人生の短さについて 他2篇 の商品レビュー
よく「人生って短いよね」って言うじゃないですか、 でもセネカ的には、それ違いますよ、 人生は別に短くない、むしろムダ遣いしてるだけなんですよ。 出世とかお金とか、他人の評価とかに振り回されて、忙しいフリしてるけど、自分のための時間ほとんど使ってないんです。 だから気づいたら「もう...
よく「人生って短いよね」って言うじゃないですか、 でもセネカ的には、それ違いますよ、 人生は別に短くない、むしろムダ遣いしてるだけなんですよ。 出世とかお金とか、他人の評価とかに振り回されて、忙しいフリしてるけど、自分のための時間ほとんど使ってないんです。 だから気づいたら「もう人生終わりじゃん」ってなる。 じゃあどうすればいいかというと、何が本当に大事か考えて、 自分の時間を自分のために使うこと。 あと幸福って、お金とか快楽じゃないんですよ。 理性的に、ちゃんとした価値観で生きるってこと。 それができれば、外の状況に振り回されずに生きられる。 つまり、「人生が短いんじゃない、雑に使ってるだけ」。 これがセネカの主張です
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本書には以下の3篇が収められている。 1.「人生の短さについて」 2.「母ヘルウィアへのなぐさめ」 3.「心の安定について」 本書の訳者まえがきには、「セネカの人と思想にふれるための入門として編まれた」(p8)と書かれている。訳者の意図したとおり、本書を読む目的が、セネカを知...
本書には以下の3篇が収められている。 1.「人生の短さについて」 2.「母ヘルウィアへのなぐさめ」 3.「心の安定について」 本書の訳者まえがきには、「セネカの人と思想にふれるための入門として編まれた」(p8)と書かれている。訳者の意図したとおり、本書を読む目的が、セネカを知るためであれば最適の書である。 だが、悩み事の解決策を求めているのなら、あまり役に立たないだろう。たとえば「人生の短さについて」悩んでいる人が本書を手に取ったとする。セネカは、閑暇を求めるべきであるといい、「閑暇な人といえるのは、英知を手にするために時間を使う人だけだ」(p66)としている。つまり、時間を浪費しないためには、過去の鉄人に学びなさいということである。ここからヒントは得られるかもしれないが、具体的な悩みを解決するためであれば、他書に当たった方が良策といえる。 古典は読みやすさが重要だ。本書の新訳は読みやすい。言葉選びといい、文章構成といい、読む流れを滞らせるものはない。さらに解説も優れている。解説は本編の後に置かれているが、解説を先に読んだほうが、本編が理解しやすいだろう。 解説は43ページの分量で、下記の4つのテーマで端的に書かれている。 1.セネカの生涯とその時代人生 2.セネカの生きたローマ社会 3.セネカとストア派の哲学 4.作品解説 カバーの裏には、「古代ローマの哲学者セネカが贈る”人生の処方箋”」と書いてある。しかし、一種の自己啓発書と捉えて、問題を解決するために読むのであれば得るものは少ない。ストア派哲学者・セネカを知るためであれば、得るものは大きいだろう。
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『人生の短さについて』 「われわれは、短い人生を授かったのではない。われわれが、人生を短くしているのだ。われわれは、人生に不足などしていない。われわれが、人生を浪費しているのだ。」 面白すぎた。辛口ストレートで、流石ストア派。現代の自己啓発本が肩に腕をまわして慰めてくれるとした...
『人生の短さについて』 「われわれは、短い人生を授かったのではない。われわれが、人生を短くしているのだ。われわれは、人生に不足などしていない。われわれが、人生を浪費しているのだ。」 面白すぎた。辛口ストレートで、流石ストア派。現代の自己啓発本が肩に腕をまわして慰めてくれるとしたら、セネカは正面から往復ビンタしてくる、そんな書きようだった。 人生の浪費から救ってくれた、少なくとも浪費を減らしてくれた1冊。マイバイブルに追加。 『母ヘルウィアへのなぐさめ』 「そういうわけで、わたしは、運命から逃れようとするすべての人が逃げ込むべき場所に、あなたをご案内しましょう。すなわち学問です。」 全体的に、母親への物言いにしては随分生意気だと感じたがやはり独特の言い回しと表現力が良かった。 平たくまとめると、精神を鍛えれば追放されようがどこにいようが自分を保つことができる、という趣旨で、セネカのストイックさが顕著に現れていた。
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人生とは時間である。 時間は投資と同じで、賢い人ほど長く使える。 無駄なことに時間を使うな。 先延ばししない。 社畜にならない。多忙になるな。
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素晴らしかった。 哲学に素人で全くセネカ、古代ローマについての知識がなくてもスラスラと感銘を受けながら読み進めることができる。 閑暇。どのように過ごすべきか。 生の短さだけでなく、他2篇も非常によかった。 内容がとてもよかったので、次は岩波文庫のものを読もうと思う。 古代ローマ...
