があ...
この本にしかない内容は、あまりないように思った。最初に全体感をつかむにはよいかと思う。 どうしてもVRの記述については賛同できないなあ。一回は体感してみたいとは思うが。 教育関連で、中産階級と労働者階級(表現は忘れた)で、2歳までに話しかける語数がこんなに違う、という記述があった。およそ700日で1日10時間として、1分あたりを計算すると、ずっと喋ってる気がする。私が無口だからそう思うのかなあ。
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2050年の技術 英『エコノミスト』編集部著 未来予測の集積 冷静な分析 2017/5/20付日本経済新聞 朝刊 本書は、英エコノミスト誌が出版し大きな話題を呼んだ『2050年の世界』の姉妹編として、テクノロジーという切り口から未来を予測したものである。全部で18の各章...
2050年の技術 英『エコノミスト』編集部著 未来予測の集積 冷静な分析 2017/5/20付日本経済新聞 朝刊 本書は、英エコノミスト誌が出版し大きな話題を呼んだ『2050年の世界』の姉妹編として、テクノロジーという切り口から未来を予測したものである。全部で18の各章はそれぞれの分野の専門家が執筆し、単体でも第一級の資料としての価値があるが、最大の特徴は、幅広い分野についてミクロ、マクロの様々な角度から考察し、全体像をとらえようとした点にある。現に変化が起きつつある予兆的な事例や、過去の歴史における技術革新のパターンなどを参照しながら、テクノロジーの進化が将来もたらす課題を浮き彫りにする。 人工知能(AI)、拡張現実(AR)、遺伝子操作、自動運転車、3D印刷などの先端的なテクノロジーは、30年後にどう進化しているか。本書はまず、各分野の進化の方向を詳しく分析する。 そして、コンピューターサイエンスのさらなる進歩によって、物理学、生物学、医学、工学など幅広い分野で進化が過去とは比較にならないペースで加速し、その結果、産業構造や労働市場、さらには戦争や地域紛争の形態まで大きく変化させると予測する。AIが人間を支配するといった恐怖は当たらないとしても、テクノロジーの進化が社会の安定性や安全保障に大きな影響を与えることは必至であり、人間がその変化に対応し、新たな価値観や倫理観を構築する必要性が明快に示される。 本書は、各分野の専門家による未来予測の集積であるが、一貫して流れるテーマは、人間が今後30年間に起こり得るテクノロジーの進化と社会構造の変化に対応し、いかにリスクを克服してテクノロジーをより良い未来のために生かすか、という問題意識である。そして、そのためには政策立案の果たす役割がますます高まるだろう、と多くの専門家は考えている。 近年、世界各国で巻き起こっている反グローバリズムの流れは、テクノロジーの進歩による社会構造の変化という問題の本質への理解不足がベースにあり、本書は、未来へのリスクに対する冷静で客観的な警鐘ということもできるだろう。30年後のテクノロジーの予測を通じて、今後世界が直面する課題を明確に示し、社会全体に意識改革を迫る啓蒙書である。 原題=MEGATECH (土方奈美訳、文芸春秋・1700円) ▼「エコノミスト」は1843年創刊の英国の週刊誌。現在の発行部数は約155万部。 《評》経済評論家 小関 広洋
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技術の予測、産業の変化、社会への影響をまとめたもの。 すでに片鱗が見えるものをまとめている。まとめた時点から追い抜かれるほどに進展は早い。 先を見据えつつも、目先の次元の異なる課題にどう取り組むか。 ◯テクノロジーの未来を予測する際に目を向けるべき3点 1.過去の類似的事例:プ...
技術の予測、産業の変化、社会への影響をまとめたもの。 すでに片鱗が見えるものをまとめている。まとめた時点から追い抜かれるほどに進展は早い。 先を見据えつつも、目先の次元の異なる課題にどう取り組むか。 ◯テクノロジーの未来を予測する際に目を向けるべき3点 1.過去の類似的事例:プライバシーの侵害、若者のモラルの低下、雇用の減少、倫理的問題への懸念 2.現在の限界的事例:日本のガラケー、ケニアの電子マネー 3.SFに描かれた未来 →VR、自動運転タクシーによる都市の車両数の減少、宇宙産業、遺伝子編集技術 ◯ムーアの法則による成長の限界とloTの進展 ◯コンピューティングテクノロジーの6つの波 ・メインフレームとミニコンピュータ(IBM) ・パソコン(マイクロソフト) ・ウェブ1.0 ・ウェブ2.0クラウドとモバイルコンピューティング(アップル、アマゾン、グーグル) ・ビッグデータ ・IoT →第7の波としてのAI あと数十年か ◯政府の規制と対応で普及スピードが変わる(自動運転車(無人)が大半であることを想定した交通ルール) ◯量子物理学の進展による実験の不要、ヒッグス粒子までの発見と、テクノロジーの基礎としての物理理論の無視可能性すなわち一般相対性理論と量子力学での説明可能性 →摩擦のない鉄道輸送、宇宙エレベーター、量子コンピュータ、脳と同じ機能を持った3Dコンピュータ、知覚中枢の拡張、没入型ツーリズムは実現可能 →物理の理解、監視、制御による老化、疾病の解決 →核戦争、気候変動による生態系の崩壊、人工知能戦争 ◯神経インターフェース「皮質モデム」のよる接続、3Dプリンターによる再生医療、DNAデータの保存 ◯マカニパワーによるエネルギー凧、フロー電池、PHVの普及 ↔︎核融合炉は30-40年先か、天然ガスは米のみ伸長 ◯炭素繊維と3Dプリンターによる製造、自己修復機能を有するスマート材料、アーバンマイニング
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