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産まなくても、産めなくても の商品レビュー

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26件のお客様レビュー

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2024/07/13
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

周りが出産ラッシュなので、子どもを持たない自分が周りと話を合わせられるようになるかなぁと思って読んでみた。当事者たちには辛い話も多いかもしれないが、どれも興味深く面白かった。 卵子凍結、生理が止まる、ワークライフバランス、不妊の理由が女・男、養子縁組、男が妊娠出産できるようになった未来の話。 卵子凍結ってもっと気軽にできるものだと思っていたけど、使う予定がある人じゃないとダメとか年齢制限を設けているクリニックがあるとか、結構難しいんだなと思った。あと高い。お金がないとやりたくてもできないね。 不妊の理由が男側にある話は興味深かった。男は「女はいつまでも妊娠できるわけではないけど、男はいくつになっても相手を妊娠させられる」という自負が無意識のうちにあるのかしら?だからなかなか妊娠できない女性に対して「そちらに問題があるのでは?病院行って調べたら?俺は行かないけど」みたいな態度が主流なのかな。まぁただ単に産婦人科と名のつくところに通いにくいっていうのはあるだろうけど。男も自分側に問題があると分かったらあんなにショック受けるものなんだ…と驚いた。自分にその視点がなかったことにも気付くきっかけになった。 卵子凍結補助金制度をつくる会社の話は面白い。病院に行く日は休めるのも良い。その制度があることで若い子の産休育休が快く思われなかったりすることもあるかも…ってところがちょっと不安だけど。女が多い職場で助け合いの精神でやれたらいいかもしれないが、実際は「順番待ち」が暗黙のルールみたいなところもあるって聞いたことがある。そうなったら「順番抜かし」は許されないよね。こわいこわい。周りに恵まれてないと結局使いにくい制度かもなー。子どもを持たない選択をする人にとってはなんのメリットもないし。卵子凍結補助金制度をつくる柔軟な会社なら、産休育休に入った人の代わりに仕事をしてる手当も用意してほしいな。 不育症で子どもを何度も流産してしまう話は結構辛かった。子供は欲しいけど妊娠したくないっていう気持ちがあるなんてこれを読むまで想像できなかった。養子縁組という選択はこういう時に浮かぶこともあるんだと驚いた。年齢制限とかどちらかは専業主婦(夫)でないとダメなんて条件があるのも初めて知った。若くして裕福な家庭でないと養子を迎えるのは難しいね…。子どもを手放す側の母親の葛藤も書かれているのも良かった。シングル女性でも子どもを安心して育てられる社会(仕事とか給与とか保育所とか)にしていかないとなあ。お金がないなら子どもは持てないし持つべきでないって考えてしまうけど、本当はお金はないけど産みたいって人のサポートができるぐらいの社会じゃないといけないのかも。 男性が人工子宮で妊娠出産できるようになる未来の話はSFチックで面白かった。1人目の時は旦那、2人目の時は妻が出産するって担当できたらめちゃくちゃ良いよなー。妊娠出産の辛さを共有したり、自分ごととして育児に積極的に参加してくれそう。はやく実現してくれないかなぁ…(笑)

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2024/06/30

妊娠 出産 卵子凍結 不妊 特別養子縁組 男性の出産 AI に関する本だった それぞれが物語になっていて読みやすくて今の時代に合っている 色々と経験した側やそれぞれの立ち場からの思いもありとても読み応えがあった

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2024/06/25

妊娠、流産、不妊治療などの話の短編集。 女性にはタイムリミットがあると改めて感じた本。 最後の話は最後にびっくり。そんな世の中がやってくるのかな。

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2022/08/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

P141 感謝の気持を伝えるならなにか驚きがないと P158 「私みたいに、じゃなくていいんじゃない。時子さんのやり方でやればいいのよ」 と言ってくれる上司ってかっこいい! P162 「そんなことはない。心が壊れないように、自分で自分のこと守るようになったんだよ」 そう迷わず言える旦那さんが、素敵すぎる。

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2022/03/31

出産とか不妊とか養子とかについて学ぶ機会になった。まだ社会人になったばっかりだけど、結婚出産とかも考えていかないといけないんだな。人生って大変だ。考え始めるきっかけになったのとてもよいね

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2021/07/14

「産む、産まない、産めない」 も以前読んだことがあり、今回こちらを読みました。 まぁきっかけは自分が不妊治療をバリバリやってたからなわけです。 上記の作品を読んだときは治療中だったからカフェで号泣してしまったことを思い出しましたね。。 なるべく不妊治療してる人のブログとかSN...

