海に向かう足あと の商品レビュー
ミサイル攻撃がなくても、地震国に暮らしている以上、常に危機にはさらされているはずなのだけれど、どこか他人事のように感じている(そうでなければ生きていけないとも思うけれど)。 「我々がやってきたことの報いだな…歴史にも学ばず、警告にも耳を貸さず、現実に起きていることに目を閉ざして...
ミサイル攻撃がなくても、地震国に暮らしている以上、常に危機にはさらされているはずなのだけれど、どこか他人事のように感じている(そうでなければ生きていけないとも思うけれど)。 「我々がやってきたことの報いだな…歴史にも学ばず、警告にも耳を貸さず、現実に起きていることに目を閉ざしてきた、その結末ということか」 "この世にはまだ―よりよいことを選択しながら生きて行く可能性が残されている" 「―結局、我々は『よりよいこと』を選択せずに、ここまで来てしまったのだ。」 地震のような不可避のことはともかく、戦争のような人的なことで世界が滅ぶことのないように、と改めて思いました。
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作中にも出てくる「渚にて」とまったく同様の印象を受けた。だらだらと続くたいして面白くもない日常の風景描写と、終末を受け入れた際の静かな絶望とが、何の希望もなく描かれる。それでもヨット好きにはもしかして面白いのだろうか?絵空事としか思えない三日月島のリゾートホテルの描写や、クルーの...
作中にも出てくる「渚にて」とまったく同様の印象を受けた。だらだらと続くたいして面白くもない日常の風景描写と、終末を受け入れた際の静かな絶望とが、何の希望もなく描かれる。それでもヨット好きにはもしかして面白いのだろうか?絵空事としか思えない三日月島のリゾートホテルの描写や、クルーの中に政府の研究機関で働く人がいたりする設定も受け入れ難く、途中ではさまってくるメール文章もわざとらしくて萎えてしまった。 「草原の実験」という映画があった。美しい日常と純粋な少女の心を唐突な核爆弾がすべて吹き飛ばしてしまうという衝撃的な映画であった。そこでは破滅の要素は匂わせ程度で、ほぼ全編が美しい映像で彩られていた。だからこその衝撃だった。 この小説はあまりに饒舌に危機を語りすぎている。なのに彼等は最後までヨットに対する興味しか持たず、危機に対する行動は何一つ起こしていない。それは単純に僕たち一般人の姿なのだろうけれど、無力を振りかざして諦念の感傷に浸るだけの小説に、世界を変える力はやはり無い。
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今の世に警鐘を鳴らしたかったのかなあ。 これはこれでよかったけれど、何も起こらず、ただ単純にヨットレースをする彼らの物語を読んでみたかったかも。
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問題意識が大きすぎて・・・ 楽しいヨットの話かと思ったら・・・ 途中、ひっかかるところがいくつもあって「あれっ」って感じではあったのだけれど、 最後が厳しすぎて・・・ 後は自分で考えろってことか・・・ 小説としてはもう少し違った終わり方はなかったんだろうか。
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タイトルに魅かれ手にし 表紙で決めた ヨットオタクかと思っていたら まさかの・・・ 悪い人が一人もいない
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船と海に魅了された男たちと、世界情勢。 ヨットレース出場に向けてそれぞれが日程を調整しながら、日々準備を進めていく6人。 自営業の村雲、最年長の相原、公務員の三好、研究者の諸橋、IT企業の研人、ヨットニートの洋平。 それぞれの家族と共に、思い出深いヨットレースになるはずだった離島で知ったのは、 突然おきた核兵器による攻撃で壊滅的被害を受けた日本、 混乱する世界と途切れる情報。 大好きな船と海と、希望を抱えて本土に向かう決意。 まさか核攻撃受けちゃうとは、平凡なヨットレースの話だと思ってたら、あらまあ。 危機感の薄い平和ボケしている身としては、 最後があまりにも唐突に感じたけど、未来は誰にもなんとも、ね。
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事が起こるまでが長いというか、事が起きてからが短いというか、事が起きそうな部分からがもう少し膨らんでいると、もっとリアリティがあるような気がしました。それでも怖さは伝わりました。
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紹介で「デストピア小説」と聞いていたので、分かった上で読み進める。へー、こういうのをデストピア小説というのか。 風景描写が丁寧で、登場人物の海とヨットへの愛が良く分かる。一人ひとりは、感情移入するほど描かれているわけでもないが、魅力的に書かれており良いチームだな、と思わせる。村...
紹介で「デストピア小説」と聞いていたので、分かった上で読み進める。へー、こういうのをデストピア小説というのか。 風景描写が丁寧で、登場人物の海とヨットへの愛が良く分かる。一人ひとりは、感情移入するほど描かれているわけでもないが、魅力的に書かれており良いチームだな、と思わせる。村雲と女性(名前忘れた)については綺麗過ぎるというかできすぎてるというか、そんな二人なかなかいないでしょう、というかで、なんだか現実味もなく小説の中でのおさまりも悪いのでは?と思ったのは私が意地悪いのでしょうか笑。 最近書かれた小説だからか、今の日本の状況に合っていてあり得ない事ではない、という点でも興味持って読める。テンポも良く、登場人物の会話も楽しく、たまにこういう本もいいな、と思った。
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現実になったらこれほどおそろしいことはないと思った。現実にどこぞの国がミサイル実験何回もしているし。楽しんで読めなかったので☆3にします。
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前半と後半で全く気持ちが変わる。反転だ。 平和ボケじゃないのか?!と、どやしつけられた。 出来れば、前半のストーリーが最後まで続けば良かったな
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