人生の短さについて 他2篇 の商品レビュー
終始、多忙であるな閑暇であれ、が飛び交っていたが、言わんとしていることはよく分かった。要は、「振り返らなかった過去に、現在の瑕疵が隠れているのだから、振り返る時間を確保した人だけが、人生を謳歌している」という事だと解釈した。 この本の中でめちゃくちゃ皮肉っているのが、遊び回って...
終始、多忙であるな閑暇であれ、が飛び交っていたが、言わんとしていることはよく分かった。要は、「振り返らなかった過去に、現在の瑕疵が隠れているのだから、振り返る時間を確保した人だけが、人生を謳歌している」という事だと解釈した。 この本の中でめちゃくちゃ皮肉っているのが、遊び回っている人のことを「多忙」と呼称しており、こいつらは軒並み「からっぽで無生産な人生を過ごしている」そうだ。 セネカさん、贅沢が死ぬほど嫌いだったんだなぁ。
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面白かった....!2000年前とは思えない。 セネカの言葉はストイックで厳しいな〜と思いながら読み始めたが、かといって頭でっかちなわけでもなく、現代人が読んでも響く言葉がたくさんある。 「心の安定について」での青年のお悩み相談も、現代のお悩みコーナーなんだろうか...と思えたく...
面白かった....!2000年前とは思えない。 セネカの言葉はストイックで厳しいな〜と思いながら読み始めたが、かといって頭でっかちなわけでもなく、現代人が読んでも響く言葉がたくさんある。 「心の安定について」での青年のお悩み相談も、現代のお悩みコーナーなんだろうか...と思えたくらい、人の悩みはこうも変わらないのかと驚いたし、興味深く、なんだか感慨深くもあった。 セネカはカリグラ、クラウディウス、ネロなどいわゆる悪帝で知られる皇帝の時期に政治生活を送っており、そのあたりも今後もう少し知ってみたいと思った。
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メモ→ https://x.com/nobushiromasaki/status/1835859652279713995?s=46&t=z75bb9jRqQkzTbvnO6hSdw
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古代ローマの哲学者セネカの思想がわかる本。題名に惹かれて前から読みたかった。暴君で有名な皇帝ネロの教育係だったセネカ。激動の人生から迸るローマ帝国の重責の任に就くバウリヌスへ宛てた手紙。 人生は短いが過ごし方次第では、長くなると言うセネカ。人々はあまりにも忙しく過ごしすぎていると...
古代ローマの哲学者セネカの思想がわかる本。題名に惹かれて前から読みたかった。暴君で有名な皇帝ネロの教育係だったセネカ。激動の人生から迸るローマ帝国の重責の任に就くバウリヌスへ宛てた手紙。 人生は短いが過ごし方次第では、長くなると言うセネカ。人々はあまりにも忙しく過ごしすぎていると。「未来に頼らず、現在を逃さず、過去と向き合う」未来は不確かで現在は流れがあまりにも早くあっと言うまに過ぎさっていく。過去と向き合えと言う箇所は新しい発見。言い換えれば、いい思い出が作れるように今を生きろと言うことかな。
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私はセネカ先生的には宙に浮いた存在かもしれない。人生において私は何の組織にも適せないのではないか…と悩むこともあるが土地よりも自分の欠点について考えるべきという言葉が響いた。構成は”セネカの人と思想を理解してもらう”というのがコンセプトらしいがすごく良かった。人間の生活に関わって...
私はセネカ先生的には宙に浮いた存在かもしれない。人生において私は何の組織にも適せないのではないか…と悩むこともあるが土地よりも自分の欠点について考えるべきという言葉が響いた。構成は”セネカの人と思想を理解してもらう”というのがコンセプトらしいがすごく良かった。人間の生活に関わってくる実践的な哲学なので今の時代でも響く所が多いと思う。「心の安定について」にいたってはアドバイスですし結構具体的で面白いです。人間って変わらないね
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Twitterでたまたま見かけて手に取った。 古代ローマの哲学者の本なんて理解できるのか…と不安だったけど、とてもわかりやすい訳で驚くほどすんなり読めた! 表題作よりは「心の安定について」が一番面白く読めた。「人生の短さについて」は他の文章より例えの連続という感じで、読んでいて...