「産む、産まない、産めない」 も以前読んだことがあり、今回こちらを読みました。 まぁきっかけは自分が不妊治療をバリバリやってたからなわけです。 上記の作品を読んだときは治療中だったからカフェで号泣してしまったことを思い出しましたね。。 なるべく不妊治療してる人のブログとかSNSは見ずに過ごしていました。小説なら、と思ったけどそのときは読んでよかったとは思わなかったかな。 不妊治療のこと話してくれる人って結局最終的に子供できた人が多くて、なんの慰めにもならないと思ってました。最終的に子どもを諦めましたという人の話を聞きたかった。子どもがいない人生がどんなものなのかわからないし、世間の中でマイノリティになるのが怖かった。 今は妊娠中で、結局子どもできたんじゃん、て感じなので不妊治療してる人に気軽に色んなこと言えなくなってしまったけど。だからこそこの作品の中のターコイズがめちゃくちゃ怖かった。1番気持ちわかって感情移入するけど臨月近くで亡くなっちゃうって…と思って。妊娠高血圧症候群について死亡例とか重症例調べちゃったよ。。 不妊治療してる人同士で馴れ合うのは私は無理でした。どっちもできたり、どっちもできなかったりすればその関係は強固になるかもしれないけど、何度も何度も友達が、職場の人が、妊娠したって聞いて落ち込んで。芸能人の妊娠報告ですら落ち込んで。さらにまた友達を増やすことで落ち込むことを防ぎたかった。だから孤独だったんですよね。旦那の職場にも不妊治療してる人がいて、その人の奥さんと職業も同じで歳も近くて、ご飯も行ったりしたから本当は友達になれたけどならないようにした。こわかったから。自分自身も別に悩んでないとか気にしてないと言い聞かせてた。 結局仕事の色々もあってメンタル崩して休職して、休職中に採卵してOHSSになって死にかけて。半年後くらいにやった移植でなんとか妊娠。もう笑えないしどっぷり不妊治療してましたね。そしてトータル100万以上かかるという。 妊娠したときに不妊の病院で卒業のメッセージカードみたいなのを書かなきゃいけなくて。それは院内に飾ってあって私ももちろん卒業した人たちのやつ隅から隅まで読みましたけど。私が不妊治療してる人に伝えたかったのは、どんな結果でも無駄じゃないよということでしたね。この経験を通して普通って何?幸せって何?てすごく考えたし、人への配慮も学んだと思います。高い学習代だけど。 妊娠してからはじめて不妊治療してる人のYouTubeを見たりできるようになりました。で、諦めた人のYouTubeも見たりしてます。 私は自分が出産してもこのことはずーっと思い続けるんだろうなと思う。 なのでこの手の本は定期的に読みそう。 感想じゃなくてただの自分語りになってしまった。 多様性といわれてはいるけどやっぱり子どもがいない人の生きづらさはものすごくあると思う。特にご高齢の方…。自分の祖母ですら子育てをして女は一人前なんて私に言ってくるくらいだから。 今、不妊治療してる人には いつか妊娠できるからがんばれ!じゃなくて、結果はどうであれ今頑張ってることは無駄にならないし、人よりも成長できる!今のあなたで十分素敵だよ!ということを伝えたいと思います。

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2021/06/22

妊娠、出産などに関わる女性の悩みや気持ちがよく伝わってくる内容であった。 自分は男性であるが、こういうものを読む度に、自分が妊娠できない性であることが辛く悲しく思う。 最後の話は思ってもなかったどんでん返しがあり、読後の満足感がさらに良くなった。

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2021/05/09

出産時の年齢は現代では平均だと思うけど、それまで親や友人から早く産んだ方がいいとよく言われたな…と思い出した 最後の短編が現実になればいいと思う反面、そうなってほしくもないような

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2021/04/30

前作の「産む、産まない、産めない」が良かったので、引き続きこちらの本も読んでみました。 短編の7つの物語は前作を読んでいなくても、色々な人生を歩んでいく女性たちの物語に引き込まれました。まるでノンフィクションを感じさせるかのよう。 ある意味、第7話目のマタニティ・コントロールに...

前作の「産む、産まない、産めない」が良かったので、引き続きこちらの本も読んでみました。 短編の7つの物語は前作を読んでいなくても、色々な人生を歩んでいく女性たちの物語に引き込まれました。まるでノンフィクションを感じさせるかのよう。 ある意味、第7話目のマタニティ・コントロールにはびっくりしましたが 笑 、面白かったです。 個人的には第三話のターコイズの最後が衝撃的でした。

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2020/07/31

妊娠も出産も不妊治療も産後復帰も経験してるから、このテーマは胸にぐっとくるものがあった。ああ、この道通ったことあるな…と全部のストーリーで一度は感じた。

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