アンソロジー 隠す の商品レビュー
普段読まない、たくさんの作家さんのお話を 読むことができて楽しかったです 短編なので嫌になるまえに読み終わるので素敵 バースデイブーケのお話が一番好きでした 自分自身の力で素敵な誕生日をおくれるんですね
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女流作家たちによるアミの会(仮)アンソロジー。 今回は「隠す」がテーマです。 それぞれ、ほんわかだったり、ブラックだったり、しんみりだったり。いろいろ楽しめるのがアンソロジーの良いところのひとつです。 今回、ドキドキ楽しめたのがこの3つ。 柴田よしき「理由(わけ)」 永嶋恵美...
女流作家たちによるアミの会(仮)アンソロジー。 今回は「隠す」がテーマです。 それぞれ、ほんわかだったり、ブラックだったり、しんみりだったり。いろいろ楽しめるのがアンソロジーの良いところのひとつです。 今回、ドキドキ楽しめたのがこの3つ。 柴田よしき「理由(わけ)」 永嶋恵美「自宅警備員の憂鬱」 近藤史恵「甘い生活」 じんわり良いなぁ〜と思った2つ。 大崎梢「バースデーブーケをあなたに」 加納朋子「少年少女秘密基地」 好きな作家さんの作品がやっぱり好みにあってるみたいです。 永嶋恵美さんは、ほかも読んでみたいです。
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これが書き下ろしのシリーズとは知らずに読んでいたのだが、四篇目くらいで、あれ?と思った。あるモノがどの方の短篇にも登場してるような…。あとがきを読んだら、それが一つの趣向だったそうだ。こういうことには鈍い私でも気がついたのだから、「隠す」とは言いがたい気もするが、こういう仕掛けも...
これが書き下ろしのシリーズとは知らずに読んでいたのだが、四篇目くらいで、あれ?と思った。あるモノがどの方の短篇にも登場してるような…。あとがきを読んだら、それが一つの趣向だったそうだ。こういうことには鈍い私でも気がついたのだから、「隠す」とは言いがたい気もするが、こういう仕掛けも含めて楽しんで読めるアンソロジーだと思った。
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アミの会(仮)のアンソロジーは初見でした。加納朋子さん目当てで。書き下ろしだったので嬉しい。あと大崎梢さんがよかった
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アミの会(仮)のアンソロジーである。一番良かった話は、大崎こずえさんの「バースデーブーケをあなたに」である。ほっこりとしてしんみりと感じ、作中の短編の中では一番後味が良く、光を感じられる話だった。新津きよみさんの「骨になるまで」は、親族の意外な関係と死の真相が解明されるのか曖昧な...
アミの会(仮)のアンソロジーである。一番良かった話は、大崎こずえさんの「バースデーブーケをあなたに」である。ほっこりとしてしんみりと感じ、作中の短編の中では一番後味が良く、光を感じられる話だった。新津きよみさんの「骨になるまで」は、親族の意外な関係と死の真相が解明されるのか曖昧なまま終わってしまった印象。永嶋恵美さん「自宅警備員の憂鬱」は自宅警備員が弟とその友人の行動とスマホゲームをしているという共通点から、ゲームのログイン等から謎が解明されたの面白く、また思春期の子供と親の関係の難しさと悲しさが残った。
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今まで読んだアンソロジーの中で一番面白かったかも。 11篇すべて書き下ろし、外れなしのアンソロジーです。 共通のテーマを元に、各々の作家さんたちが 本気でしかも楽しんで書いている雰囲気が伝わってくるようでした。 アンソロジーといえば、 あんまりパッとしないような短編(失礼m(__...
今まで読んだアンソロジーの中で一番面白かったかも。 11篇すべて書き下ろし、外れなしのアンソロジーです。 共通のテーマを元に、各々の作家さんたちが 本気でしかも楽しんで書いている雰囲気が伝わってくるようでした。 アンソロジーといえば、 あんまりパッとしないような短編(失礼m(__)m)を救済すべく 人気作家さんの短編数編とが 抱き合わせで収録されているものと勝手に思い込んいた私には アンソロジーの概念を覆すうれしい一冊でした。 他にも何冊か出版されているようなので さっそく読まなくっちゃ。 楽しみです^^
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11人の女性作家たちによるアンソロジー、第三弾。 どの短編も「隠す」をテーマに趣向が凝らされている。 そして本編全体にも隠された何かが......。 この隠された木の葉はは決して難しくなく、「たぶんあれだ」と気づけるはずだ。 そして気付いた時、もう一度読み返してみたくなる。 どん...