素晴らしかった。 哲学に素人で全くセネカ、古代ローマについての知識がなくてもスラスラと感銘を受けながら読み進めることができる。 閑暇。どのように過ごすべきか。 生の短さだけでなく、他2篇も非常によかった。 内容がとてもよかったので、次は岩波文庫のものを読もうと思う。 古代ローマは過酷な時代だったようだ。それにしても文明とは一体なんだろう。人の悩みも忙しさも2000年経ても変わっていない、寧ろ加速している。 読書リレー:森の生活→本書→生の短さについて(岩波文庫) 2025.12.2
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たまに居る、多忙をステータスだと思ってるような人間がいかにダサいかよく分かる。読みやすいし全体的に火力高くて良かった。きちんと自分の人生を生きられるようになりたい。
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これまで哲学書を読んだことがない自分でも理解しやすく、現代にも当てはめやすい内容になっている。古典新訳文庫のコンセプトがとても活かされていると感じた。特に、時間を奪われることに無頓着になりがちである話は共感できる人が多いような気がした。出会えて良かったと思える本だった。
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ミヒャエル・エンデの『モモ』を読了後、人生における時間について再考してみたくなったとともに、古代ローマの古典哲学も読んでみたいと思い、より読みやすい光文社古典新訳文庫版を購入。 本書は書名の「人生の短さについて」の他に「母ヘルウィアへのなぐさめ」「心の安定について」の2篇が収録...
ミヒャエル・エンデの『モモ』を読了後、人生における時間について再考してみたくなったとともに、古代ローマの古典哲学も読んでみたいと思い、より読みやすい光文社古典新訳文庫版を購入。 本書は書名の「人生の短さについて」の他に「母ヘルウィアへのなぐさめ」「心の安定について」の2篇が収録されている。 セネカは代表的なストア派の哲学者とされるが、資産家の名家に生まれ政治家として活躍しつつも、8年余り離島に追放された経験を持ち、ローマに復帰してからは暴君で名高いネロの補佐役を務めた後にネロ暗殺の陰謀に加担したとされ自害しており、そのような波乱万丈の人生を送っていたことを本書を読んで初めて知った。 本書を読んでいると、およそ2000年前に著されたにも関わらず、当時のローマ人の人生観と現代人のそれとは本質的に変わっていないということに驚く。 当時のローマ人も現代人と同様、人生がいかに短いかを嘆き、それでも来るべき未来をより良く生きるために日々を過ごしていたのだ。 そんな状況の中でセネカは、「人生は本来短いのではなく、多くの人がそれを浪費しているため短くしている」と説く。 過去から学ぼうとせず、不確定な未来に頼ってばかりで今この時を(多忙を理由に)無駄に過ごしているからこそ、人生はあっという間に過ぎ去っていくのだと。 ミヒャエル・エンデ的に解釈するなら、「時間どろぼう」の存在が人生を短くしているともいえるだろう。 人生を長く充実したものにするためには、不確定な未来ではなく不変の過去に向き合い、そこから学んだことを基に現在という時間に集中して生きよと説くのである。 それがセネカのいう「閑暇な生き方」であると。 これは、頽落な時間を過ごす民衆を嘆いた実存主義のハイデガーにも通ずるものがある。 その他の2篇でも、実の母親や友人の悩みについてセネカの思想を基に説かれており、これら3篇を読み通すことでセネカとストア派の思想の源流を垣間見ることができるのではないだろうか。 ただ個人的には、「時間どろぼう」に囲まれながら生きていかざるを得ない現代人にとって、「過去から学び今を懸命に生きよ」と説かれても、困惑するだけなのではないかと思えてしまう。 自分を含め現代人は、「過去を振り返らずに未来に生きよ」という考え方や価値観に、あまりにも長い時間刷り込まれてきたのだ。「時間どろぼう」にがんじがらめにされている現代人にとって、いかに閑暇に生きることが難しいかを改めて思い知らされる。 そんな現代人が今を生きるために、『スマホ時代の哲学』や『暇と退屈の倫理学』に書かれているような「趣味への没頭」がひとつのヒントになるかもしれないが、時間どろぼう達がそれを許してくれるかどうか、結局は個人の時間に対する価値観や向き合い方次第ということになるであろう。 文字通り"ストイック"な生き方をこれでもかと説く本書は、3編を読んでいるうちはあまり共感できる部分は多くなかった。 ただ、全体的に注釈が充実していたのと、3編の後に約40ページの紙面を割かれている訳者中澤務氏の解説部分が、時代背景の説明とともに非常に分かりやすく述べられていたことで理解の助けになったので、星4つとした。
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最高だった〜〜〜!!読んでよかったすぎ! 2025ベスト3に絶対に入れたい。 本当に最高だったから図書館で借りてたけど買ってくるし、他2編のうちの一つが岩波だとまた違うものが収録されているそうなのでそっちも買う予定! 読みやすいし生きるうえで役に立って格言がどっさり!安定の光...
