智将は敵に学び愚将は身内を妬む の商品レビュー
タイトルは象徴的なもので、本書で紹介される事例が全てこの内容ではない。各々のエピソードにおける、愚将と智将の振る舞いを比較している。 最後になぜか映画・ゴジラの話題が出てくるが、それ以外は鎌倉期~明治時代の武将や将校のものだ。 昔の武将の話は諸説あったり、見る立場によってその...
タイトルは象徴的なもので、本書で紹介される事例が全てこの内容ではない。各々のエピソードにおける、愚将と智将の振る舞いを比較している。 最後になぜか映画・ゴジラの話題が出てくるが、それ以外は鎌倉期~明治時代の武将や将校のものだ。 昔の武将の話は諸説あったり、見る立場によってその人となりの解釈も変わってくるもので、本書ではそのうちの一つをほぼ断定して述べているのは気になった(ただし、それぞれ根拠となるものは示している)。しかし豊臣秀次が残虐・放蕩の限りを尽くしていたとか、忠臣蔵における四十七士を「凡庸な君主に従った愚かな集団」と見なすなど、初めて聞いた解釈があったのは興味深いものがあった。
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