鎮憎師 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
事件の真相を暴くのではなく、復讐の連鎖を断ち切る鎮憎師。設定は面白く、どう憎しみを鎮めるのか興味があったが、これではさっさと真相を暴いて犯人を捕まえる方がよっぽどよかったのでは?復讐といっても動機等にあまり説得力がない。序章が衝撃的なだけに、その後があまりにも平凡な気がする。
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大学のサークルのメンバーだった二人が結婚し、二次会は仲間達で盛り上がる。そこへ、昔ある事件に巻き込まれて疎遠になっていた女性が突然現れ、そこから悲劇の幕が開く・・・。 石持さんの久しぶりの長編ミステリ。多分、作者名を隠して読んでも石持作品だと分かるだろう。推察と討論が長々続き、独...
大学のサークルのメンバーだった二人が結婚し、二次会は仲間達で盛り上がる。そこへ、昔ある事件に巻き込まれて疎遠になっていた女性が突然現れ、そこから悲劇の幕が開く・・・。 石持さんの久しぶりの長編ミステリ。多分、作者名を隠して読んでも石持作品だと分かるだろう。推察と討論が長々続き、独特の論理展開からの犯人の指摘。この著者以外考えられない。 謎を解きはしないがアドバイスをするのが、タイトルの鎮憎師で、憎しみを鎮める人という造語だそうだけど、この奇抜さも石持さんらしい。あまりキャラが立っていないのが惜しいが、果たしてシリーズ化するのだろうか? この一作だけでは何とも言えないな。
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かつて大学のテニスサークルに所属した真穂。 サークルの石戸と智秋の結婚式に参加し、仲間との再会を楽しんでいたがそこに夏蓮が現れた。 真穂の親友のひろみが呼び、久しぶりに会う夏蓮に驚きを隠せなかった。というのも夏蓮はかつて恋人の藤波に殺されかけたことで大学を辞め、藤波は自殺をして...
かつて大学のテニスサークルに所属した真穂。 サークルの石戸と智秋の結婚式に参加し、仲間との再会を楽しんでいたがそこに夏蓮が現れた。 真穂の親友のひろみが呼び、久しぶりに会う夏蓮に驚きを隠せなかった。というのも夏蓮はかつて恋人の藤波に殺されかけたことで大学を辞め、藤波は自殺をしてしまったからだ。 サークルの人気者だった夏蓮を囲む皆んなで遊びに行こうと約束したが、次の日夏蓮は殺されてしまった。
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序章の本編とのつながりが????あの弁護士さんは叔父さんなのだと思うけど、あれがきっかけに鎮憎師が生まれたとかではないのかなぁ。夏蓮の事件を関係者が集まって議論するのはいかにも石持さんだけど、あの展開で鎮憎師って必要?意外と登場少なかった印象。連作短編とかで活躍を読んで見たい気は...
序章の本編とのつながりが????あの弁護士さんは叔父さんなのだと思うけど、あれがきっかけに鎮憎師が生まれたとかではないのかなぁ。夏蓮の事件を関係者が集まって議論するのはいかにも石持さんだけど、あの展開で鎮憎師って必要?意外と登場少なかった印象。連作短編とかで活躍を読んで見たい気はする。
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+++ 赤垣真穂は学生時代のサークル仲間の結婚式の二次会に招かれた。その翌日、仲間の一人が死体となって発見される。これは、三年前にあった“事件”の復讐なのか!?真穂は叔父から「鎮憎師」なる人物を紹介される…。奇想の作家が生み出した“鎮憎師”という新たなる存在。彼は哀しき事件の真相...
