家と庭 の商品レビュー
大きなお家に住んで、アパート持ちでお金の心配がない一家の長男 望君 25歳でフリーターで、姉姉妹の間に生まれた唯一の男の子らしく優しくけど、ちょっと気弱な感じ そこが可愛いなぁと思ってサクッと読んでしまった。居心地が良すぎて環境を変えたくても変えられなくなるのは、なんか分かる ...
大きなお家に住んで、アパート持ちでお金の心配がない一家の長男 望君 25歳でフリーターで、姉姉妹の間に生まれた唯一の男の子らしく優しくけど、ちょっと気弱な感じ そこが可愛いなぁと思ってサクッと読んでしまった。居心地が良すぎて環境を変えたくても変えられなくなるのは、なんか分かる 長女の葉子ちゃんが旦那さんの家から出てきた理由が、好きすぎて一緒にいられない!と言う所は 怖いお姉さんのイメージから愛らしい女性の印象に一気に変わって、この小説の1番お気に入りのに所になりました。
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下北沢の実家に住む望と、家族や地元の知り合いとの関わりを書いた本。 母と三姉妹、バイト先の漫画喫茶のオーナーや後輩、幼なじみに馴染みの店の定員と、地元の周辺で人間関係が完結しているのに、閉塞感はない。 住人から見た下北沢の、栄えているが気取らなくてよい、独特の空気感が描かれていて...
下北沢の実家に住む望と、家族や地元の知り合いとの関わりを書いた本。 母と三姉妹、バイト先の漫画喫茶のオーナーや後輩、幼なじみに馴染みの店の定員と、地元の周辺で人間関係が完結しているのに、閉塞感はない。 住人から見た下北沢の、栄えているが気取らなくてよい、独特の空気感が描かれていて興味深かった。 こちらの作家の本は初めて読んたが、かなり読みやすかった。読後感も爽やか。
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「家族に普通なんてない」 下北沢の大きい一軒家に住む女ばかりの姉妹に囲まれた男性のお話。 最初はとんでもないお姉ちゃんに家族だな、と思っていたけど傍から見ればとんでもなくても、家族にとっては何でもない、仲良しな家族なんだろうなと。 外からは簡単に家族のことはわからない。
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生まれも育ちも下北沢。なんとも羨ましい…と、思わず思ってしまう。 でも、なんでも揃っている町で居心地がいいからこの場所から旅立つのは困難。家を出る理由がない。なるほどねー。と、しみじみ思ったりして。 そんな中で育まれてきた家族愛のお話し。
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大学を卒業したもののやりたいことも見つけられず、バイトで小遣い稼ぎをして日々を過ごす24歳のパラサイト男の1年を描く。 * * * * * 下町風情の残る下北沢の生きやすい空気を描きたかったのはわかります。 また、どんな自分でもそこにいることが許される中山家の...
