ヨーコさんの“言葉" わけがわからん の商品レビュー
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※このレビューにはネタバレを含みます
佐野洋子氏のさらりと宣う言葉に、そうそうそうなのよ!と相槌を打ちたくなる。 この本は、第3弾だが、1,2弾も面白かった。 そして、北村裕花氏の絵。 繊細な緻密なえでないし、作者を美人にも描いてないのに、親密感と、作者の言わんとするイメージを、表していて、凄く読み易い。 ふとすれば、重たい話なのに、それを、上手く表現している。 野に咲く花でさえ、器にこだわりなく、楚々と花を上手に生けるのに、裁縫がダメな人、料理が下手なのに、実業家になった人、色んな人は、努力して成しえた手をしている。 夜寝れなかった時、作者は、どうしたのだろう。 月夜を眺め、親からのDNAを考え、子供時代 品物を選びに今でも未練のある選択だったかと、、、 学生時代の結婚論を語った友。 夫婦とは、、、愛は年月とともに消えるが、情は年月とともにしぶとくなる。 佐野洋子氏の 情は深くなるという言葉でなくしぶとくなるという言葉に、上手いと、思う。 乳がんで、自分の残りの生命時間を知って、開き直ったのか、好きなことが今思う存分できると、、、、 ジャガーを即購入し、好きな料理を作り、鬱病も改善した今、死ぬとはわかるのは、自由の獲得と同じと、、、、 自分の一生はいい一生だったと、思えるような気持ちになれるかな?と、思いながら、身内が段々少なくなっていくことに、悲しみを感じる自分が居る。 死の意味は、自分の死でなく他人の死である。 悲しみは、自分ではないのだと。
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