Twitterでたまたま見かけて手に取った。 古代ローマの哲学者の本なんて理解できるのか…と不安だったけど、とてもわかりやすい訳で驚くほどすんなり読めた! 表題作よりは「心の安定について」が一番面白く読めた。「人生の短さについて」は他の文章より例えの連続という感じで、読んでいて退屈なときもあった。 紀元1世紀のローマの人の例えが時代や国が違う自分にも共感できること、文章がしっかり残っていること、日本語訳ができていることなど、全てが新鮮で驚きの連続だった。 セネカ自体が大昔の人なのに、セネカが例え話に出す人物が紀元前5世紀…みたいな感じで、セネカの時代はどうやって過去の人物のことを勉強してたんだろうとか、どんな形でこの文章は残っているんだろう、原典はあるのか、とかいろんなことが気になった。 さすが今の時代にまで残っているだけあって、普遍的で理解しやすい考え方だと、ただただ感心した。
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「あなたは、どこを見ているのか。あなたはどこを目指しているのか。これからやってくることは、皆不確かではないか。今すぐ生きなさい。」 約2000年前のローマ時代 ストア派の哲学者セネカによる実践哲学書。 妻の近親者(?)・母・友人へ宛てた手紙、3篇。 人生の時間の過ごし方、不...
「あなたは、どこを見ているのか。あなたはどこを目指しているのか。これからやってくることは、皆不確かではないか。今すぐ生きなさい。」 約2000年前のローマ時代 ストア派の哲学者セネカによる実践哲学書。 妻の近親者(?)・母・友人へ宛てた手紙、3篇。 人生の時間の過ごし方、不運への立ち向かい方、毅然とした心の持ち方を説いている。 2000年前と現代では娯楽も増え、生き方も変わっているとは言え現代にも思想は通じる。ビジネス書のように読みやすかった。 時間という財産の浪費、自分自身を見直すきっかけになる。
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今こうしている時間も全て浪費なのだろうか やりたいことを出来ていない時間は浪費なんだそう 人生は何かを成すには短いなんてよく言うけれど、 セネカに言わせれば浪費してる時間を無くせば、 何かを成すには十分すぎる時間があるそうで。 ただただ、この世に存在するのではなく、 私は「生...
今こうしている時間も全て浪費なのだろうか やりたいことを出来ていない時間は浪費なんだそう 人生は何かを成すには短いなんてよく言うけれど、 セネカに言わせれば浪費してる時間を無くせば、 何かを成すには十分すぎる時間があるそうで。 ただただ、この世に存在するのではなく、 私は「生きてる」って胸を張れたらいいな。
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時間の篩にかけられた古典は、一文一文が金言ですね。自分の時間を他者に奪われることなくいかに生きるかについて、そして人生について、その他生きていく上で大切なことが沢山学べます。本当に素晴らしい内容です。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【背景】 ストア派のエリートであったセネカだったが、色々なことに巻き込まれ流刑にあった。その後ローマ皇后によって、息子の教育係となることを条件にローマに戻してもらった。その息子ネロは後に暴君となってしまい、セネカは政界から身を引いた。その後、働きすぎの穀物管理責任者である男に向けて書かれたのがこの作品である。 【要約】 金や土地といった財産については皆必死に守るのに、時間という財産については皆簡単に浪費してしまう。 浪費というのは、欲望に溺れること、仕事に追われること、怠惰に過ごすこと、他人の目を気にして神経をすり減らすことである。今までにどれくらいの時間を他人に掠め取られてきたか? 君は自分は永遠に生きられると勘違いしていないか?長生きできる保証はどこにもないし、老いてからやりたいことを始めるのでは遅い。「生きる」という最も難しい学問を自分で学べ。 人生の時間とは、どれだけ時間を自分だけのために割くことが出来たかどうかである。だから寸暇を惜しみ、一日一日を人生最後の日だと思って生きよ。人生は急ぎ旅のようなものだ。 過去とは、唯一運命の力を受けない、動かしようのない神聖な時間だ。その全てが所有物で、好きな時に好きな分だけ取り出すことが出来る。 だからこそ、過去を振り返る時間的余裕を持ち、良き過去を作ることができるよう日々を生きていくことによって、いつ最後の日が来ても躊躇うことなく死へと向かうことが出来る。
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