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ライアー の商品レビュー

3.6

18件のお客様レビュー

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2024/05/22

大沢在昌の長篇ミステリ作品『ライアー』を読みました。 『アルバイト探偵 拷問遊園地』に続き、大沢在昌の作品です。 -----story------------- 美しき妻、優しい母、そして彼女は超一流の暗殺者――。 ノンストップ・アクション! 穏やかな研究者の夫。 素直に育っ...

大沢在昌の長篇ミステリ作品『ライアー』を読みました。 『アルバイト探偵 拷問遊園地』に続き、大沢在昌の作品です。 -----story------------- 美しき妻、優しい母、そして彼女は超一流の暗殺者――。 ノンストップ・アクション! 穏やかな研究者の夫。 素直に育った息子。 幸せな家庭に恵まれた神村奈々の真の姿は対象人物の「国外処理」を行う秘密機関の工作員だ。 ある日、夫が身元不明の女と怪死を遂げた。 運命の歯車は軋みを立て廻り始める。 次々と立ちはだかる謎。 牙を剥く襲撃者たち。 硝煙と血飛沫を浴び、美しき暗殺者はひとり煉獄を歩む。 愛とは何か――真実は何処に?  アクション・ハードボイルドの最高傑作。 (解説)池上冬樹 ----------------------- 2014年(平成26年)に刊行された、美しき妻で、愛情深き母、そして凄腕の暗殺者でもある神村奈々を主人公にしたノンストップ・アクション・ハードボイルドです。 わたしは、沈着冷静な殺し屋で、主婦で、母だった──夫が謎の死を遂げるまでは、、、 人殺しの才能を国の特務機関に見出され、対象者を隠密に「処理」する暗殺者として生きる奈々は、温和な洋祐と出会い、素顔を隠したまま結婚した……子供が生まれ、親子三人の生活で初めて、愛を、幸福を知る。 普通の主婦と冷徹な暗殺者、ふたつの顔を使い分ける奈々だが、夫の洋祐が身元不明の女と不審死を遂げる……一体何故? 粘着質な刑事、奈々の命をつけ狙う謎の組織、、、 いくつもの障害を越え、彼女が真実に辿り着いたとき、嘘つき(ライアー)たちの運命は──! 愛なき世界に立ち向かうヒロインを描く傑作長編! 次々を襲ってくる困難を乗り越え、また次の困難に立ち向かう……この先どうなるの? 何が真実で、何が嘘? 嘘つき(ライアー)は誰? ホントにページを捲る手が止まらず、700ページを超えるボリュームだけど長く感じませんでしたねー 愉しめました、、、 颯爽たるアクションの面白さ、凄まじい組織内部の暗躍、切々たるヒロインの女性性の葛藤、深く響き渡る家族愛……エンターテイメントのエッセンスがたっぷり詰め込まれていましたねー 優しい夫と可愛い息子をもち、幸せな生活を送る妻の本当の顔は、対象人物の「処理」を専門とする工作員で、優れた判断力と暗殺技術で機関内でもトップクラスという、魅力的でタフなヒロイン神村奈々のキャラは特に印象的でしたね。 ホントに魅力な作品……物語に惹き込まれましたね。

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2024/01/18

殺人を仕事とする主人公が、夫の死亡事故に疑問を持ち、真相に辿り着くまでを描くストーリー。 冒頭から既視感を感じたのは再読だったからだが、途中の展開も結末も全く思い出せなかった。 おそらく結末に消化不良さを感じたからか、と思う。

Posted byブクログ

2023/06/24

 この前久しぶりに大沢在昌さんの新宿鮫シリーズの最新刊「黒石」を読んだところですが、本書はちょっと前の作品です。  なかなかの力作、文庫本でも700ページを越えるボリュームで、正直冗長に感じるところもありましたが、ストーリーにはしっかりと一本芯が通っています。「ライアー」というタ...

