レッド・クイーン(1) の商品レビュー
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主人公、ヒロインの行動に一貫性がない。何をしたいのかわからない。その場その場で判断基準が変わる。 常に自分が悪いのと言いながら、反省することなく、改めることもない。私っていけない女! 自分に酔っている。 美人ではないけれど、男が群がり、かしずく。群がってくる男に軽く惚れて、ポイポイ捨てる。捨てられた男はそれでもかしずく。お願い、私のことはもうあきらめて、私って罪な女! 群がる男にはムキムキタイプと学者タイプがいて、なんだかんだでムキムキで強引な男が好き。ぽっ。 でも、ムキムキ男は少しお馬鹿さんで、私が導いてあげなくちゃ! ちなみに男はちょいマザコン。 ライバルの女は冷血で野心的な美女。そんな美女が狙う男を略奪。ざまを見ろ。ライバルの女にはトドメは刺さず、許を与える。私って慈悲深いいい女! 帯に騙された。 疲れた。 読了した自分を褒めてあげたい! 僕って頑張り屋さん! 続編があるらしいが、読みたいとは思わない。
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「今日から人生の果てまで、あなたは嘘をつき続けるの。それができるかできないかに、命がかかっていると思いなさい、小さな稲妻娘」 中世風ファンタジーだと思ったら、テレビやバイクや飛行機が出てきて意表を突かれる。奴隷の少女が王女になる成り上がりものだが、主人公がテロリストであるため甘い展開はない。メアだけが電気を操る能力を持っており、その力で監視カメラや照明の電源を落とせるのはハッキングのようで楽しい。 シルバーになりすますため化粧を塗りたくるが、肌色はごまかせても目の充血や口の中を見られたらバレるのでは?と思った。それ以外にも、メアの正体を知っているはずのカルとメイヴンが特に理由もなくメアに惚れる。出血したら正体のバレるメアを能力者の戦闘訓練に参加させる。シルバーの戦闘能力が重要視される世界観なのに、銃や爆弾をレッドの技術者が製造している等、ご都合主義が目立ってモヤモヤ。 メイヴンは腹違いの兄憎しでレッドに味方していると思ったから、すべてテロリスト撲滅と玉座簒奪のための王妃の策略だったというラストは意外だった。ただ、謀略と裏切りを売りにするにはメイヴンのキャラは弱いと思う。結局はママの言いなりだし。カルとともに能力者と戦い、処刑場から脱出する場面は良い。従順で優しいだけのカルにあまり魅力を感じなかったので、弟に裏切られたことで次巻以降性格が変わってくれることを期待。 「あらすじ覚え書き」 赤い血が流れる奴隷階級レッドは、異能の力を持ち銀の血が流れるシルバーによって支配され、戦争や過酷な労働に駆り出されていた。レッドの少女メアは、レッドが持たないはずの電気を操る力を発現して憲兵に捕らえられる。レッドのテロリストに手を焼いていたエラーラ王妃は、メアをレッドに育てられたシルバーと偽り、第二王子メイヴンの婚約者とすることでレッドの反抗心を押さえようとする。テロリスト集団スカーレット・ガードと接触したメアは、そこにメイヴンの姿を見つけて驚く。 革命の準備を進めつつも、第一王子カルに惹かれていくメア。王国の中枢を攻撃したスカーレット・ガードだが、メイヴンの裏切りにより作戦は失敗。同じく王妃の罠に嵌められたカルは、国王殺しの汚名を着せられメアとともに首都から逃走する。
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冒険心がとめどなく溢れる一冊、ということで紹介された本。 確かに世界観が壮大で、設定も緻密かつリアルなので、ファンタジーだが世界観に自然に嵌り込める。 ただ、最初からシリーズにしようとしている感じがあり、色々な意味で最後は中途半端な終わり方だった。 続き物だったとしても、1冊で物...
