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幸福の哲学 の商品レビュー

3.7

23件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

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  3. 3つ

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2024/03/01

結局のところ、幸福とは自らの歩んできた道の中にこそ「ある」ように感じる。著者自身の歴史、その語りが添えられていることで、ただの哲学書ではない生きた知が描き出されている。 我ら思う故に我らありを実践するには、やはり語りを相互に行う対話が必要なのではないか。 学び、気付き→パラダイ...

結局のところ、幸福とは自らの歩んできた道の中にこそ「ある」ように感じる。著者自身の歴史、その語りが添えられていることで、ただの哲学書ではない生きた知が描き出されている。 我ら思う故に我らありを実践するには、やはり語りを相互に行う対話が必要なのではないか。 学び、気付き→パラダイムシフト 対話とはこのための触媒だろう。

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2023/10/11

岸見一郎さんの言葉はどれも突き刺さります。 あらゆる悩みは対人関係の悩みだというアドラーの哲学は嫌われる勇気で有名になりました。 幸福や生きる喜びは対人関係の中でしか得ることはできない。著者のこのお考えは一貫してどの本にも書かれていて強い信念を感じます。 わたし自身もこの言葉を自...

岸見一郎さんの言葉はどれも突き刺さります。 あらゆる悩みは対人関係の悩みだというアドラーの哲学は嫌われる勇気で有名になりました。 幸福や生きる喜びは対人関係の中でしか得ることはできない。著者のこのお考えは一貫してどの本にも書かれていて強い信念を感じます。 わたし自身もこの言葉を自分に言い聞かせています。

Posted byブクログ

2023/09/03

思っていたより良い内容だった。インターネットを通して誰かの幸福が以前より見える化している現代で、幸福難民になっている人の気持ちが楽になる一冊かもしれない。幸福はあるもので、幸福を持つとは言わない、言えないという考え方を覚えておくだけでも、誰かと自分を比べて幸せかどうかを考えてしま...

思っていたより良い内容だった。インターネットを通して誰かの幸福が以前より見える化している現代で、幸福難民になっている人の気持ちが楽になる一冊かもしれない。幸福はあるもので、幸福を持つとは言わない、言えないという考え方を覚えておくだけでも、誰かと自分を比べて幸せかどうかを考えてしまうような夜は少なくなるのではないかな。

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2023/07/15

■■評価■■ ★★★✬☆ ■■概要・感想■■ ○アドラー心理学をもとに、学術的になりすぎずに実用性のある形で考え方を示した本。 ○他の本とも同じ様に、幸福とは他人と比べてどうか、順位がどうか、比較的に恵まれているものを掴みに行くなどという話ではない。幸福は他と比べず、自分の中...

■■評価■■ ★★★✬☆ ■■概要・感想■■ ○アドラー心理学をもとに、学術的になりすぎずに実用性のある形で考え方を示した本。 ○他の本とも同じ様に、幸福とは他人と比べてどうか、順位がどうか、比較的に恵まれているものを掴みに行くなどという話ではない。幸福は他と比べず、自分の中にすでにあるもので、外に見つけに行くことではない。幸福に”なる”という言葉がそもそも違くて、幸福”である”というだけである。 ○成功することを目指さないで幸福であれ、と言っているわけではない。この2つは次元が違う話で、対立でも同一視でもするものではないのだといっていると感じる。 ○未来のために我慢する今という価値観や、過去のせいで〇〇になってしまった。という今につながらない後悔はしない。今ここだけに意識を向けて日々を充実したものにしたい。

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2023/03/23

アドラーの哲学は私にとって手厳しい。痛いところをついてくるから、読んでいて気持ちが萎えることもあるが、それだけ真実を突いている。岸見一郎さんの文章も時に厳しさがあるが、その厳しさは昔、小学校で出会った先生や看護師になって出会った師長をはじめとする先輩方に通じる懐かしさを感じる愛あ...

アドラーの哲学は私にとって手厳しい。痛いところをついてくるから、読んでいて気持ちが萎えることもあるが、それだけ真実を突いている。岸見一郎さんの文章も時に厳しさがあるが、その厳しさは昔、小学校で出会った先生や看護師になって出会った師長をはじめとする先輩方に通じる懐かしさを感じる愛ある厳しさだ。ただ厳しいだけでなく、希望を感じさせる。希望を感じるから、もう少し頑張ろう、より良い人になろうと思える。 幸福は今、ここにある。 それを感じるために、ありのままの自分を認め、自分を愛し人を愛する。他者を敵ではなく、仲間ととらえることができる。私にとって、それは希望に通じる。まだまだ足りない所もたくさんある。だけど、その自分で生きていて、そんな自分に幸福はちゃんとある。そんなことを感じた。

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2022/02/20

幸福を新たな視点から考えることごできるようになった。今まで美味しいものを食べたり、とか寝たりとか、行為に目を置くばっかりに、疲れたときに普通の習慣を続けられなくなっていたが、それを幸福とは呼べないと考えるようになった。 しかしこの本はある程度成功している人にとってタメになる本だ...