11人の女性作家たちによるアンソロジー、第三弾。 どの短編も「隠す」をテーマに趣向が凝らされている。 そして本編全体にも隠された何かが......。 この隠された木の葉はは決して難しくなく、「たぶんあれだ」と気づけるはずだ。 そして気付いた時、もう一度読み返してみたくなる。 どんな風に使われているかを確認したくなる。 「撫桜亭奇譚」 この「奇譚」と名のつく物語は私にはとても魅力的に映る。 不思議、奇妙、怪しげ、悲しげ。 人や物、森羅万象を感じられて、その名がつくだけで手にとって中を見てみたくなる。 今回の奇譚は、桜の木について。 桜にまつわるあまりに有名な文章の一節を思い出す。 禿山が緑豊かな土地になった理由、それを隠し続けた理由、それは......。 「アリババと四十の死体」 千夜一夜物語、アラビアンナイトの超有名な物語、「アリババと四十人の盗賊」。 それを基にした物語が本作。 なのだが、実はこの物語は「まだ折れていない剣」という物語の中に入っている物語。 入れ子細工の物語も昔から好きな系統(ラフィク・シャミは何度も読んだものだ)。 出しても出しても出てくる隠された物語。 今、こうしているのもまた誰かの物語の一部かもしれない。 「甘い生活」 人のものばかり欲しがる人というのは確かに存在する。 隣の芝生は青い、だが、それもいきすぎると.....。 軽い気持ちが人生を逆転させる。 甘い生活は欲望から生まれるのではない。 そう簡単なものではないのだ。
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「隠す」をテーマにしたアンソロジー。実はもう一つ、共通したものもあるそうですが。案外気づきやすいです。ただし、わかりにくいのもあるので。どこに出ているかを探すのも楽しいかも? お気に入りは近藤史恵「甘い生活」。この主人公にはもう読んでいていらいらしっぱなし。やっぱりこういう性質の...
「隠す」をテーマにしたアンソロジー。実はもう一つ、共通したものもあるそうですが。案外気づきやすいです。ただし、わかりにくいのもあるので。どこに出ているかを探すのも楽しいかも? お気に入りは近藤史恵「甘い生活」。この主人公にはもう読んでいていらいらしっぱなし。やっぱりこういう性質の人は駄目ですねえ。でもまさかこういう結末にまでなってしまうとは。ブラックだけれど、小気味よいと言えないこともありません。 柴田よしき「理由」も好き。なんてったって麻生刑事だし! 一見地味に思える物語だけれど、じわじわとくる読後感です。
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「アミの会」アンソロジー第3段。 面白かった編 ・甘い生活 いるいる、こんな娘。分かる分かる、彼の「証拠が欲しいんじゃない」っていう突き放し方。全然彼女が可哀想だと思えなかった。きっと息の根が止まるまで自分が悪かったって反省できない性分だろうなーと。 ・バースデイブーケをあな...
「アミの会」アンソロジー第3段。 面白かった編 ・甘い生活 いるいる、こんな娘。分かる分かる、彼の「証拠が欲しいんじゃない」っていう突き放し方。全然彼女が可哀想だと思えなかった。きっと息の根が止まるまで自分が悪かったって反省できない性分だろうなーと。 ・バースデイブーケをあなたに 見方によっては孤独な狂言だけど、ロマンチックでいいじゃないかと思った。いい話だ。 ・アリババと四十の死体 悪女と言ったら悪女なのか。でも「甘い生活」みたいに欲に狂って毒々しい訳でなく、賢く味方に付いてくれれば頼もしい限り。 面白くなかった編 ・心残り こういう叙述ものって共感からのどんでん返しが腕の見せ所だと思うんだけど、どうも奥様に対する思慕みたいなのが最初から感じられず。むしろ後から幻を見るほど追いつめられちゃったのが何で?って感じ。 ・水彩画 死期が近づいてきたからって言われても今までのネグレクトがひどくて、自分だったら素直に受け入れられないなと思った。母親自己中だろと外野なのにプリプリする。 総評 隠し方も隠す理由もバラエティに富んで面白いのが多かった。本音のみで生きていける稀な人でなければ、誰にだって何かしら隠したいものがある。美しいものであれ汚いものであれ。
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