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有頂天家族 二代目の帰朝 の商品レビュー

4.3

123件のお客様レビュー

  1. 5つ

    56

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

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2024/11/05
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

楽しげな雰囲気のなかに、少しくらい影がモヤっとする。特に弁天関連。 最後のシーンで弁天が泣いていたのはなぜか。二代目に敗北した悔しさなのか、果たしてそれだけなのか。矢三郎も最後は自分の無力感や、叶うことの無い恋心を悟るようで悲しい雰囲気であった。 海星と許嫁復活しつつも、どこかで弁天を気にしている気がする? 後半は弁天に思いを馳せるシーンが多かったと思うので。←いやでも流石に考えすぎか......? 赤玉先生の不器用な愛情表現が最高すぎる。「さっさと幸せになれ」とか、言われてみたい笑 前作よりも兄弟の絆を強く感じられる作品であったと思う。互いに助け合う(意図してかどうかは分からないが)場面が多く、読んでいて幸せだった。

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2024/10/08

赤玉先生こと如意ヶ嶽薬師坊(天狗)の息子、二代目がイギリスから帰郷した!! 赤玉先生と二代目の軋轢から二代目はイギリスへ旅立って久しくしていたが帰朝し、その関係性へ弁天が割ってはいる形で三人の天狗(主にともに気に入らない二代目と弁天)がやりあう方向に。 狸界では偽右衛門は矢一...

赤玉先生こと如意ヶ嶽薬師坊(天狗)の息子、二代目がイギリスから帰郷した!! 赤玉先生と二代目の軋轢から二代目はイギリスへ旅立って久しくしていたが帰朝し、その関係性へ弁天が割ってはいる形で三人の天狗(主にともに気に入らない二代目と弁天)がやりあう方向に。 狸界では偽右衛門は矢一郎に決まりかけるも、夷川早雲の思惑が炸裂し後継者争いの雲行きも怪しくなり…。 金曜倶楽部はあいもかわらず狸鍋を画策し幻術師天満屋が大暗躍。 最後はやっぱりタヌキ・天狗・金曜倶楽部が入りまじりはちゃめちゃになっちゃう。 わかりやすい&期待したい伏線もしっかり回収してくれてどのキャラクターも活躍してくれて嬉しい。矢三郎もついにあわやというところまでいくしでハラハラ、早雲もあいかわらずだし海星はというとついに…。 前作からけっこう間をおいたのでこの世界観を濃く感じずに楽しく拝読できました。(続けて読むとちょっと濃い) そしてラストはなんだかしんみりと天狗の孤独さも感じていろんな楽しみかたのできる好きな作品です。

Posted byブクログ

2024/08/07

京都を舞台とした狸と天狗の面白ドタバタ劇。 その中にも残酷さやシリアスさが同居する不思議な作品。 下鴨矢三郎と弁天が騒動の中心。結構文学的なところもあり、よく分からないとこもある。

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2024/08/04

前作が面白かったので今作も読みました。いやあー前作に劣らず面白かったですね。三部作との事なので次回作も気長に待ちたいと思います。

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2024/07/18
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

最後の3文…!「そうやって彼女の髪を撫でながらも、とうに私は承知していた。弁天に必要なのは私ではない。狸であったらだめなのだと。」 急に切なくてびっくりした。矢三郎、ついに弁天に諦めがついたのですね。次の巻では海星一筋になってほしい。 全体的な物語としても大変よかった。ずっと飽きず、ワクワクしていた。

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2024/07/09

おもしろかったー。一作目よりもこちらの方がおもしろかった。 タイトルから赤玉先生のお子が帰ってくるんだろうな、それで赤玉先生とその座を巡ってバトルでもするのかと思っていたけれど予想は見事に裏切られました。 天狗らしからぬ二代目。それがまた素敵。 二代目と矢三郎の関係性が赤玉先生と...

おもしろかったー。一作目よりもこちらの方がおもしろかった。 タイトルから赤玉先生のお子が帰ってくるんだろうな、それで赤玉先生とその座を巡ってバトルでもするのかと思っていたけれど予想は見事に裏切られました。 天狗らしからぬ二代目。それがまた素敵。 二代目と矢三郎の関係性が赤玉先生とは違うのだけどそれがまた良い感じ。 下鴨家の4兄弟の仲の良さもよかったし、玉蘭も素敵だし見どころはたくさん。 最後はページを捲る手が止まりませんでした。 三部作といあことで次も楽しみです。

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2024/06/06

本当に大好きな本の2作目。出町ふたばの豆餅と卵丼が美味しそう。狸たちの恋模様がいじらしくて素敵。3作目も楽しみ。

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2024/06/06

『有頂天家族』の第二部として、新しい狸や天狗や人間が出てきたり、関係が掘り下げられたりして、物語が膨らんでいっているのがワクワクした。 淀川教授扮する「ぽんぽこ仮面」が出てきたり、三階建電車が出てきたり、過去作での象徴的な人物・建造物が出てくるのも面白い。 下鴨家のやり取りは言わ...

『有頂天家族』の第二部として、新しい狸や天狗や人間が出てきたり、関係が掘り下げられたりして、物語が膨らんでいっているのがワクワクした。 淀川教授扮する「ぽんぽこ仮面」が出てきたり、三階建電車が出てきたり、過去作での象徴的な人物・建造物が出てくるのも面白い。 下鴨家のやり取りは言わずもがな愛と阿呆の血に溢れていて、大好き。 -- 母と矢四郎はおでんを山盛り皿に取って見物席に上がった。長兄と私は次兄を座布団にのせ、将棋盤の王将の座へ運んだ。「リラックスしていこうぜ」と私は次兄の肩の力を抜こうとし、長兄は「下鴨家の名誉を守れ。気合いを入れろ」とプレッシャーをかけた。「兄さんも矢三郎も言うことがバラバラだからなあ」と次兄は苦笑した。 次兄は子狸の頃からボンヤリしていて、光り輝く才能を見せびらかすことなど皆無に等しく、ほとんど馬鹿だと思われていた。狸らしくもなくいつも淋しげで、熱血漢なところはカケラもなく、万事において漠然と頼りない。しかしそのやわらかな賢さのようなものを、どれほど私は好きだったことであろう。

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2024/05/14

有頂天家族二作目。もう一度一冊目を丁寧に読み返したい。ファンタジーなんだけれど置いてけぼりにされないありそうな世界観がとても好き。毎度読むたびに、京都のあの独特の雰囲気が読むだけで伝わってきて、没入できるのがとてもいいなと思わされる。

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2024/04/09
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

狸や天狗が誇りと命をかけて繰り広げる大騒動は相変わらずスリリングで可笑しい。 赤玉先生と二代目、二代目と弁天。それぞれのガチンコ対決に漂う焦燥感はなんとも言えず、赤い毛で結ばれた2組の純愛はとっても愛おしい。「健気さの途方もない無駄遣い」この表現好いですね。 ドタバタ劇の中、家族愛が大きな柱となって温かさが終始流れている印象。 個人的には矢二郎推しが更に深まりました。

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