幸福を新たな視点から考えることごできるようになった。今まで美味しいものを食べたり、とか寝たりとか、行為に目を置くばっかりに、疲れたときに普通の習慣を続けられなくなっていたが、それを幸福とは呼べないと考えるようになった。 しかしこの本はある程度成功している人にとってタメになる本だとは思った。

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2021/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

アドラー心理学に関する本は最近よく書店で目にするが、実際に読んだのは初めてだった。アドラーについては、人生を生きやすくする自己啓発本などで引き合いに出されることが多いと感じていただけに、自己責任論ともとれるシビアな記述に意外な思いも抱いた。 アドラーは「患者を依存と無責任の地位にに置いてはいけない」といっている( 『人生の意味の心理学』)。患者を無責任の地位に置いてはならないのは、自分の選択以外のことに生きづらさや不幸の原因を見れば、患者自身の責任が見えなくなってしまうからである。(p106-107) これは自己責任論ともとれそうだが、一方でこうも言っている。 自己責任論の名の下に「あなたの不幸はあなた自身が選んだものだ」「病んだのは本人のせいだ」という人がいる。 しかし、本来、「責任は選ぶ者にある」という時、その意味は自分の行為について、その選択の責任は自分にあるということだ。「あなたが選択したのだから、その選択に伴う責任はあなたにある」と、選択したことで窮地に陥った人を責めたり、そのような人を自己責任だとして、救済しないことの理由にするのは間違いである。(p112-113) ちょっと分かりづらい。いったいどっちなんだ、と言いたくなる。選択の責任は本人にあるが、それを責めるべきではないし、救済しない理由にもしてはならない、ということか。 ただ貧困状況にある人にとって人生の選択肢は限定されて見えることも事実だろう。それを「選んだ責任はあなたにある」と言うことが本当に正しいのか、と思う。 本全体としてそれほど新しい知見は得られなかった。哲学そのものの特性もあるだろうが、筆者の闘病経験や親子関係がたびたび引かれ、分かりやすくはあった一方、いずれも人生観を変える経験としてはありがちというか、もっと厳しい人生を歩んでいる人はたくさんいるわけで、その人たちに対する説得力はどれほどのものだろうかとも考えた。またエッセーとしての色が濃く感じられ、期待していた方向性とはやや違っていたことは反省。 気になった点は時間ができたら追記する。

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2020/08/07

ベストセラー「嫌われる勇気」の作者の1人、岸見一郎氏による幸福についての評論。 副題に『アドラー×古代ギリシアの智恵』とあるけどほぼほぼメインはアドラー心理学。古代ギリシアもほぼプラトンだけだし、それも味付け程度にしか触れられていない。 内容は「嫌われる勇気」とほぼ同じ、アドラー...

ベストセラー「嫌われる勇気」の作者の1人、岸見一郎氏による幸福についての評論。 副題に『アドラー×古代ギリシアの智恵』とあるけどほぼほぼメインはアドラー心理学。古代ギリシアもほぼプラトンだけだし、それも味付け程度にしか触れられていない。 内容は「嫌われる勇気」とほぼ同じ、アドラー心理学の紹介と説明。あっちの方が読み物であった分読みやすいしスッと入ってくる。評論、特に新書は小段ごとに話が切れるので全体を通してのつながりが見えにくい。 同じ内容を知りたいなら「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」を読んだ方がいいな。 でもその2冊を既に読んでたら、いいおさらいにはなると思った。

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2018/12/08

作者の考えというのがほぼない。 過去の人の文の引用と、たとえ話のオンパレード これが哲学の本のあまり好きになれないところだろう。一般化しすぎていて結論がないようになる 「一見こうだけど、こういう場合ではこういう見方もある。古くではこういう考えがあった。なぜこう考えるのかを深掘り...

作者の考えというのがほぼない。 過去の人の文の引用と、たとえ話のオンパレード これが哲学の本のあまり好きになれないところだろう。一般化しすぎていて結論がないようになる 「一見こうだけど、こういう場合ではこういう見方もある。古くではこういう考えがあった。なぜこう考えるのかを深掘りしよう。」ばかりである 「勉強の哲学」で言うアイロニーを進めるだけで無限につなげているだけ、書きたいために書いてる。

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2019/07/31

「嫌われる勇気」の岸見一郎先生の本。 タイトルの通り、古代ギリシア思想とアドラー心理学を拠り所に幸福とはなにか、どうすれば幸福なれるか、といったことを考察する。 アドラーはフランクルの師匠の一人なので当然なのかもしれないが、苦悩や葛藤を抱えながらでも生きていくことが幸福だという実...

「嫌われる勇気」の岸見一郎先生の本。 タイトルの通り、古代ギリシア思想とアドラー心理学を拠り所に幸福とはなにか、どうすれば幸福なれるか、といったことを考察する。 アドラーはフランクルの師匠の一人なので当然なのかもしれないが、苦悩や葛藤を抱えながらでも生きていくことが幸福だという実存主義っぽい方向に向かう。 他者と比較せず、他者からの評価に縛られず、自分が美徳と感じられることをなす、それで良いのだと。

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