日本経済入門 の商品レビュー
政治経済に疎い自分でもそこそこ理解できたので読みやすいと思う。 ただ、文字面や図表だけでは理解できない部分も多かったから、教科書やYouTube等を利用して、より解像度を上げていく必要があると感じた。 7年前の本だけど、本文で挙げている日本の問題点のほとんどのが今の日本にも当ては...
政治経済に疎い自分でもそこそこ理解できたので読みやすいと思う。 ただ、文字面や図表だけでは理解できない部分も多かったから、教科書やYouTube等を利用して、より解像度を上げていく必要があると感じた。 7年前の本だけど、本文で挙げている日本の問題点のほとんどのが今の日本にも当てはめられちゃうと感じるから、まだまだ改善の余地ありと言うことだと思う。 もっと日本の経済について知りたいと思った。再読必須。
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平易で驚くほど無駄のない文章で極めて容易に理解できるのに、1文読む事に新しい発見がある。文章のプロだと思う。
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201220 3年後追補 日本経済は緩慢な衰退 コロナショック 前途不明 リーダー不在 戦略も? デジタルとグリーンの看板 説明もなく、議論も無い 得意のその場凌ぎか 菅総理肝煎りの戦略だとしたら 官房長官時代の取組はどうだったのか なぜ上手くいかなかったのか 今度は何が...
201220 3年後追補 日本経済は緩慢な衰退 コロナショック 前途不明 リーダー不在 戦略も? デジタルとグリーンの看板 説明もなく、議論も無い 得意のその場凌ぎか 菅総理肝煎りの戦略だとしたら 官房長官時代の取組はどうだったのか なぜ上手くいかなかったのか 今度は何が違うのか 1.GDP 500兆円1/20世界 資本減耗120総固定資本123資本は増えていない 2.製造業の縮小 今回読み方が少し変わった 「投資戦略」が要 そこに人と教育とを変えなければ実現できない 170321 日本に対する警世の書 諦めもあるが責任感 金融と財政、易き道は滅びの道 一番必要なのは「自己改革」 内部の軋轢を忌避して、外部に易きを求める 戦前と同じ「失敗の本質」 日本に国家戦略はあるのか? 無いのではないか? 資本集積→大規模減価償却の時代 ⇒この意味は何か? 1960年 固定資本形成 5兆円 資本減耗 2兆円 2015年 固定資本形成123兆円 資本減耗120兆円 利益剰余金の急増 130兆円('90年代)→280兆円('08)→350兆円('14) 日本では、高度サービス産業が発達していない 第5章物価下落は望ましい 日本では円安反対の政治勢力が居ない 第6章異次元緩和は失敗 第7章深刻な労働不足 年齢構成が大きく変化 生産年齢 5,000万人→8,700万人→7,800万人 高齢者 1,000万人→3,300万人 (1)生産年齢人口が一貫して減少 (2)高齢者人口の増加 ⇒?社会保障制度の問題 ?労働力の減少(経済の縮小) 第9章公的年金が維持不可能に 厚生年金の積立金100兆円は2030年頃にゼロになる (1)年金減額(2)支給開始引上げ(3)実質賃金引上げ1.5%以上 第10章日銀緩和は財政ファイナンス 黒田総裁の罪 インフレとキャピタルフライト 異次元の金融激変 本当に必要な二つ (1)歳出の抑制・コントロール 社会保障制度の見直し (2)生産性の向上 産業構造を変革し、成長戦略と税収アップ 企業にとっての高い社会保険料負担 [2011年度]社会保険料 29兆円 税金等 15兆円 1990年度は同額程度(バブル期なので税金が過大だが) 第11章新しい技術で生産性を高める 金融緩和でなく、技術開発 物価と賃金の下落はデフレではなく、新興工業国との競争 '90年代の世界変革「IT情報通信技術」 ⇒経済構造の改革を先送り 日本病・茹でカエル 巨大な金融資産 日本の大学工学部は旧態依然 新しい技術人材を養成していない 相変わらず、自動車・鉄鋼・化学・電気 規制緩和とは「新しい技術導入のリスクテイク」 Uber(6兆円) Airbnb(3兆円) PayPal(6兆円) Google Apple Facebook Amazon Alibaba 日本経済の再生は「地方の創意工夫」 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11.
