読めれば楽しい!古文書入門 の商品レビュー
この本を読めば少しは古文が読めるようになるかと思いましたが、やはりちょっとやそっとでは無理なことがよくわかりました。でも、少しだけ分かるようには、なれたように思います。 それにしても、昔の人はほんとにこんな字が読めたのでしょうか…。
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・原文の漢字についている振り仮名を翻字していない。入門書としては,どうなんでしょう。 23頁:「しさひらしき」にも注をつけてほしかった。 23頁:やうしゃ(用捨)→手加減。 ・江戸時代では,「用捨」と書かれることが多いのかも知れないが,現代人には(用捨・容赦)としてくれたほうが,...
・原文の漢字についている振り仮名を翻字していない。入門書としては,どうなんでしょう。 23頁:「しさひらしき」にも注をつけてほしかった。 23頁:やうしゃ(用捨)→手加減。 ・江戸時代では,「用捨」と書かれることが多いのかも知れないが,現代人には(用捨・容赦)としてくれたほうが,分かりやすいとおもう。 33頁:苦身反間→「反間苦肉」のこと。 ・注のスペースがあるのだから,辞書を引く手間が省けるので,「反間苦肉」とはどういう意味かも,書いてほしかった。 43頁:泰山一擲→泰山を一度に投げ捨てること。 ・どこに投げ捨てるの? 注をつけるのであれば,原文にある「君恩の重(おもき)を感じて君命を許す 泰山一擲鴻毛より軽(かろ)し」が,李白の詩『結襪子』の後半「感君恩重許君命,太山一擲輕鴻毛」に由来すること,これが司馬遷の『報任少卿書』「人固有一死,死有重於太山,或輕於鴻毛,用之所趨異也」などに基づくことを説明することになる。 君の恩に感銘を受けて,君に自分の命を許す(ささげる)。泰山(壮士)がひとたび身をなげうって死に赴けば,その命は鴻毛よりも軽い。 李白の詩は「士は己を知る者のために死す」という人生の信条を実践することを詠んでいるそうです。 「意味がわかれば,もっと楽しい! 古文書入門」を書いてほしい。 80頁: http://www.arc.ritsumei.ac.jp/archive01/theater/image/PB/arc/eikan/eik1-3-13/eik1-3-13.jpg 167頁:解説文「余ニ久不懸御目候而得御意度如何候」。現代表記「余に久しく御目 に懸けず候て御意得度,如何候」。 ・「余ニ久」を現代表記で「余に久しく」とするのは,原則がわからない。 たとえば,「余リに久しく御目に懸カラず候ヒて御意ヲ得度ク,如何ニ候」とした ら,古文書検定では,どのくらい減点されるのだろうか?
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