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さなとりょう の商品レビュー

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2017/03/06

タイトルから勝手にイメージすると、 女性2人が主役のようだから坂本龍馬暗殺の謎に迫ると言いながらも 軽い感じのエンタメ小説かも?って思ってました。 いやいや、全然軽くないよ。 十分に歴史小説が好きな方達に満足していただけるんではないかなぁ。 龍馬の暗殺事件から6年が経過してい...

タイトルから勝手にイメージすると、 女性2人が主役のようだから坂本龍馬暗殺の謎に迫ると言いながらも 軽い感じのエンタメ小説かも?って思ってました。 いやいや、全然軽くないよ。 十分に歴史小説が好きな方達に満足していただけるんではないかなぁ。 龍馬の暗殺事件から6年が経過していて、 東京では鬼小町として知られた千葉道場の佐奈が道場を守っていた。 そこへ龍馬の妻・りょうが現れる。 龍馬暗殺の鍵を握る人物を探すために尋ねて行く先で 殺人事件が起きる。 危険なことをしていることに気づいて、 彼女を守るために佐奈がボディガードとして同行する。 楽しい。 危険なことで、しかも血生臭さが付きまとう内容なのだけど、 なんせ、大河ドラマ『龍馬伝』が好きだったのでついついキャスティングも そのまま貫地谷しほりと真木よう子の雰囲気でイメージしながら読みましたよ。 それに勝海舟は武田鉄矢で! これが楽しくないわけがない。 あのドラマから7年も経ってるんだわ。 そのままのキャストでこの作品を番外編で映像化してくれないかなぁ。 危ない目に遭いながらも、少しずつ真相に近づき、 謎を推理していく佐奈。いったい罠にはめようとしているのは誰なのか。 そして何のために? 出てくる怪しい黒幕は誰もが知ってる大物。 今でも龍馬暗殺の犯人についてはいろんな説があるようですが、 案外こういうことかもね〜って 思えるような真相。 そして、りょうに意地悪く「龍馬はうちのもんや」と言われて 辛い思いをしていた佐奈にも報われるラスト。 じわっと温かく満たされました。 結局、龍馬は思い出の中の登場なのに、 やっぱり《人たらし》だったんだなぁと 強く印象に残りました。 没後150年ってことらしいですけど、やはり魅力的な人物ですね。

Posted byブクログ