 この前久しぶりに大沢在昌さんの新宿鮫シリーズの最新刊「黒石」を読んだところですが、本書はちょっと前の作品です。  なかなかの力作、文庫本でも700ページを越えるボリュームで、正直冗長に感じるところもありましたが、ストーリーにはしっかりと一本芯が通っています。「ライアー」というタイトルもシンプルですが、秀逸ですね。  この作品なら、映画化されても十分エンターテインメント作品として楽しめそうです。

Posted byブクログ

2023/06/11

大勢の嘘つき(ライアー)が登場するが、主人公の神村奈々、夫の洋祐、義父の元警察官僚、研究所の大場などなど、それぞれ表と裏がある.殺人を仕事としている神村は息子智の前では普通の母親だが、義父は内情を知っている.夫の洋祐が突然死亡したことから話が展開する.冷静な神村に疑念を抱いた新宿...

大勢の嘘つき(ライアー)が登場するが、主人公の神村奈々、夫の洋祐、義父の元警察官僚、研究所の大場などなど、それぞれ表と裏がある.殺人を仕事としている神村は息子智の前では普通の母親だが、義父は内情を知っている.夫の洋祐が突然死亡したことから話が展開する.冷静な神村に疑念を抱いた新宿署の駒形と神村が夫と一緒に焼け死んだ女の身元調査をする中で、研究所が国外での作業(殺人)だけを実施しているのに対して、国内でそれを行っている連合会の存在が明らかになる.弾丸が飛び交う場面が次々に登場し、スリルが味わえるが、神村のスキルの凄さが実証されることになる.連合会の連中との戦いでわずかに傷を負った神村が、最後に息子の智との生活を掴み取ったのは、彼女の母性本能が優ったのだと感じた.一番のライアーは妻の仕事内容を知っていながら、統計学の教授として立ち回っていた夫の洋祐だと思う.

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2022/08/18

もしかしたら世界のどこかで起こっているハードボイルドなのかも。スピード感があり、あっという間に読了。エンターテイメントとして面白かった。3.5

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2022/06/09

対象人物の「国外処理」を行う秘密機関の工作員である主人公の夫が、身元不明の女と怪死を遂げた真相を探るアクション・ハードボイルド。

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2021/02/06

帯に「美しき妻。愛情深き母。その正体は凄腕の暗殺者」で手に入れました。 しかし期待していた内容はシリアスと言うか、地味でした。

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2020/08/20

夫の死の謎を究明しようとする、暗殺者である妻の物語。 重厚ではあるが、逆にそこが現実的でない。というか、ヒューマニティーでないというか。 原因を探るまでの過程が機械的というか、うーん、なんて言ったらいいんだろう。 ハードボイルドに特化しすぎて、心情が心に響かない。

Posted byブクログ

2019/05/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

ムッサ久々の大沢在昌。鮫シリーズあたりは結構入れ込んで読んでたのだが、いつの間にやら疎遠になってしもてた。 久々に読んだが、アクションシーンはさすがの筆力。ハラハラドキドキでも大逆転的な展開を描かせるとホンマ上手い。ページ繰る手に力が入って、どんどん進むなぁ… なんだが、クドさもある。主人公の旦那さんが大きなポイントになってくるのは前半に分かってしまうんだから、そこのネタは引っ張りすぎると「もうエエねん」ってなる。主人公は「主人がなぜ死んだかを知りたい」って何回言うた? 似たような組織の対立も大きな読ませ所だが、似すぎてる上、どっちにも絡むキャラクターもいるからか、登場人物の読みわけが難しい。結局、主人公と息子と警察官1名以外は全員敵!って割り切るまでに時間がかかりすぎたんかなぁ。 難点もあるが、解説に出てくるような海外エンタメ作品と比してもアクションシーンの出来は負けてない。そこ中心に読んでも楽しめるので、甘めに星4つで

Posted byブクログ

2019/01/12

大沢在昌さん得意のハードボイルド作品です。主人公が女性で母親です。 かなり早い段階で黒幕が分かってしまいますがストーリーは結構面白かったです。

Posted byブクログ