1,800円以上の注文で送料無料

精神科ナースになったわけ コミックエッセイ の商品レビュー

4.2

30件のお客様レビュー

  1. 5つ

    10

  2. 4つ

    13

  3. 3つ

    3

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    0

レビューを投稿

2024/07/24

脳みそが出てくることを恐れて帽子を脱がない。こだわりにはその人なりの理由がある。妄想の後ろには幻聴がある。会話の合間に聞こえてくる声がある。手首を切っても”痛い”ではなく”熱い”。そこに命を感じる。そんなにも生きたい。重度の鬱病。動けない。食事も排泄もできない。入院。徐々に回復。...

脳みそが出てくることを恐れて帽子を脱がない。こだわりにはその人なりの理由がある。妄想の後ろには幻聴がある。会話の合間に聞こえてくる声がある。手首を切っても”痛い”ではなく”熱い”。そこに命を感じる。そんなにも生きたい。重度の鬱病。動けない。食事も排泄もできない。入院。徐々に回復。歩ける。外泊する。野球観戦に出た。その日には、、帰らぬ人となる。…人生は瞬間、瞬間の刹那滅。心が風邪をひき、重篤になる。明日にはそれがやってくる。死にたくなるのは生きたいから。理解したい。生きて欲しい。他の人にも、未来の自分にも。

Posted byブクログ

2024/07/27

主人公の太田看護師と患者の細木さん(黒のニット帽と黒い洋服が特徴の女性。)とのやりとりに心の底からほっこりしました。また、何をしていても自分自身に溜まったストレスや不安が思うように解消されない事もあるのだと気が付きました。

Posted byブクログ

2023/12/24

自傷、自殺はその人の何を意味するのか…患者さんを理解しようと奮闘する看護師さんやドクターの姿がよかった。鈴木さんの断固たる決意は本人が選んだものというのが、一番突き刺さった。

Posted byブクログ

2023/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本に出てくる太田さんは母親を失って茫然自失、自分の精神が心の病と紙一重の状態ではないか、と感じたことで精神科ナースを目指し働いている。 最初のエピソードの帽子をとれない女性、そういうことか、と納得できた。否定しないこと、と聞いたことはあったが、認めつつ少しずつこちらのことも聞き入れてもらう、これなのか、と。 寂しさから自傷行為をするのは、一番理解しやすいけど奥にはこんなに沢山の理由があるのか、と思った。 精神科は体力的に大変だろうし、心療内科はもっと看護師側の心が削られるだろう。 ボーダーの人は接する時間を決める、入りすぎない、病院を出たら忘れる、冷たいようだけど、そうしないとすぐに離職に繋がるのだろう。それは患者にとってもっと辛くなる。 かつてカウンセラーにかかっていた時、長期間経っても変わらない私に業を煮やしたのか、ある時、急に離職されてしまい、ひとり取り残された気がした。 それからも辛い時期が続いたので別のカウンセラーを探そうかと思ったが諸事情で叶わず今に至る。 本当は今こそカウンセラーがいてほしい。 病棟で過ごす方にとってはナースこそ同じ役割の方だろう。 精神科ナースに限らず、どのナースも医療従事者も、大変だと思いますが、長く続けてください。 この仕事に興味があってもなくても、一読をおすすめします。

Posted byブクログ

2023/05/31

精神科ナースの方や精神科医、医療施設や団体など、様々なところに取材をして著者がまとめたコミックです。何度も読んでしまいます。そして、同じところで同じように胸が痛くなります。 ブログにて詳しいレビューしています* https://happybooks.fun/entry/2021...

精神科ナースの方や精神科医、医療施設や団体など、様々なところに取材をして著者がまとめたコミックです。何度も読んでしまいます。そして、同じところで同じように胸が痛くなります。 ブログにて詳しいレビューしています* https://happybooks.fun/entry/2021/02/20/164814

Posted byブクログ

2023/03/05

自分には知らないこういう世界があるのだと感じた。不可解な行動をするのも、自傷行為を行うのもその患者には、それを行う理由が心の中にある。閉じ込めた自分の感情を、自分の言葉で誰かに発することができれば、それが心の病気の予防や治療になる。

Posted byブクログ

2023/02/08

ハートネットTVやNHKスペシャルで精神科の入院病棟や患者さんの様子を断片的に目にすることはあっても、その中の看護師さんのことを気にすることは今までなかったなと読みながら思いました。 色んな看護師さんがいらっしゃるのでしょうが、こんな風に患者さんに寄り添うような方は珍しいのでは、...

ハートネットTVやNHKスペシャルで精神科の入院病棟や患者さんの様子を断片的に目にすることはあっても、その中の看護師さんのことを気にすることは今までなかったなと読みながら思いました。 色んな看護師さんがいらっしゃるのでしょうが、こんな風に患者さんに寄り添うような方は珍しいのでは、と何も知らない者は思ってしまいましたが実際はどうなんでしょうか…。 「生きたいから生きづらいと死にたくなるんだよ」 この言葉は自分にもスッと刺さりました。 そう、そうだよね。思わずそう呟いてしまいました。

Posted byブクログ

2022/10/13

心の状態が目に見えない分、辛いなあ…看護師も患者さんのメンタルに振り回されそうだし。患者さんの行為にも理由があるのだろうが、その人らしさを見つけてあげてもなかなか改善しない心の病。精神科は難しそうだ。

Posted byブクログ

2022/07/17

ずっと以前に、雑誌で連載されていたときにも興味深く読んでいた。 精神科で過ごす人は、どのような人なのか、内部はどのようになっているのか、看護師さんと医師はどういう人でどういう対応をとるのか。 こういうことは日常、なかなか知ることができない。この作品でその一端に触れることができた。...

ずっと以前に、雑誌で連載されていたときにも興味深く読んでいた。 精神科で過ごす人は、どのような人なのか、内部はどのようになっているのか、看護師さんと医師はどういう人でどういう対応をとるのか。 こういうことは日常、なかなか知ることができない。この作品でその一端に触れることができた。 看護師も医師も普通の人だし、精神科にいる患者さんも(この作品の中にいる人という範囲では)普通の人の域を出ないように思えた。そういう意味では、精神科と日常の世界というのはほとんど境界のないものであり、いつ、誰がどちらに行ってもおかしくないようにも思えた。

Posted byブクログ

2022/06/06

それぞれ他人には理解できないように見えても本人の中には筋道のたった論理で行動している。 同じ病名がついている患者であったとしても、思いや論理は個人に還元される。 幻聴や幻覚など自分で体験したことのない事柄に対する説明もあり良かった。

Posted byブクログ