みすゞと雅輔 の商品レビュー
金子みすゞの詩は知っていても、その生涯を知ることなく今まで過ごしていた。もちろん弟がいたことも。 姉と弟が、それぞれの夢を求めて行く姿は、一途で眩しい。 しかし、大正、昭和の地方都市という時代背景だとはわかっていても、弟の雅輔の行動は好きになれなかった。 人間は弱く、脆いの...
金子みすゞの詩は知っていても、その生涯を知ることなく今まで過ごしていた。もちろん弟がいたことも。 姉と弟が、それぞれの夢を求めて行く姿は、一途で眩しい。 しかし、大正、昭和の地方都市という時代背景だとはわかっていても、弟の雅輔の行動は好きになれなかった。 人間は弱く、脆いのだと改めて感じた。
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とても面白かった。 松本侑子さんは、素晴らしい書き手だと思う。綿密な取材の上に、熟考を重ねて書かれているのだと感じる。表現もとても美しくて、目に風景が浮かぶ場面も多かった。 細かい字で書かれているけど、夢中になって、あっという間に読んでしまった。 それにしても、昔の男性は、なん...
とても面白かった。 松本侑子さんは、素晴らしい書き手だと思う。綿密な取材の上に、熟考を重ねて書かれているのだと感じる。表現もとても美しくて、目に風景が浮かぶ場面も多かった。 細かい字で書かれているけど、夢中になって、あっという間に読んでしまった。 それにしても、昔の男性は、なんと自由に生きていたんだろう(不自由な面もあって、だからこそなのかもしれないけど)。自分探しのために周りも巻き込んで七転八倒する姿を見ると、今の若者に、まだまだ好きにやって大丈夫だよ!と伝えてあげたくなった。
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金子みすゞとその弟の話。 図書館で借りた。 金子みすゞの優しい詩は好きでしばらくよく読んでいた。 背景も知りたいと思い読んだが途中で断念。 詩そのものだけを味わう方がいいのかもしれない。
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金子みすゞの自殺については、夫が悪者というのが陸軍悪玉史観のような公式プロットなのだが、そうではない多面的な視点が楽しめる作品。夫や兄嫁のような、芸術の世界に入れない人を傷つけていた一面もあったんでしょうね。そういうのも、芸術家の業なんでしょうか
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効果的な章立てでどんどん読み進めました。 大正、昭和初期の文学、芸能の大きな流れがわかったのも収穫。みすゞさんの詩をもう少し読んでみようかな… それにしても童謡界の憧れの存在だった島田忠夫さんと金子みすゞさんの生涯は中々辛いものがありました。生きづらかったんだろう。 そしてギリギ...
効果的な章立てでどんどん読み進めました。 大正、昭和初期の文学、芸能の大きな流れがわかったのも収穫。みすゞさんの詩をもう少し読んでみようかな… それにしても童謡界の憧れの存在だった島田忠夫さんと金子みすゞさんの生涯は中々辛いものがありました。生きづらかったんだろう。 そしてギリギリまでみすゞさんと雅輔さんの姉弟のコミュニケーションは濃密。
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年上の女性と年下の男性の愛と恋を描くのが似合ってるw松本侑子さん、「みすゞと雅輔」、2017.3発行。事実を基にしたフィクションとのこと、ノンフィクションだと思います。林芙美子、佐多稲子、平林たい子らと同世代の童謡詩人、金子みすゞ(金子テル)。金子テルとは実の姉弟でありながら、養...
年上の女性と年下の男性の愛と恋を描くのが似合ってるw松本侑子さん、「みすゞと雅輔」、2017.3発行。事実を基にしたフィクションとのこと、ノンフィクションだと思います。林芙美子、佐多稲子、平林たい子らと同世代の童謡詩人、金子みすゞ(金子テル)。金子テルとは実の姉弟でありながら、養子に出され成人するまで知らなかった上山正祐(後に雅輔)。金子みすゞが26歳で自殺するまでの二人の関係、正祐のテルへの思いを軸にストーリーが展開されています。事実なるがゆえでしょうか、じれったい思い、そして雅輔のだらしなさが鼻をつきました。大正から昭和の時代背景はよくわかりました。
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金子みすゞさんの生い立ち、亡くなるまで。 可愛らしい、ほんわかした詩のイメージとはまた違う、現実の女性を感じた。
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本来自分で読まねばならない金子みすゞと上山雅輔姉弟の書簡を代わりに読んで聞かせてもらったような気分。金子みすゞは詩人として名を残したひとで当時から認められていたという先入観を持っていたのだけれどそれを壊してもらった。 #抒情詩人留想譚
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
実弟との”恋愛(純愛)”関係や自死についてなど、金子みすゞの「もやっとした部分」を知りたいと思っていた自分にとっては、面白い評伝(小説)である。 しかしながら、再度矢崎節夫氏の評伝やその他の研究書などを並べて読む必要もありそう。 読み終わったら追加レビューするかもです(ぉ
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膨大な 上山雅輔の日記を読み解き 彼女の人となり その生き方にせまった書き方に ああ みすゞさんは 立派に生きられたんだな と胸が熱くなる 作品でした
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