+++ 赤垣真穂は学生時代のサークル仲間の結婚式の二次会に招かれた。その翌日、仲間の一人が死体となって発見される。これは、三年前にあった“事件”の復讐なのか!?真穂は叔父から「鎮憎師」なる人物を紹介される…。奇想の作家が生み出した“鎮憎師”という新たなる存在。彼は哀しき事件の真相を見極め、憎しみの炎を消すことができるのか―。 +++ 理詰めでじわじわと外堀から埋めていって真相にいきつく著者流の謎解きが健在である。ことに、事件の当事者の八人が理系の大学出身ということで、情に流されない理論的な検証が自然である。とは言え、人間関係は、理詰めでいかないことの方が圧倒的に多く、そんな意のままにならない人間関係によって事件は引き起こされるのである。犯人を暴くのではなく、憎しみの連鎖を止めるという「鎮憎師」と呼ばれる沖田の存在が、狭い関係性に新しい何かを吹き込み、あとから思い出したふとした違和感から真犯人にたどり着くという結果にもなる。たったこれだけの関係者の中で、そういう趣向の人間があれだけいるというのは、いささか不自然な気がしなくもないが、ひとつずつ積み重ねていく過程と、お互いを案じる思いとに惹きこまれる。好きな一冊である。
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わーこの犯人ないわー。あんなんで殺しちゃうなんて、なんだかな、石持さん(T_T) 相変わらずキャラの濃い人ばかりで(^^; これはシリーズ化しそうね。
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鎮憎師、それは殺人事件に巻き込まれた真穂を心配した叔父が紹介してくれた人物、沖田だった。彼は、事件を解決するのではなく復讐の連鎖を止めるという。 あまり設定が活きているように感じない。結局、鎮憎師というか沖田が事件の解決にヒントを与え導いていく。探偵とほとんど変わらない。おそらく...
鎮憎師、それは殺人事件に巻き込まれた真穂を心配した叔父が紹介してくれた人物、沖田だった。彼は、事件を解決するのではなく復讐の連鎖を止めるという。 あまり設定が活きているように感じない。結局、鎮憎師というか沖田が事件の解決にヒントを与え導いていく。探偵とほとんど変わらない。おそらくプロローグの部分が鎮憎師になるキッカケなんだろうが説明不足。 LGBTが多過ぎるのもちょっと強引過ぎる。 読み易いのですぐ読めるが展開も読めるのが残念。
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友人の結婚式で再会する同級生達。その中の一人が殺される。 その憎しみの連鎖を止める、鎮憎師。 もちろん造語なんだけど、うまいな-!とおもった。(倫理観はさておき) 先が気になって一気に読んでしまった。 シリーズになるのだろうか。
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過去の事件のせいで遠ざかってしまった友人と再会したとたんに起こった殺人事件。犯人は友人たちの中にいる、という疑心暗鬼の中で事件の真相を追い求めるというミステリだけど。……確かに、起こってしまった事件のことよりも、これから起こってしまうかもしれない事件のほうが重要です(冒頭がいきな...
過去の事件のせいで遠ざかってしまった友人と再会したとたんに起こった殺人事件。犯人は友人たちの中にいる、という疑心暗鬼の中で事件の真相を追い求めるというミステリだけど。……確かに、起こってしまった事件のことよりも、これから起こってしまうかもしれない事件のほうが重要です(冒頭がいきなり衝撃的でした)。それを防ぐためにはどうすればいいのだろう、と思いましたが。なるほど、そういうことだったのか。 犯人を突き止めるプロセスは、心情的な部分を土台にした推理が多いので、ある意味穴だらけの推理と言えないことはないのだけれど。現実的にはそうなのかもしれません。「物語」としてはこういうほうが納得しやすいかも。
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この作者が倫理観が… と言われているのは知っていた。それでも怖いもの見たさで読んできたが、ここ何作かのものは、もう無理。 サークル内での殺人事件で、語り合う推理がぐるぐるしているとか、ちょっとした一言で犯人がわかるとか、物的証拠がそれかよとかは置いとくとして、サークルのメンバーが...
この作者が倫理観が… と言われているのは知っていた。それでも怖いもの見たさで読んできたが、ここ何作かのものは、もう無理。 サークル内での殺人事件で、語り合う推理がぐるぐるしているとか、ちょっとした一言で犯人がわかるとか、物的証拠がそれかよとかは置いとくとして、サークルのメンバーが被害者のお葬式に行き、追い返された後の被害者の両親への暴言の嵐はもう… これまでの経緯や日取りを教えられていないことからして読者の私でも追い返されて当然だと思うし、ましてや少し考えればその中に加害者がいると疑われていることがわかっていて押しかけたのに。 そしてメンバーの誰一人として、被害者の両親の擁護をしないのは、作者自身の考えの反映と思えてしまう。凪の司祭でも被害者遺族への配慮が一切なかったことを思うと、この作者にはそういった意識がないのだろうな。
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