冒険心がとめどなく溢れる一冊、ということで紹介された本。 確かに世界観が壮大で、設定も緻密かつリアルなので、ファンタジーだが世界観に自然に嵌り込める。 ただ、最初からシリーズにしようとしている感じがあり、色々な意味で最後は中途半端な終わり方だった。 続き物だったとしても、1冊で物語がある程度完結するようにしてほしい。
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世界を支配する銀の血をもつシルバーと、それに虐げられる赤い血を持つレッド。レッドの少女が、シルバーとその王政に立ち向かう。いわゆる魔法ファンタジー。 翻訳の癖なのかどうなのか分からないが、ストーリーの流れは読めるものの、情景を想像するのが難しく、自分にとってはちょっと読みづらいか...
世界を支配する銀の血をもつシルバーと、それに虐げられる赤い血を持つレッド。レッドの少女が、シルバーとその王政に立ち向かう。いわゆる魔法ファンタジー。 翻訳の癖なのかどうなのか分からないが、ストーリーの流れは読めるものの、情景を想像するのが難しく、自分にとってはちょっと読みづらいかなあと感じながらも、終焉が近づくにつれて、あれ、これって終わらない!?終わらなかった!続編がある!と読み終えた。タイトル通りの結末を期待するので、続編を読むかどうかはまた考えます…。
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ちょっとなろうにありそうな海外ファンタジーラノベ。 続編もあるのよね、とぐぐったら今は4冊目(上下巻)まで出てるらしい。
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テーマや設定はわりと好みだし、疾走感のある筋書きも読んでいて飽きはしないんだけど、なんで読んだ後こんなに疲れるんだろうと思って2回目読了。 気になった点としては、全体的にメアの心情描写が多すぎる。 カルのことが気になるような心情を描いた数行後にはカイローンやメイヴンに気が移ってたり、カル1人に対しても、憎しみが抑えきれない描写のすぐ後に彼の優しさを私は知ってる、みたいな独りごちた文がきたりするのがなんだか…。 いやまぁ人間らしいといえば人間らしいんだけど、さすがに文章描写としてはくどいし、結局どっちなの?!という気持ちになる。 あとは心情描写に寄りすぎて場面展開、特に場所の描写が薄い点。 特にメアの世界がどんどん広がっていく(精神的にも物理的にも)ストーリーなだけに、ここの説明が薄いとなかなか自分の頭の中で映像化できない…。 しかもページ数がわりとあるにも関わらず、その時その時の心情にさきすぎてるからか、ここもっとキャラクターの背景に深みが出るんじゃない?って展開がすごくあっさり描かれてるのが少し勿体無いかも。 この辺りは作者が映画化を見据えていると知って多少は納得。 たしかに言葉で語らずに映像(演技)で見せれば、だいぶ削ぎ落とされて面白くなりそう。 バトルファンタジーとしては、躍動感もあるし奇をてらった設定じゃないから飲み込みやすい。 恋愛物としては、そもそもなんで皆こんなにメアに惚れていくのかがあまり分からない笑 カイローンはともかく、カルとメイヴン、特にカルはメアのどこを好きになってるの…? これだけ社会的なテーマを打ち出しておいて、街に出て初めて会ったレッドの女の子にシルバーが一目惚れ!みたいなシンデレラストーリーは、ちょっと噛み合ってない気がする…。 ツッコミ出したらキリがないけど、ブレすぎてどこに落ち着けるのか逆に気になってはくるから、本当に映像化向きだな〜と思う
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図書館の本 読了 内容(「BOOK」データベースより) 貧しい村で家族と暮らす少女メアは、ある日、不思議な力に目覚める。それは奴隷階級の“レッド”が決して持つはずのない、支配階級“シルバー”の力だった。メアは王家に直ちに捕らえられ、死を覚悟するが、命と引き換えに名前を奪われ、“行方不明になっていたシルバーの王女”に仕立て上げられてしまう。宮殿で待ち受ける謀略と裏切り、冷酷な国王と二人の王子―果たしてメアの運命は。 シリーズ物でちょっと気になっていたので読んでみた。 うーん、2冊目はいいかな。 面白い設定だとは思うのだけれどもどうも読みにくい=読み進まない感じがあってね、次どうなるんだろう?ってあんまり思わなかった、ごめんなさい。 好きな人ははまるんだというのがよくわかった。 メアがこれから王子かおさななじみか、で悩むんだろうなぁっては思うけれども、それでも読まなくていいかなーっておもっちゃったのでした。 Red Queen by Victoria Aveyard
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貧しい村で家族と暮らす少女メアは、ある日、不思議な力に目覚める。 それは奴隷階級の"レッド"が消して持つはずのない、支配階級"シルバー"の力だった。 メアは王家に直ちに捕らえられ、死を覚悟するが、命と引き換えに名前を奪われ、"行方...
