ボラード病 の商品レビュー
不気味で陰鬱でディストピア小説の雰囲気は十分なのだけど、唐突に例の事故を想起させたと思えばとてもそれどころじゃないでしょコレみたいなオチに突き進む。正直置いていかれた感があります…あえての説明不足なんでしょうけど、モヤモヤは拭えず。 言うまでもなく(『最終兵器彼女』みたいに)終末...
不気味で陰鬱でディストピア小説の雰囲気は十分なのだけど、唐突に例の事故を想起させたと思えばとてもそれどころじゃないでしょコレみたいなオチに突き進む。正直置いていかれた感があります…あえての説明不足なんでしょうけど、モヤモヤは拭えず。 言うまでもなく(『最終兵器彼女』みたいに)終末は舞台にしか過ぎなくて、著者の書きたかったものは人間心理で(主に母娘そして転じて国家と国民)、その不自由さや不確かさを思いしらされるところがこの小説の核なのかなと思います。 心が元気じゃないと読むのが辛かったです…
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話題作の文庫化。 一読して、これは確かに話題になるよなぁ……と思った。『手記』という体裁を取っているのも不気味でいい。 いとうせいこうの解説も良かった。
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【日本中を震撼させた傑作がついに文庫化!】海塚市では子供たちの体調はすぐれず、教師は愛郷教育を執拗に繰り返し、地元の魚や野菜は残さず食べる。ここは復興の町だった――。
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