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木足の猿 の商品レビュー

3.6

16件のお客様レビュー

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2021/03/02

江戸から明治にかけて、最後の侍の世が終わるそんな時代を舞台に、親友の仇討のために流離う主人公・奥井が英国人殺しに敵が関わっていることを知り、犯人を追い求めて行く、というなかなか重厚なお話。文章は読みやすいし、どんどん盛り上がって行くので勢いがつくのですが、時代が時代のためか、登場...

江戸から明治にかけて、最後の侍の世が終わるそんな時代を舞台に、親友の仇討のために流離う主人公・奥井が英国人殺しに敵が関わっていることを知り、犯人を追い求めて行く、というなかなか重厚なお話。文章は読みやすいし、どんどん盛り上がって行くので勢いがつくのですが、時代が時代のためか、登場人物のほとんどが殺伐としていて、読んでいて妙に疲れました…。

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2020/03/27

時代小説は、あまり好きではなくて読んだ事がなかったけど これは、時代背景が幕末から明治初期ということもあり、 時代劇感はあまりなく、読みやすかった。

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2020/02/29

http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2017/06/post-ef67.html

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2019/01/17

日本ミステリー文学大賞受賞作ということで読んでみましたが、なかなかしっかりした内容でした。舞台は明治。混乱期の中で友の敵討ちのために生きる元侍が主人公。

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2018/10/08

幕末-明治期の殺人事件/ 元忍びと脱藩浪人のバディもの/ ラストの落ちは想像できなかったが、展開が少し単調でひねりがなく強引、か/ 

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2018/03/15

時代小説とミステリの融合といった感じ。面白かった。が、先が読めてしまった。 時代は明治初期。武士がいなくなり、商人が偉くなってきた時代。片足を失った元侍の物語だ。その男の名は奥井。奥井は親友を殺され、その仇を17年間も探していた。 時を同じくして英国人の生首を切り落...

時代小説とミステリの融合といった感じ。面白かった。が、先が読めてしまった。 時代は明治初期。武士がいなくなり、商人が偉くなってきた時代。片足を失った元侍の物語だ。その男の名は奥井。奥井は親友を殺され、その仇を17年間も探していた。 時を同じくして英国人の生首を切り落とし、民衆の前に晒される事件が相次いで起こった。その事件の犯人の一味に奥井の仇がいるとの話がもたらされ、奥井は玄蔵という男と警察とは別に調査に乗り出す。その事件の背景には驚くべき事実が・・・。 作者のせいではなく、こういった物語は、こうした結末になるよな。と、だいたいの読者は読めるし、希望でもある。そういった意味では満足できる内容だった。 ただ、今の時代に生きている私たちには考えられないような生き方があり、それを強いられる人生を思うとその時代を恨まずにはいられない。熱く、哀しい物語だ。

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2018/02/09

第20回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 明治初期、英国人が次々と殺害されて生首が晒される事件が起きた。友の復讐のために脱藩してさすらう奥井はこの事件に仇が関わっていると知り、犯人を追うことに… ミステリでもあるが、新人賞とは思えない重厚さで、江戸幕府から明治に移り変わる激動...

第20回日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 明治初期、英国人が次々と殺害されて生首が晒される事件が起きた。友の復讐のために脱藩してさすらう奥井はこの事件に仇が関わっていると知り、犯人を追うことに… ミステリでもあるが、新人賞とは思えない重厚さで、江戸幕府から明治に移り変わる激動の時代に翻弄される様々な人の生き様が胸に迫ってくる小説だった。ハードボイルド。

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2018/01/13

明治の初め、連続して外国人が殺される。片足の元武士が友の仇討ちとともに謎に迫る。どうも読みにくかったけれど、後半より波に乗れた。伏線をきっちり回収し、最後は意外でした。それぞれの元身分からくる苦労がよく書けていた。あと、元武士の口調が気に入りました。ハードボイルドね。

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2017/09/26

日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。時代は江戸の終わりから明治の初めで、親友の仇討ちと、外国人連続殺人の犯人探しという2つの目的を持った片足の男が主人公。 日本が極貧だった時代の話なので、貧しく悲惨なエピソードばかりでひたすら重苦しい。これは繰り返し読める小説では無いな。 文章に...

日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。時代は江戸の終わりから明治の初めで、親友の仇討ちと、外国人連続殺人の犯人探しという2つの目的を持った片足の男が主人公。 日本が極貧だった時代の話なので、貧しく悲惨なエピソードばかりでひたすら重苦しい。これは繰り返し読める小説では無いな。 文章に破綻が無かったのと、ミステリーとして完結していたのは良かった。著者は過去、この新人賞の最終候補に6回残ったそうだが、それだけの力量は確かに感じた。次回作が現代物なら読んでみたい。

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2017/08/09

日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。明治に移り変わったばかりの時代を舞台に繰り広げられるミステリ。 相次ぐ異人殺人事件。それを調査することになったのは、元武士で義足の男・奥井。案外時代の流れには柔軟に対応しているのだけれど、武士の矜持をいまだに捨てず、友の仇を十七年も追い続けると...

日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。明治に移り変わったばかりの時代を舞台に繰り広げられるミステリ。 相次ぐ異人殺人事件。それを調査することになったのは、元武士で義足の男・奥井。案外時代の流れには柔軟に対応しているのだけれど、武士の矜持をいまだに捨てず、友の仇を十七年も追い続けるというのはある意味愚かなのかも。とはいえ、そのキャラクターがなんともカッコよいのですよ。かなりハードボイルドな印象です。 ミステリとしての面白さはもちろん。時代の移り変わりに従って変わってしまった人々の生活も読みどころです。四民平等の時代が到来して、生き方が楽になった人もあればそうでない人もあって。それでも新しい時代に適応すればいいものを、過去に囚われたままの人もあったり。この事件が起こることになった背景も悲しいなあ。

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