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全体を通して、現在日本が低迷していると一般的に信じられていることは表面的すぎる、内容だった。 デフレは金融緩和で解決できる₋ 日本経済が停滞している理由は、経済政策だけでは解決できない。そもそもの日本の産業体制を変えるべきだ。というのが筆者の主張。 特に高付加価値のサービス産業...
全体を通して、現在日本が低迷していると一般的に信じられていることは表面的すぎる、内容だった。 デフレは金融緩和で解決できる₋ 日本経済が停滞している理由は、経済政策だけでは解決できない。そもそもの日本の産業体制を変えるべきだ。というのが筆者の主張。 特に高付加価値のサービス産業(IT,工場を持たない、設計やマーケティングのみをする製造業等)に移行しないと、新興国に勝てない。現にアメリカや中国、シンガポールやアイルランドは脱工業化をし、高付加価値サービス産業に重点を置いて成功している。日本も製造業信仰から脱さないと、新興国にすら追い付かれてしまう。 この主張はごもっともだと思う。いまだに就活の際でも メーカーが人気ということに違和感を持っていたが、著者が説明してくれた。 しかし、高付加価値を付けるには自分にはまだまだ能力がない。将来に向け、自分が高付加価値を付けられるような人材にはどうすればいいか、経済について勉強しながら、自分の中にあるものを棚卸し、戦略を立てていかないといけない。 話が少し反れてしまったが、著者の主張は少し偏っているところもある(原油価格低下は日本にとって特しかない‥原料などが下がるのはわかるが、それこそ高付加価値の金融サービスなどが原油先物などをしていて損が出てしまうのでは‥等)が、日本の経済の構造について、基本的なことも含めながら新たな示唆を得られてことは良かった。 円安等の為替情報や、貿易に関することもしっかりと追っていきながら、新聞を読むようにしていきたい。
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GDPは支出と生産の2パターンがある 生産→売り上げから原材料費を引いた付加価値の合計 支出→消費、在庫、投資 名目と実質の差は物価の変動を除くかどうか GDPは資本減耗を、含んでしまうのであまり良くない 製造業は垂直から水平へ。 円安は輸出アップするが、労働力が安くなってしま...
GDPは支出と生産の2パターンがある 生産→売り上げから原材料費を引いた付加価値の合計 支出→消費、在庫、投資 名目と実質の差は物価の変動を除くかどうか GDPは資本減耗を、含んでしまうのであまり良くない 製造業は垂直から水平へ。 円安は輸出アップするが、労働力が安くなってしまう マネーストックとマネーベースという考え方。 今の経済の原因は新興国の台頭による製造業の停滞と人口構成の変化。 社会保険料が日本の企業にとってはコスト。 法人税はコストではない→稼いだ金にかかるので。 ユーロ高による円安の影響は中小まではおってきていない →輸出量は変わってないので。 すべきことは社会保障の抜本的見直しと日本独自の産業の強化。
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2017年55冊目 超整理法で有名な野口氏が本業である日本経済についてわかりやすく解説。 まずはGDPの解説から始まり、今の日本経済の状況を数字で語ってくれます。 その解説はわかりやすく、また数字で示しているので納得性も高い。 日本の産業構造から製造業は縮小していくとか、ピケティ...
