稽古とプラリネ の商品レビュー
交際10年の彼氏と29歳で別れて、フリーライターとしてお稽古を取材しながら一生懸命生きる南。 大学時代からの友達の愛莉と愚痴をこぼしあいながら、 なんとか食いついていく日々。 仕事に恋愛に友達に、悩みはつきないけれど 自分に嘘つかないで、まっすぐに生きていく様子。 流行りの...
交際10年の彼氏と29歳で別れて、フリーライターとしてお稽古を取材しながら一生懸命生きる南。 大学時代からの友達の愛莉と愚痴をこぼしあいながら、 なんとか食いついていく日々。 仕事に恋愛に友達に、悩みはつきないけれど 自分に嘘つかないで、まっすぐに生きていく様子。 流行りのキラキラしたカタカナがごちゃごちゃしてて読みづらくて、 29歳というこれからいろいろ考えちゃう難しい年齢を迎える女性の複雑な思考回路も同性としてわかる気持ちもありながらも わかっていながらもそれを読み続けるのがつらくて、 かつての貧しい家庭環境の友達と疎遠になっていくのも読むのも、つらくて でもまあ読めた。 つらいことばかり言って、ごめんなさい。
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初読みの作家さんなのだけど、タイトルと装丁の感じから、勝手にゆるい系の小説なのかと思いつつ読み始めた。 主人公の南景以子はファッション系のライターで、現在は習い事の体験記を書いている。 その習い事の描写と、女友達とのやり取りが中心の小説で、狭い世界のなかで巻き起こる女同士のあれこ...
初読みの作家さんなのだけど、タイトルと装丁の感じから、勝手にゆるい系の小説なのかと思いつつ読み始めた。 主人公の南景以子はファッション系のライターで、現在は習い事の体験記を書いている。 その習い事の描写と、女友達とのやり取りが中心の小説で、狭い世界のなかで巻き起こる女同士のあれこれが読んでいて息苦しくなる場面もけっこうあった。 ゆるい系だと勝手に思っていたのでびっくり。笑 学生時代の友人だった芹奈(当時いろいろとあった相手)が登場するラストあたりは非常に重苦しくて、こんな風に昔の友人に囚われたまま大人になった人もいるのだろうか…と考えた。女性ってその辺、わりとあっさり切り離してる人が多いイメージはあるけれど、こんな風に昔の友人やその相手との間に起きた出来事に執着し続ける人も、中にはいるのかもしれない。 「女の友情は紙より薄い」って言葉もあるけれど、その通りだなぁ…と感じた経験も、個人的にはあったりなかったり。 南と愛莉(おそらく親友と呼べる?)の関係も微妙でもやもやしたり、けど女同士ってこういう変な遠慮があるよね、と納得したり、読んでいて爽快な気分にはならないけれど解る面はたくさんある、そういう系統の小説だった。 南がたまに行く料理教室の講師であるまりちー(元ギャル)のキャラが救い。等身大で、いちばん自分らしく生きている。 ピラティス教室で起こった女同士のごたごたがいちばんざわっとした。どこに行ってもコミュニティが生まれる以上想定外のトラブルが起こったりする。あぁ嫌だ…と読みながら思った。
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南景以子、29歳、不器用。 女性のお稽古事を取材するフリーライター。 彼氏(交際10年)と別れたばかり。 迷える彼女にもたらされる、親友の突然の転機。 人生のヒントはお稽古事教室にある。 (アマゾンより引用) まりちーだっけ? お菓子教室の先生。 彼女が好きだったなぁ
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わかるぅ〜と何度も共感できるのに不快さと理解のできなさがあったのはなぜなんだろう(気を使えない恵まれた人間だからなんだろうけど) 外からやってくる理不尽な出来事がナンセンス枠にはならない程度に起こるモヤモヤ。 あらゆる原因や動機が語られないこと、友人との親しすぎぬ距離感。むしろ語...
わかるぅ〜と何度も共感できるのに不快さと理解のできなさがあったのはなぜなんだろう(気を使えない恵まれた人間だからなんだろうけど) 外からやってくる理不尽な出来事がナンセンス枠にはならない程度に起こるモヤモヤ。 あらゆる原因や動機が語られないこと、友人との親しすぎぬ距離感。むしろ語られるべきじゃないと意図的に省略されたであろうそれらはどれもなんとも無いはずなのにその空白に小さくても何度も消耗してゆく悲しさ 孤独感の葛藤というべきか。 ただな、ほんとそうなんだよな…とは思った。 東京にいる大卒文系女性たちの現実がこの辺に今あるのは確かなんだけども、物語として私にはちょっとしんどすぎた。
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2020.08.15 読み始めはどういう話の展開になっていくんだろうと思ってたけど南がお稽古を通じて昔の知人友人に連絡とって会ってみて、お互い別の道を歩んでるんだって悟って寂しかったりしんみりしたり前向きな気持ちになったり落ち込んだり…わかるわかるよ!って思いながら読んだ。 友...
