IT技術者の能力限界の研究 の商品レビュー

古田克利(著者)

2017/07/26

IT技術者を抱える身としては、心がザワザワする題名。能力限界の認知に関して他業種との比較に凹む。状況改善へ向けた大きな影響要因として、上司のサポート、職場風土という、自分でコントロールできる２点が上げられていたことが救い。今日から始めよう。
我が身を振り返ると、IT技術者のキャリアを『35歳限界説』の呪いの中で過ごし、40歳前後でプロマネ、40歳後半でマネージメントと、ポジションと職能をシフトしていった。こういった動きは、IT業界の拡大と労働人口の分布から、可能であった。しかし今後は、労働人口分布やシステム構造の変化から、マネージメントへのシフトが行えない（ぶっちゃけポストがない）状況が広がる。本書のテーマが重要になってくるのは、これからだと、強く感じる。