大学を卒業したもののやりたいことも見つけられず、バイトで小遣い稼ぎをして日々を過ごす24歳のパラサイト男の1年を描く。 * * * * * 下町風情の残る下北沢の生きやすい空気を描きたかったのはわかります。 また、どんな自分でもそこにいることが許される中山家の居心地のよさを描きたかったのもわかります。(それは、妻として母としての新しい幸福を得た自分に耐えきれずに出戻った葉子から顕著に伝わってくるからです。) さらに主人公の望が、小心者ながら正義感や倫理観を持ち合わせた優しい男であることもわかります。 それらすべてを承知したうえで思うのです。甘すぎないかと。 文乃は幼少時代体験から考えてやむを得ないところはあるでしょうが、望はダメでしょう。 なんだこのモラトリアム男は!? 高等遊民気取りはいいかげんにしてもらいたい。ただの居候にすぎないではないか。 そう思ってしまいます。 バイトとは言え望には労働所得があります。なのに家に生活費を入れている形跡がありません。バイト収入は使い放題だということです。(これは文乃や身勝手出戻り女の葉子にも言えることですね。) だから、自立心をスポイルするような家を美しく描くのはどうなんだと思います。林太郎やあまねの生き方こそが本来あるべき成人像(不倫はダメだが)ではないでしょうか。 物語終盤、アパートの家賃収入は誰の所得になるのか。望ではないでしょう。そうすると、管理を業者に委託している形跡がない状態で、家主がインドネシアへと長期滞在しに出かけてはいけないでしょう。(時間的に見て、母親から望に業務の引き継ぎがあったとは思えない。) 望の(亀の歩みのような)成長物語だと認識しています。決してファンタジーではないとも思っています。 だからこの現実感の弱さは気になります。(広い庭が彼岸を思わせるような描き方なので、中山家を極楽に見立てているのかもしれませんが。) 物語はおもしろかったのですが、ツッコミどころ満載の連続テレビ小説を観るかのような作品でしたた。もやもやが残りました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
主人公は、大学卒業後も就職をせずアルバイトを続けている20代男性。下北沢で、母、次姉、妹と暮らしている(父は海外に単身赴任中)。そこに夫婦喧嘩をした長姉が娘を連れて転がり込んでくる… 私はきょうだいがいないので、4人の関係、距離感を、時に羨ましく思ったり、驚いたりしながら読みました。 刺激はないけど不満もない町に住んで、このままでいたいと思う人や、出ていきたいと思う人もいて、私も似たような環境なので、どちらの気持ちもよくわかった。嫌だから出ていくんじゃなくて、留まることが不安で出て行きたくなる。 主人公が就職をしないのは、一見怠惰に見えるけど、4人きょうだいの唯一の男性で長男、将来は親が管理している不動産(アパート経営)を引き継ぐことになる、という環境のせい。就職しなくても不動産で収入があるというのはラッキーなことかもしれないけど、そのせいで別の職に就けなかったり土地を離れられないという足枷にもなる。 私の親には不動産はないけど、一人っ子で、代々同じ土地に住んでいる家系なので、共感できた。
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冗長。 最後まで読んだ私、エライ。 お姉ちゃんをちゃん付けで呼ぶのは解るけど、字面になると、くどい。 女三人の姉妹に一人の男児だと、こうなるんだろうなぁ……
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家族の過去と日常、その先が優しいタッチで描かれている作品。一家みんなが、家族を思い、その一方で家族に「縛られ」て時が経っていく。大きな事件が起こる物語の構成ではないものの、それぞれに特徴的な家族のキャラクターが面白かった。また、家族や土地へ抱く気持ちや将来の見方はリアルで、共感を...
家族の過去と日常、その先が優しいタッチで描かれている作品。一家みんなが、家族を思い、その一方で家族に「縛られ」て時が経っていく。大きな事件が起こる物語の構成ではないものの、それぞれに特徴的な家族のキャラクターが面白かった。また、家族や土地へ抱く気持ちや将来の見方はリアルで、共感を呼び、一息に読み進められた。
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ひとり息子 望と女姉妹 3人 彼を取り巻くたちの日常を普通に描いた1冊 個性的で都会的な 彼の周りにいる女性が 魅力的に書かれ ついつい読み続けてしまった。 結果 ホームドラマ的な展開に引き込まれて一気に読み終えました。何気なく読んでしまう本だったなあ
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「国道沿いのファミレス」の作者だったんですね。気がつかなかった。 下北沢の地主の息子とその姉妹たちのほんわかホームドラマです。ユルいけど嫌いではない。 恵まれた環境の中でもいろいろ悩んだりはするでしょう。その場所場所で悩みは尽きないものですから。 この本によれば、下北沢は住んだら...
「国道沿いのファミレス」の作者だったんですね。気がつかなかった。 下北沢の地主の息子とその姉妹たちのほんわかホームドラマです。ユルいけど嫌いではない。 恵まれた環境の中でもいろいろ悩んだりはするでしょう。その場所場所で悩みは尽きないものですから。 この本によれば、下北沢は住んだら抜けられなくなる、そんな魅力があるようです。産まれた街にどっぷり取り込まれる居心地良さと、このままじゃいけないという焦り。若者は大変だ。
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