朽ちゆく世界の廃墟 の商品レビュー
表紙がかなりのインパクト。雨と気温に恵まれるとこうなるのか。中国コウトウ湾の廃村。上海から南東へ70km、約400の島からなるションスー列島のなかのションシャン島。1950年代に村ができ、漁業をしてピーク時には2000人が住んでいたが、漁業が衰退し廃村に。島にはいくつかの村があり...
表紙がかなりのインパクト。雨と気温に恵まれるとこうなるのか。中国コウトウ湾の廃村。上海から南東へ70km、約400の島からなるションスー列島のなかのションシャン島。1950年代に村ができ、漁業をしてピーク時には2000人が住んでいたが、漁業が衰退し廃村に。島にはいくつかの村があり、何か所か廃村になっているが、最近は観光客が訪れているという。 ボスニア・ヘルツェゴビナ サラエボオリンピック跡地。これもインパクトあり。かつてのユーゴスラビア。ジャンプ台、その表彰台、選手向けホテルの写真。そして森の中のボブスレー施設。斜面の壁には落書き。1984年2月、TVで見た雪の熱気が幻に。 アメリカ、カリフォルニア、ボディの町。錆びた廃車のある写真は何回か見ている、この本では街全体が載っている。 ボリビア、ウユニの列車の墓場。あの有名なウユニ塩湖の近く。塩湖もすごいけど、こちらも廃列車がもう石のオブジェになっている。 アルゼンチン、ヴィラ・エペクェン。ブエノスアイレスから南西に600km。エペクエン湖のほとりにあったリゾート地だが1985年、雨が8日間降り続き、湖の水位が8m上昇し、町は湖底となった。が、2010年に街が一部見えるようになり、2013年には大部分がまた姿を現した。・・なんという経緯。 エストニア、ルンム。旧ソ連時代、刑務所や強制労働収容所があった。背後の山の景観がすごい。 ラトビア、スルンダ-1 旧ソ連のレーダー基地とその職員住宅。 2017.3.24初版第1刷 図書館
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いずれの写真も、「人類が過ぎ去った後」観があってため息が出る。 中でも目に留まったのが、アメリカはアリゾナのカサグランデ鉱山。「直径約900メートル以上、深さ約300メートル」の大穴は、当然ながら底が見えず、写真でも真っ黒だ。
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どの写真の廃墟もカッコイイ〜という感想を持った。うまく言えないが、物語を感じる。映画やゲームの舞台として出てきそうな雰囲気。
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音のない世界に、迷い込んだ感じ。 うるさい毎日からは、想像できない世界。 人の手で残されるものがあれば、そのまま消えてしまうものもある。
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資源の枯渇や地震、経営不振など、何らかの理由で廃墟となった世界の名所を紹介する本。 廃墟が名所になっているっていうのは、なんだか皮肉だが、確かに美しい。 そもそも、どの場所であっても「朽ちゆく世界」の「廃墟」の候補であるのだから、美しくてもいいのだろう。
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