2020.08.15 読み始めはどういう話の展開になっていくんだろうと思ってたけど南がお稽古を通じて昔の知人友人に連絡とって会ってみて、お互い別の道を歩んでるんだって悟って寂しかったりしんみりしたり前向きな気持ちになったり落ち込んだり…わかるわかるよ!って思いながら読んだ。 友達関係って、長ければ長いほどお互いの環境が変わるとズレが出てきちゃうよね。そのあたりの南のモヤモヤ感とか諦め感がよく描かれていた。 人間関係って切れたと思ってもふとしたときにまた縁がつながったり面白いよね。どんどん私も人間関係が移り変わっていくと思うけど変化は恐れないようにしたい。 ちよみに再会したときの南も気持ちもちよみの気持ちも両方わかる歳になってしまったなー。 芹奈がいきなり幽霊みたいに現れて、愛莉が悪霊退散みたいにして去って行ったけどなんだったんだろう。ちょっとホラーだった。 なんだかんだ単行本は全作品読破した。 『きみは誰かのどうでもいい人』 『稽古とプラリネ』 『緑の花と赤い芝生』 『名前も呼べない』の順に良かった。
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良かった……たぶん年代が近いし「女友達」「親友」その在り方と煩わしさと有り難さ。ああこれ、これが居心地いいんだよそうなんだよって思いながら読んだ。軽薄ではないライトさもとても良かった。他の著作も買います……。
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単身で上京し、ひとり強く逞しく生きる女の子たちの友情の物語。 みんな、偉いなぁ。 女の子同士の友情って、もう、どんな風だったか、すっかり忘れてしまっていた。 こんな風に相手を気遣っていたなぁ、と懐かしくなる。
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お稽古事を取材するフリーのライターと、大学時代のサークル仲間の1人との女同士の友情がストーリーのメインです。 お菓子教室、お茶、ピラティス、声楽、書道。 各々の習い事に登場する人達との人間関係、幼い頃からの友だちとの関係、今の友だちとの関係。 それぞれに主人公の思うところ感じ...
お稽古事を取材するフリーのライターと、大学時代のサークル仲間の1人との女同士の友情がストーリーのメインです。 お菓子教室、お茶、ピラティス、声楽、書道。 各々の習い事に登場する人達との人間関係、幼い頃からの友だちとの関係、今の友だちとの関係。 それぞれに主人公の思うところ感じるところが書かれていて、あぁ、あるな。と思ったり、なんだか思い出したくないことを思い出したり。 けど、重くなく全体的にサクサクと読めるし、女同士のちょっと面倒な内面、だけど案外ステキなところも上手く描かれてるなーといった印象です。 女友達と飲みに行きたくなりました。
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出版社紹介では、「南景以子、29歳、不器用。女性のお稽古事を取材するフリーライター。彼氏(交際10年)と別れたばかり。迷える彼女にもたらされる、親友の突然の転機。人生のヒントはお稽古事教室にある。太宰治賞受賞の新鋭が描く、オンナの友情、そのリアル。」とある。 うーむむむ、まぁ確か...
出版社紹介では、「南景以子、29歳、不器用。女性のお稽古事を取材するフリーライター。彼氏(交際10年)と別れたばかり。迷える彼女にもたらされる、親友の突然の転機。人生のヒントはお稽古事教室にある。太宰治賞受賞の新鋭が描く、オンナの友情、そのリアル。」とある。 うーむむむ、まぁ確かに紹介の通りではあるのだがな・・・。 「お稽古ごと」と「人生」という組み合わせが何だかおもしろそうな気がして読んでみたのだが、ちょっと想像とは違っていた。おもしろくないわけではないが、ひりひりする、というか、もう少しおおらかでもいいのではないか、というか。 物語の軸になるのは、主人公の南景以子と、大学以来の友人、佐伯愛莉の「女の友情」である。 南はフリーライターとしてさまざまなお稽古ごとを取材し、雑誌に連載している。愛莉とはつかず離れずの距離感で、親友といってよい間柄だ。お菓子、お茶、ピラティス、声楽。南があれこれの習い事に取材するうち、2人にはそれぞれ小さな事件が起き、それがやがてお互いの関係も変化させてゆく。 著者の観察眼の鋭さ、感性の細やかさは十分に感じられるし、「力」のある人なのだろうと思う。等身大・同世代の、さらに言えば自分自身の、掬い上げにくいけれども確かにある感情を凝視し、描写する姿勢は真摯だ。 だが、その視線は内向きでいささか閉塞感がある。そこを見なくてもいいだろう、という息苦しさがある。彼女らの感情はさまざまなことで波立つ。その出来事は大抵、外からやって来る。誰かに何かを言われた。誰かに何かをされた。誰かと比べて自分はどうだ。 感情にフォーカスして進む物語は、良くも悪くも「現在進行形」だ。その分、プロットが甘く感じてしまう。まぁ人生にプロットなどないわけで、それはそれでよいのかもしれないが、どうしても行き当たりばったり感が漂う。終盤近くで登場する「メンヘラ」旧友のエピソードも異質で唐突な感じがする。 「お稽古ごとを取材するフリーライター」というアイディアで動き出した物語が、流れに任せて、終盤には著者の言いたいことをうわーっと開け放った、ように読めてしまう。 言っていること自体は確かに感じたことなのだろう。嘘はないのだろうが、エンタメとして読むには重いし、幅広い読者が人生を見つめ直すには「個人的・限定的」すぎる。 ラストも勢いに押されて何となく説得されてしまった爽快感はあるが、よく考えるとどこか取り残されてしまったように途方に暮れる部分もある。 まぁ詰まるところ、私は読書にこういう方向性をあまり求めていないのだ、と思う。身も蓋もないが。 駄作ではないのだろうが、どうまとめてよいのか、いささか戸惑う。いや、「オンナ」の人生ってそんなに面倒くさくなくちゃいけないんだろうか・・・?
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