さなとりょう の商品レビュー
明治維新の重要人物を軸に描かれたサスペンス時代劇。坂本龍馬暗殺の謎を解くために、少なくない因縁を持った佐奈とりょう二人の女性が東京中を駆け回る。その執念とも怨念ともいえる情念に絆される。 維新についての知識がある程度ないと中々理解が難しい。またこの時代の街並みや生活様式の描写に使...
明治維新の重要人物を軸に描かれたサスペンス時代劇。坂本龍馬暗殺の謎を解くために、少なくない因縁を持った佐奈とりょう二人の女性が東京中を駆け回る。その執念とも怨念ともいえる情念に絆される。 維新についての知識がある程度ないと中々理解が難しい。またこの時代の街並みや生活様式の描写に使われる言葉が知らないものが多く、調べながら何とか読み進める。が、当時の情景に思いを馳せたり知的好奇心をくすぐられたり、それもまた楽しかった。 明治という日本における革命的な時代を改めて勉強したいと思う。
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怪しげな手紙一つで東京に釣り出せるくらい、おりょうを破天荒なキャラクターにし、懐に拳銃まで忍ばせていたというのに。 仇に拳銃突きつけるところまで行ったんだからちゃんと殺して欲しかった。
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武家の娘として義に生きるさな、奔放で情熱的で一途なりょう、正反対でいてどこか通じるところのある二人の女を中心に、どの登場人物も「いかにも」な感じにキャラ付けされている。ストーリーの軸となる坂本龍馬暗殺の真相もイメージされる龍馬によく合っており、漫画・アニメ・映画・舞台どれでも料理...
武家の娘として義に生きるさな、奔放で情熱的で一途なりょう、正反対でいてどこか通じるところのある二人の女を中心に、どの登場人物も「いかにも」な感じにキャラ付けされている。ストーリーの軸となる坂本龍馬暗殺の真相もイメージされる龍馬によく合っており、漫画・アニメ・映画・舞台どれでも料理できそうなシーンがちりばめてある。 自分にとっての幕末登場人物のイメージは修羅の刻・幕末編なのだが、この話にもすんなり馴染んだ。
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2017/09/post-61a8.html
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てっきり、コミックやと思いました。 沙村氏がやりおったなあと。 連載に隠れて書き下ろしか!大仕事やなあ! などと思いました。沙村先生ときどき別名義で出されておるし・・・ 活字が並んでいたのは・・・あれれと。 何時になっても絵師のお仕事がない。 いいでしょ。こちらも腹を決めました。...
てっきり、コミックやと思いました。 沙村氏がやりおったなあと。 連載に隠れて書き下ろしか!大仕事やなあ! などと思いました。沙村先生ときどき別名義で出されておるし・・・ 活字が並んでいたのは・・・あれれと。 何時になっても絵師のお仕事がない。 いいでしょ。こちらも腹を決めました。最後まで読みます。 何時か書き下ろしで出すのでしょう。信じてますよ。先生 追記;平成30年8月9日 入院いうことで人に貸しました。 帰ってこないでつ・・・・・もう読書好き以外には 本は貸さないことにします。
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おもしろかった! ミステリー風味の歴史小説って感じ。 まぁ、こうなるんやろうなって感じの終わり方でしたが、最後まで楽しく読ませていただきました。
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幕末から維新にかけての知識が足りないことが致命傷であることを認識しながらも、かすり傷の部分で、この小説のどこにも共感できる人物がいないことを嘆かずにはいられない。
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坂本龍馬の暗殺から六年。 元許嫁の千葉さなの元に、妻お龍が現れる。 亡き竜馬を挟んでの新旧二人の女の激突に加え、竜馬暗殺の首謀者を追及する二人の前で次々起こる殺人。 竜馬が残していった片袖だけを思い出にいまだ彼への想いを引き摺るさなの方に肩入れしてしまう。 それにしても彼女は強い...
坂本龍馬の暗殺から六年。 元許嫁の千葉さなの元に、妻お龍が現れる。 亡き竜馬を挟んでの新旧二人の女の激突に加え、竜馬暗殺の首謀者を追及する二人の前で次々起こる殺人。 竜馬が残していった片袖だけを思い出にいまだ彼への想いを引き摺るさなの方に肩入れしてしまう。 それにしても彼女は強い。剣の腕は勿論、竜馬への想いを乗り越えた彼女にも安心した。 お龍の方もまた、さなにライバル心剥き出しで胆の座り方も良い。 真相の方は誰もが知ってる大物だけに、ちょっとありがち?でもこういうこともあるだろうな、と思えた。 その後の二人の生き方は対照的だが、それぞれの竜馬への想いの抱え方が表れているように思う。 結構好きだったのはお龍のお付きの久蔵。年を押して頑張る姿が渋くて良い。
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谷治宇さんの『さなとりょう』読み終わった。龍馬の妻おりょうさんと、龍馬の許嫁さなさんのタッグで龍馬暗殺の首謀者を探す歴史ミステリー。 こんな時代小説読みたかった〜!と満足感たっぶり。うまいなぁ。さなさんもおりょうさんも、めちゃ魅力的なキャラクター描写だった。活劇もスピード感あって...
谷治宇さんの『さなとりょう』読み終わった。龍馬の妻おりょうさんと、龍馬の許嫁さなさんのタッグで龍馬暗殺の首謀者を探す歴史ミステリー。 こんな時代小説読みたかった〜!と満足感たっぶり。うまいなぁ。さなさんもおりょうさんも、めちゃ魅力的なキャラクター描写だった。活劇もスピード感あってイメージ湧くなぁ〜。
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読んでいる間、何年か前の大河ドラマ「龍馬伝」のキャストが脳内で動き回ってた。 さな、と、おりょう、2人のおんなにここまで思われるのだから、やはりさすが龍馬。 けど、実際にともに死と隣り合わせの時を過ごしたりょうにくらべて、口約束だけで何年も思い続けているさなの分が悪すぎる。心のよ...
読んでいる間、何年か前の大河ドラマ「龍馬伝」のキャストが脳内で動き回ってた。 さな、と、おりょう、2人のおんなにここまで思われるのだから、やはりさすが龍馬。 けど、実際にともに死と隣り合わせの時を過ごしたりょうにくらべて、口約束だけで何年も思い続けているさなの分が悪すぎる。心のよすがは引き破った袖だけ…それは辛すぎる。なのになぜそこまでりょうと一緒に龍馬の死の真相を求め続けるのか。りょうのことなんて放っておけばいいのに。そんな風に思ってしまう自分は薄情なのだろうか。 悶々としつつもさなの「武士」としての動きにほれぼれし、ここはやはりさなの胆力でりょうより先に真実にたどり着いてほしい…そして畳みかけるように明らかになる真実。 あぁ。そうだったのか。そういうことだったのか。いやぁ、この一言で救われた。さなも私も。
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