最高だった〜〜〜!!読んでよかったすぎ! 2025ベスト3に絶対に入れたい。 本当に最高だったから図書館で借りてたけど買ってくるし、他2編のうちの一つが岩波だとまた違うものが収録されているそうなのでそっちも買う予定! 読みやすいし生きるうえで役に立って格言がどっさり!安定の光文社古典新訳文庫なので注釈も同じ見開きにあるし解説や後書きも非常にやさしいつくりです。以下はお気に入りの言葉! 135 精神こそがわれわれを豊かにしてくれるのです。精神は、追放の地にも、荒れ果てた原野にもついてきてくれます。そして、体を維持するのに充分なものを見つけ出してくれるのです。その時、精神の内部には、自分自身のさまざまな良き性質が満ち溢れ、精神はそれを楽しんでいます。 143 自分自身に軽蔑されるようなことをしなければ、だれも、他人に軽蔑されることはないのです。卑屈で賤しい精神であれば、そのような侮辱を受けやすいでしょう。 こんな感じで最高なお言葉がたくさん! 2000年後の今も素敵な教えは生きているよ〜 あと親友セレヌスからのお悩み相談に登場した セネカすらベタ褒めの謎人物、カヌス・ユリウス! ガイウス帝にお前を殺すように命じたもんねー!と言われるも、あざす!尊い皇帝陛下!みんなー!魂が不死かどうか気になってたよね?自分が死んで身体から分離できたなら、みんなにそれを知らせてまわるからね〜!! すごすぎる…!自らの死すら学びに変える! セネカもこんな凄い人物が忘れ去られて言い訳ないって言ってる。私は今知ったけど、みんなに広めるよー!ということでここに残します。 本当に最高だったな。ストア派アツいかもしれん!そのうちまた再読して学び深めたいね!
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本編を読んでいるかぎりは、何か頭を上滑りしていくようで、あまりよく理解出来なかったのだけれど、翻訳者の丁寧な解説を読んではじめて、ああ、なるほどなと思った。 セネカ自身が言っているように、ストア派のいう賢人などはこの世に存在しないのだろう。勿論その賢人が持つとされる徳に満たされる...
本編を読んでいるかぎりは、何か頭を上滑りしていくようで、あまりよく理解出来なかったのだけれど、翻訳者の丁寧な解説を読んではじめて、ああ、なるほどなと思った。 セネカ自身が言っているように、ストア派のいう賢人などはこの世に存在しないのだろう。勿論その賢人が持つとされる徳に満たされるような人物になろうとしているのだけれど、なれるかどうかではなくて、その過程のうちに死を迎えるのが大事なのだろう。 未来、ではなく現在に向き合うために、過去をつまり歴史の英知を学び、人類全体の幸福を追求しようとしたのがこのストア派なんだという解説をみて、他の本も読んでみたくなった。 確か、松井秀喜がストア派の本の帯で勧めていたのを記憶しているが、あの長嶋茂雄さんとの1000日計画において、過去の英知にそれこそ、浸れたのだろうと思うと、凄い時間だったんだろうなと思う。
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