自由の秩序 の商品レビュー
格差を減らす、社会保障を充実させる、福祉の部分では「リベラル」は支持を失っていない。しかしエリート主義的で偽善的な部分は支持を失っている。▼米はベトナムに謝罪をしない。南ベトナム政府に貸した金を返せと要求する始末。米下院がイアンプ問題で日本への非難決議をしたのは厚顔無恥。▼「リベ...
格差を減らす、社会保障を充実させる、福祉の部分では「リベラル」は支持を失っていない。しかしエリート主義的で偽善的な部分は支持を失っている。▼米はベトナムに謝罪をしない。南ベトナム政府に貸した金を返せと要求する始末。米下院がイアンプ問題で日本への非難決議をしたのは厚顔無恥。▼「リベラル」による過度な自己批判(自虐史観)が、かえって過度な自己肯定を招いてしまう。▼憲法9条は削除すべき。安全保障は民主的なプロセスで討議されるべき。ある特定の安全保障観を憲法に固定化すべきでない。▼生前のリー・クワンユーが聞いたら喜びそうなことを、欧米のリベラルな哲学者たちが言い始めている。リベラリズムが受入れられるのは欧米の立憲民主国だけでいい。非欧米世界は節度ある階層社会だったらいい。欧米の「人権」を押し付けるべきでない、と。『リベラルのことは嫌いでも...』 愛国心に右も左も関係ない。自発的に国への愛を表現する。沖縄も本土復帰前はみんな日本への復帰を強く望んでいた。p.51 ▼米国は日本以上に有権者が無知。ほとんどアメリカ人は地元の新聞しか読んでおらず、国際情勢をろくに知らない。関心があるのは自分の経済利益だけ。しかし政治への参加意識は強く、選挙では大きな影響力をもつ。p.148 ▼憲法9条を削除して戦力を認めることにより、それを統制するためのルール(シビリアンコントロールや国会の事前承認)を憲法で定めることができる。p.169 ▼インドは国内でヒンドゥーとイスラムが対立しており、それを英に利用され、専制支配を許してしまった。ナショナリズムによって人民が結束して「we」にならないと、専制権力とは戦えない。p.186 ▼60年安保闘争は反米ナショナリズムだった。p.190 『ザ・議論!』
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正直言って、今の僕には難しかった。 聴講生の質問のレベルを考えても、ある程度は分かってる人でないと、敷居が高いのかも。 とは言え、「何も制約がない状態は本当に自由なのか?」という命題は面白い。「無政府状態では個人の自由は担保されない」というのは確かにその通り。 国家のような権...
正直言って、今の僕には難しかった。 聴講生の質問のレベルを考えても、ある程度は分かってる人でないと、敷居が高いのかも。 とは言え、「何も制約がない状態は本当に自由なのか?」という命題は面白い。「無政府状態では個人の自由は担保されない」というのは確かにその通り。 国家のような権力のコントロールが適切に行われている状況下で、自由な状態が可能になる。なるほどなあ。
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