キャリアアップのための戦略論 の商品レビュー
著者は図解思考を提唱していて、とてもわかりやすいため、以前より気になっており、今回キャリアアップのための戦略論というタイトルに惹かれて、ずいぶん前に出版された本ではありましたが、手に取ってみました。 本書は大きく2つの視点を掛け合わせて書かれおり、1つはキャリア設計の視点、もう...
著者は図解思考を提唱していて、とてもわかりやすいため、以前より気になっており、今回キャリアアップのための戦略論というタイトルに惹かれて、ずいぶん前に出版された本ではありましたが、手に取ってみました。 本書は大きく2つの視点を掛け合わせて書かれおり、1つはキャリア設計の視点、もう一つのビジネススキルの習得の視点。 どう自分をキャリアアップさせていくかを経営戦略論の枠組みを使って考えることで、キャリア形成と経営理論の勉強を同時にやってしまおう、という一粒で2度美味しい本。 そもそもキャリア形成と戦略論を同列に語っていいものか、そもそも同列に語れるものなのか、とても不思議でしたが、戦略論が、企業を主体とした生き残り施策であるならば、キャリア形成はまさに社会を生き残る術であり、戦略論そのものかもしれない。組織の中で個人としてはどう生き残っていくか、それを戦略論を使って考えていく、それが本書の主な内容だ。 本書に書いてあることではないが、一般にキャリアを考える際、よく言われることとして、will can mustという3つの視点で考えることを説かれる。 Will…何がしたいのか Can…何ができるのか Must…何をやるべきか 自分は何をしたいのか(will)、を整理するには、戦略論のビジョンミッションバリュー、経営計画の策定に通じるところがあり、自分は何ができるのか(can)、を考えるにあたっては、自分の強みとは何か、どの様に強みを把握していくか、ということを、ペンローズのRBVの視点やバーニーのVRIO分析(value rarerity inimitability organization )の、考え方を参考にして把握することができる、と紹介している。
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企業戦略で役立つアイディアをどう個人レベルまで落とし込んでいくかという話だと理解しておりますが、話していることがあまりにも大きすぎてあまり腑に落ちなかったというのが正直な感想です。まだ読むには若かったかのか、わたしの頭が悪すぎるのか、わかりません!
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キャリアと経営学の両方がパラで書かれているため、話が飛んでいるように感じる。キャリアと経営学のそれぞれの内容は素晴らしいので、別々に読み返したい。
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キャリアアップのための戦略論 (日経文庫) 2017/3/16 著:平井 孝志 マネジメント、競争戦略、マーケティング等の手法を、企業組織ではなく自分自身に応用し、キャリアデザインや仕事の進め方に役立てることを主眼として本書は構成されている。 自分のキャリアについて、フレーム...
キャリアアップのための戦略論 (日経文庫) 2017/3/16 著:平井 孝志 マネジメント、競争戦略、マーケティング等の手法を、企業組織ではなく自分自身に応用し、キャリアデザインや仕事の進め方に役立てることを主眼として本書は構成されている。 自分のキャリアについて、フレームワークなどを用いて戦略的に考えたい、若手から中堅にかけてのビジネスパーソンをターゲットとしている。 構成は以下の5章からなる。 ①自分は何をしたいのか 理念、ミッション、経理計画 ②自分の強みを見つめ直す 競争優位、オーバーエクステンション戦略 ③戦略的に道を切り拓き、競争に勝つ 競争戦略、オープンイノベーション ④自分ブランドを浸透させる マーケティング、ブランディング ⑤自分を動かし、持続させる 見える化、PDCA、主体性、正当性 経営戦略を学びそれを活用するにはもちろん、企業経営に関しての理解に欠かせないものではあるものの、それを自分のキャリアアップの戦略にも応用している点に多くの気づきがある。 自分自身も意識して学んだフレームワークやマーケティング理論等については、自分にあてはめたり、家族にあてはめたり等自分なりではあるものの考えて活用してきた点もあるが、このようにぴったりと体系的にあてはめて活用するのは著者ならでは技術に脱帽である。 いい加減に活用すると鼻につく理論も一本筋が通っていれば、説得性の高さから異論は少ない。 用いられている理論等についても基本的な知識でついていけることも多く、経営戦略がなんたるかを学ぶ導入本としてもおすすめできる。
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