か「」く「」し「」ご「」と「 の商品レビュー

住野よる(著者)

2023/02/27

読み終えた瞬間、内から出てくる熱い何かを感じた。キュンとしたし、心温まるほっこりとしたお話だった。感動した。
初めは、題名の「」に何が入るのか見当もつかなかったが、なるほどそういうことか。
京くん(くん付で)、ミッキー、パラ、ヅカ、エルのそれぞれが、人の感情を違うマークで捉えていて、大切な友達または気になる人のことを思って、でもその結果勘違いをしたり、感情の理由が理解し難いものだったり…
私は、彼ら1人1人が性別に関係なく、まるで恋愛をしているように感じられた。好き、嫌い、落ち着く、怖い、憧れ、モヤモヤなど、細かな感情の変化が読み取れる描写と何通りも予測ができる描写とがあり、そこもおもしろい。
どんなに仲良くなっても自分以外の人の感情やその理由は100%は分からない。でも、悩み苦しんでいる人の話を聞いてあげようとか打ち明けてみようと思えて、さらにそれを実行できることが本当に大切なことだと気づいた。

なぜ私はこの5人に惹かれるのか。想いが伝わって欲しいと応援してしまうのか。それは、彼らが友達の良いところ、好きなところをどんどん見つけることができ、その人をさらに好きになるからだと思う。恥ずかしくても、照れ隠しに褒めてみたり、直接言うのを躊躇って手紙で本音をぶつけたりと、方法は様々だがきちんと相手に想いを伝えているところが本当に凄い。なかなかできないことだから余計に感心してしまった。
大人になっても大切にしていきたいことが見つかった。楽しい時間をありがとうございました。

2023/02/03

『同じ夢』が面白かったので、読んでみた。
心の動きを部分的に読める高校生たちの群像劇。

ややこしい気持ちの応酬を、こんな書き方で表すとは。
部分的に心が読めても、結局悩む高校生。

気持ちの行き交いがややこしすぎて、たまに分からなくなるところもあった。
読解力か。

2023/01/28

5人それぞれの悩みや考えがそれぞれの視点で描かれてて面白かった

特に何が起きるってわけじゃないけどほのぼのしててThe 青春って感じ

忘れた頃にまた読みたいな

2022/12/22

まず文体が自分にとって読みにくい…。でも、頑張って読み進めるとそれなりに面白かったです。恋愛は自分にないものを求めて、お互い惹かれあっていくのかなと思いました。

2022/11/09

それぞれが特別な能力を持っており、それぞれの視点から話が徐々に進んでいく、面白い物語でした。
なによりも甘酸っぱい青春を味わえました。
とても良かったです。

2022/10/15

それぞれが持った隠し事の能力。そんな力が、実際にあったらもっと楽しい高校生活送れたかもと思わせるストーリーでした。

2022/10/16

他人の感情が可視化できる5人の物語。

誰しも1度はこういう能力が欲しいと思うけど、可視化出来るからこそ各々が人間関係について悩み奔走します。
☆1.2

2022/09/16

タイトルの文字の間の記号の意味が分からなくて、隠し事だと思うけど書く仕事？各仕事(これはかけてあるかも)?だったけど、読んで納得。特殊能力者が同じクラスに集結って。と思ったけど、空気読む力とか勘のいい人とかのメタファーという事なら納得。ちなみに私は勘が鈍い人。勘違いしてる事にすら気がつかずに過ごしてきたのかもなぁ。青春がまぶしかったです。

2022/08/29

『人それぞれ隠し事があり、人それぞれ各仕事がある』

他人の感情が記号を通じてわかる特殊能力を持った5人の高校生の青春物語。様々な葛藤の中でコロコロ変わる思春期の感情を正しく理解するのは難しいですね！そんなもどかしさが懐かしい…

2022/07/10

出てくる登場人物がみんなこういう人学校にいるよな〜と思うような人で、すごくリアルだった
みんなの前では明るくても実は色々と考えて行動してしまう人、自分に自信がなくて自分に嘘をつきながら生きている人、感情と行動が全て一致している人、底抜けに明るい人、これは一人一人じゃなくて、一人の人間の性格をバラバラにしてできた人たちなんじゃないかと思った。し、自分はエルの気持ちが少しわかってしまう気がした！自分に自信がなくて全てにおいて考えすぎてしまうところが！ずっと直したいと思っているけれど、エルを見ていて、全部が悪いことじゃないかなと思った

普段は自分を他の人の目線から見ることは難しいけれど、本の中の登場人物に自分を映し出して、自分と似たような人を見つけて、そうして自分と改めてお話ができるようなる、これが本の好きなところ！

相手の感情がわかればな〜と思う時もあるけれど、相手の感情がわかってしまうとみんなが生きづらい世界を作っちゃうんじゃないかと思ったし、逆にみんなが相手の感情も汲み取りながら、相手のことを思いやれる世界にもなるのかなとも思った。