ニホンという滅び行く国に生まれた若い君たちへ の商品レビュー
これは典型的な悪書です。ターゲットにしている中高生は読んではいけない本で、自ら情報を探索し、自ら知識を得る判断力を持った大人が、アンチテーゼの知見を得るために読む「単語集」です。そういう観点では面白い点もあります。 まず「君たちを想って」「君たちを子ども扱いせず」、それ故に「専門...
これは典型的な悪書です。ターゲットにしている中高生は読んではいけない本で、自ら情報を探索し、自ら知識を得る判断力を持った大人が、アンチテーゼの知見を得るために読む「単語集」です。そういう観点では面白い点もあります。 まず「君たちを想って」「君たちを子ども扱いせず」、それ故に「専門用語を使う」と自尊心を刺激し、「専門用語を使う」ことは「研究者が使っている」「反証が困難であることを意味する」と考える意識を減退させるまえがきである時点で思想論説としては最悪の出だしです。通常あり得ません。 しかも、その後に展開されるニホンの政治・社会批判は反証が可能であり、作為的な誤用もあり、独善的であり、とても人を説得するものではありませんでした。 この本の狙いはただ1つ。 YouTubeやTwitterに流れる刺激的な陰謀論や世界の真実論を無条件に信じる人のあぶり出し、つまり自分たちの活動に便利な人を見つけるのが目的の本です。 ですので、もう一度書きますが、子ども達に読ませてはいけない悪書です。
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ちょっと前ならこういう本は見向きもされなかったかもしれない。あの原発事故が起きる前までは特にね。 でも、今は違う。 日本という国がどうしてこうもおかしなことばかりやっているのか。 なぜおかしいという声が届かないのか。 なぜおかしなことを平気でやっている政党を支持している人が未だに...
ちょっと前ならこういう本は見向きもされなかったかもしれない。あの原発事故が起きる前までは特にね。 でも、今は違う。 日本という国がどうしてこうもおかしなことばかりやっているのか。 なぜおかしいという声が届かないのか。 なぜおかしなことを平気でやっている政党を支持している人が未だに多いのか。 正しいことを知りたいだけ。 良かった。この本が本屋にあって。
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ニホンの社会問題のキーワード集。構成がそれ用に特化しているが、それゆえの問題もある。 本書の構成は、 「①ニホンの社会問題を250字程度で語り、②それと関連深い『専門用語』を挙げる③それが201主題について為される」というものである。 が、『専門用語』には「頽落」や「ダス・マン」...
ニホンの社会問題のキーワード集。構成がそれ用に特化しているが、それゆえの問題もある。 本書の構成は、 「①ニホンの社会問題を250字程度で語り、②それと関連深い『専門用語』を挙げる③それが201主題について為される」というものである。 が、『専門用語』には「頽落」や「ダス・マン」などハイデガーの用語が挙げられていたが、理解が一面的であった。キーワード集としての性格を優先したのだろう。 とは言え、よいキーワード集である。因みに、巻末の参考文献より、本書は著者なりの「対抗導き」の実践かと推察する。
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現政権に、あまりにも国民がバカにされているなと腹が立ってきたので でも高校の公民政治経済も一問一答を覚えるような 受験勉強としてしか学んで来ず、全く知識もないため、 一体何が起きてるかを知りたくて購入。 読むだけなら1日でいい。 じゃなくて、この言葉が何を指してるのか 本書に書...
現政権に、あまりにも国民がバカにされているなと腹が立ってきたので でも高校の公民政治経済も一問一答を覚えるような 受験勉強としてしか学んで来ず、全く知識もないため、 一体何が起きてるかを知りたくて購入。 読むだけなら1日でいい。 じゃなくて、この言葉が何を指してるのか 本書に書かれた以外だとどんな事例があるのか 色々調べてみて、書いてまとめたりするのが 正しい使い方だと思う。 社会のあり方や政治経済を学び直す人が はじめに読む目次みたいな。
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平素に書かれていて、普段本を読まない人に向けて書かれている。 視点の偏りが強く内容が浅いが、文献リストは本の内容の何倍も充実している。 次回は少し抽象度を上げてテーマを絞って分析した文章を読んでみたい。
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賛否両論あるようだが、ニホンという国がいかに悲惨な状態であり、かつ私たちが思考しないことの危機感を煽ってくれる良い本だったと思う。本の内容については著者も言っているが、これも疑わなければならない。よってどこまで事実なのか分かり兼ねるが(私の学識不足もあるため)、この本ではニホンを...
賛否両論あるようだが、ニホンという国がいかに悲惨な状態であり、かつ私たちが思考しないことの危機感を煽ってくれる良い本だったと思う。本の内容については著者も言っているが、これも疑わなければならない。よってどこまで事実なのか分かり兼ねるが(私の学識不足もあるため)、この本ではニホンを考える大切さをひしひしと感じさせてくれる本だった。
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普段表に出ている情報が上に都合の良いように作られているかがわかる。 原発の問題であったり、戦争の問題は一人が思っても簡単には変わらないので、自分が安全なところに移動して生活していくことが大切だと感じた。
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サブタイトルに『15歳から始める…』とあったので、よくある中高生向けの明るい本かと思ったら全然違った。 言い方がきつい人が苦手なので好みの本ではないけれど、このような意見が流され続けることってとても大事だと思う。 賛成反対云々ではなく、意見の多様性という意味で。 とりあえず、...
サブタイトルに『15歳から始める…』とあったので、よくある中高生向けの明るい本かと思ったら全然違った。 言い方がきつい人が苦手なので好みの本ではないけれど、このような意見が流され続けることってとても大事だと思う。 賛成反対云々ではなく、意見の多様性という意味で。 とりあえず、STAP細胞の件が気になったので、関連する本を読んでみようかな。
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閉塞感に包まれた現代日本を、わかりやすく解説した本。子に勧めるために購入した。本書の記述内容だけで、紹介されている諸概念を理解することは不可能だから、自分自身でそれらを調べ、考えるプロセスが必須となる。導入やきっかけにするには良い本だと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
・指摘されていることを裏付けるファクトが示されない ・各指摘の末尾が「このようなことを○○といいます」とラベリングで終わっている ・「では、どうすればいいのか」を考える糸口が示されていない
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