貧しい村で家族と暮らす少女メアは、ある日、不思議な力に目覚める。 それは奴隷階級の"レッド"が消して持つはずのない、支配階級"シルバー"の力だった。 メアは王家に直ちに捕らえられ、死を覚悟するが、命と引き換えに名前を奪われ、"行方不明になっていたシルバーの王女"に仕立て上げられてしまう。 宮殿で待ち受ける謀略と裏切り、冷酷な国王と二人の王子。果たしてメアの運命は。 (あらすじより) 十二国記の新刊が待ち遠しくて、逆境から王座へ這い上がる女の子の話に期待して買った次第。 面白いけど消化不良かなぁ。 表紙からも中世ヨーロッパの科学レベルを想像してたけど、普通に車や液晶モニターや監視カメラや飛行機もあったりして科学レベルは高いらしい。 放射能もあるみたい。 なのにお城で舞踏会とかシルクのドレスとか出てきて世界観が掴めず、、、 細かい記述がないので上手くイメージを修正できなかった。 書きすぎてもくどいし、難しいもんですね。 主人公のメアも、シルバー達に嫌悪感を抱きつつ、割と簡単にイケメン王子達にドキドキしちゃっててモヤモヤした。 顔を合わせると吐き気がして、去り際には切なくなるってどんな心理状態?? 血液が銀色だったり、マーベル・コミック顔負けの超能力だったり期待できる要素はたくさん! すでに3巻まで出てた! 罠にハマって逃走、レジスタンスの仲間入りの2巻! 仲間の身代わりで捕らえられ、拷問されちゃう3巻と続くようです! 拷問ってマジかよ!ひゃー
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3巻まで読了。 銀の血を持つ支配者階級(シルバー)と、 赤い血を持つ被支配者階級(レッド)の、戦いの物語。 魔法のような特殊能力を持っているのはシルバーだけなのですけど、 主人公であるレッドの女性が何故か魔法を使えてしまった、 という設定からの、他のシルバーにばれないように シルバーに紛れての生活という緊張感のある物語です。 誰が誰を裏切るかわからない というのがこのシリーズの特徴で、 あまり多くは語れませんが読んでいて ショックや怒りを存分に感じられるものと思います。 非常に感情に訴えてくる作風で、 殴りつけるような感情の渦は、時に心が痛いほど。
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2015年に発売されるやいなや、 NYタイムズのベストセラーリスト初登場1位を獲得、 読者投票によって選出されるGoodreads Choice Awardsにおいては新人賞を受賞し、 すでに映画化も内定済みで、 全世界37カ国で刊行されるに至った話題作。 普段は話題作やベストセラーには興味がない僕だけど、 これは書店で行きずりの一目惚れ。 真っ赤な表紙の血を流す少女にまんまとヤラれたのだ(笑) 翻訳小説は訳者との相性もあるので 読むまでは不安だったが、 コレは冒頭からグイグイ引き込まれた。 それにしても、不確かな現実世界と比べ この物語の強度よ。 海外の小説を読んで思うのは、 良作には半端ない熱量が込められた作品が多いということだ。 この小説も同じく。 心に食い込んでくる波動やエモーション、 小説の飛翔力が違うのだ。 優れた能力を持つ、支配階級『シルバー』が 力を持たない奴隷階級『レッド』を支配するとある国。 主人公は貧しい村で家族と暮らす17歳の少女メア。 