2017年55冊目 超整理法で有名な野口氏が本業である日本経済についてわかりやすく解説。 まずはGDPの解説から始まり、今の日本経済の状況を数字で語ってくれます。 その解説はわかりやすく、また数字で示しているので納得性も高い。 日本の産業構造から製造業は縮小していくとか、ピケティの仮説では日本の格差問題は解決しない、公的年金がなぜ待たないか、などをわかりやすく解説し、最後には日本が成長するにはどうすれば良いかという点にも触れています。 日本経済が今なぜこうなっており、今抱える問題点を理解するのにこれほどわかりやすい本はないのでしょうか。 オススメの一冊でした。
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筆者の考えで一つの筋が通った入門書。 データの証左を得ながら簡潔に現状を説明。各論の是非は要検討だが、構造理解に役立つ。 ・デフレではなく産業構造の不適合による経済の停滞 ・雇用情勢の好転ではなく人手不足による有効求人倍率の上昇 ・物価は相対価格の変化に着目 工業製品価格...
筆者の考えで一つの筋が通った入門書。 データの証左を得ながら簡潔に現状を説明。各論の是非は要検討だが、構造理解に役立つ。 ・デフレではなく産業構造の不適合による経済の停滞 ・雇用情勢の好転ではなく人手不足による有効求人倍率の上昇 ・物価は相対価格の変化に着目 工業製品価格は外生的に決まる側面が強く、国内の需要変化の与える影響は小さい サービスに相対価格の上昇 為替の有利不利 ・人口減少よりも年齢構成の変化が問題 →雇用の確保から人手の確保へ ・国民医療費の対GDP比の増加 医療、年金の潜在的負債の増大と改革障害となる世代間闘争 ・請求書等保存方式からインボイス方式への消費税構造の変更必要性 ・企業競争力に影響を与えるのは法人税ではなく社会保険料 ※因果関係ではなく相関関係による説明では?
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著者としての野口悠紀雄氏は非常に魅力的だ。物事・事象の持つ色々な側面と、それらの解釈を読者に提示してくれる。 ただ「日本経済入門」という題から推測される内容と、この本を手に取る読者の期待値とが必ずしも一致するとは限らないかもしれない。
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第1章こそGDPの概念についての説明だが、以降の章は様々な切り口から日本経済のありようをひもといていく。アベノミクスなど政策対応への批判も多く、野口氏ならそれぞれの章の中身で1冊ずつ本を書けそうだ(既に書かれいるものもある)。書名は「入門」だが、「日本経済の論点」といったもののふ...
第1章こそGDPの概念についての説明だが、以降の章は様々な切り口から日本経済のありようをひもといていく。アベノミクスなど政策対応への批判も多く、野口氏ならそれぞれの章の中身で1冊ずつ本を書けそうだ(既に書かれいるものもある)。書名は「入門」だが、「日本経済の論点」といったもののふさわしかったのでは。 本書で書かれていることが経済政策論議の「前提」になったら、どれだけ話が進むだろうか、とため息が出た。 自作は世界経済についてのものらしいので、そちらも楽しみに待ちたい。
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本書はひょっとすると現在一番優れた経済書かも知れない。 アベノミクス以来多くの経済学者やエコノミストが正に百花斉放、入り乱れて何が正しいのか政治家をもまきこんで論議の真っ最中だが、もうそろそろ結果が出たといえるのではないかと思っていたところ本書が出版された。 本書には説得力がある...
本書はひょっとすると現在一番優れた経済書かも知れない。 アベノミクス以来多くの経済学者やエコノミストが正に百花斉放、入り乱れて何が正しいのか政治家をもまきこんで論議の真っ最中だが、もうそろそろ結果が出たといえるのではないかと思っていたところ本書が出版された。 本書には説得力がある。主張が現在の経済データや知見と整合的であり、違和感がない。一般向けの新書であるが内容のレベルは高い。 また、年金や労働力不足、物価など現在の日本が抱える諸問題の危機を的確に指摘するなど日本経済の全体像がよく理解できる素晴らしい本である。 ただ本書の表題はいただけない。「日本経済入門」などという本はあまたありそう。もう少し工夫は無かったのかと思えた。 2017年4月読了。
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