ある日、メアは不思議な力に目覚める。 それは奴隷階級の『レッド』が決して持つはずのない、支配階級『シルバー』の力だったのだ。 メアは王家に直ちに捕らえられ、死を覚悟するが、 命と引き換えに名前と自由を奪われ、 “行方不明になっていたシルバーの王女”に仕立て上げられてしまう。 宮殿で待ち受ける謀略と裏切り、 冷酷な国王と魅力的な二人の王子。 奴隷として生まれた赤の女王、メアの運命は…。 というストーリー。 まぁ、要約すれば、 貧民街で育った少女が瞬く間に王子の婚約者となる 絵に描いたようなシンデレラストーリーなのだけど、 『シルバー』という特殊な能力を持った特権階級での生活が主となるだけに アメコミばりの異能力を使ったバトルシーンがふんだんに織り込まれ、 ただのメロドラマでは終わらない。 言語による世界の更新という意味でいうと、 詩歌は破壊。 小説とは『世界の構築』だ。 この小説もまた、圧倒的なリアリティで 新しい世界そのものを描いている。 『レッド』という貧民たちが暮らす世界や 愛するものすべてから引き離され、 赤の他人に成り済ませと無理強いされ、 これから一生、嘘をつき続けて 『シルバー』の世界で生きなくてはいけないメアの気持ちを考えると 本当に胸が締めつけられる。 しかもシルバーの世界でメアの素性を知る者は限られていて、 バレることは即、死をあらわす。 人の頭に入り込み、考えを読み、 心を操ることができる能力を持つウィスパーや、 意志の力ひとつで、 建物全体を動かせる能力を持つテルキー、 固い石像を一撃のもとに破壊できる能力、ストロングアーム、 木々を意のままに操る能力、グリーンワーデン、 手に触れたものをなんでも爆破することができる能力、オブリビオンなど 異能力者たちの派手なバトルシーンとともに レッドであるメアと シルバーである上流階級との手に汗握る心理戦が この小説のいちばんの読みどころだ。 テンポよく転がる予測不可能なストーリー、 どんな困難にも決してあきらめたりしない主人公の少女メアを筆頭に 冷酷な国王のタイベリアス・カロア六世、 人の心を読む能力を持つ王妃、エラーラ、 心優しき第二王子のメイヴンと 逞しく勇敢な第一王子のカル、 カルの花嫁候補で、なにかとメアを目の敵にする エヴァンジェリン・セイモス、 そして、メアの歴史の教師で 唯一、『シルバー』の中で 彼女の心の友となる老紳士、ジュリアン・ジェイコスなど、 魅力的なキャラ設定と 徹底してディテールにこだわることで 嘘にリアリティを持たせた世界観、 『裏切りファンタジー』の名の通り、 誰が誰を裏切るのか分からない全編にみなぎる緊迫感、 そして、二人の王子の間で繊細に揺れ動くメアの心情や葛藤も丁寧に描かれていて、 ページをめくる手が止められない後半の怒涛の展開も含め、 新人が書いたとは思えない筆力にも脱帽する。 (映画好きや海外小説好きなら設定や世界観に見に覚えがあるかもだが、ひと括りにはできない魅力があるし、安易なハッピーエンドでは終わらないところに好感を持った) ファンタジーは子供のものと侮るなかれ。 社会経験を積んで大人になればなるほど、 ファンタジー小説に含まれる 「苦み」を楽しめるようになる。 大人だからこそ堪能できる 虐げられた者の『痛み』と『裏切り』を描いたファンタジー、 読むべきは、僕たち大人なのだ。
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