洞窟ばか の商品レビュー
吉田勝次さん「洞窟バカ」 著者の事は「情熱大陸」を観て知ってはいたのだが鮮明に強烈に記憶しているのは2年程前の「マツコの知らない世界」に出演されていた時。 マツコさんに「カツジ」と呼び捨てで呼ばれながらもまんざらでもない感じで洞窟の話をされていたのを思い出す。 本作は体験記とい...
吉田勝次さん「洞窟バカ」 著者の事は「情熱大陸」を観て知ってはいたのだが鮮明に強烈に記憶しているのは2年程前の「マツコの知らない世界」に出演されていた時。 マツコさんに「カツジ」と呼び捨てで呼ばれながらもまんざらでもない感じで洞窟の話をされていたのを思い出す。 本作は体験記というよりは著者の洞窟への魅力と愛情が詰まっている作品。読みようによっては人生の自己啓発的な面も含まれているように感じられる。 先月読んでいた角幡唯介さん「極夜行」と少し似た感覚を受けた。角幡さんの作品は体験記がメインだが同じ未知なる体験を求める探検家としては同じフィールド内にいる二人。細かい所で相違はあるのだが匂いは同じ種類の物に感じられる。 探検家の未知、未踏への探求心と行動力が圧倒的すぎて強く興味を持つのだが自分もやりたいとは思わない。メンタルや勇気等の問題以前の話で危険な事に対しての自分の身の振り方を心得てしまっているからだと思う。未知=危険と直感的な反射的対応力が身に付いてしまっているから自分は到底探検家にはなれない。 未知には興味を抱くがあくまでも興味。危険には強い現実感があり絶対に踏み込んではならないという抑止力がはたらき自らライン引きしてしまう。だいたいの人はそうではないだろうか? 著者の吉田さんや「極夜行」の角幡さん等は本当に限られた部類の方だと思う。 自分の欲求に素直というかバカ正直というか。今回のタイトル「洞窟バカ」もそう考えればいい得て妙である。このタイトル以外ないだろうというピンポイントさが素晴らしい。 自分からしてみれば非現実的な世界を本やテレビ等で紹介して頂き本当に有り難く思いながら観させて頂いている。探検家の方々がいなければ未知の物は場所も形もわからないまま、未知である事もわからないまま誰にも知られないままであるのだから。 探検を進めてくれているおかげで自分達も知るきっかけを得る事ができ、興味を抱く事ができる。本当に素晴らしい活動だと思う。 今後も吉田さんの益々の活躍を楽しみにしていきたい。くれぐれもお身体だけはどうぞお大事に。
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冒険と探検の違いは、帰ってくることを前提にしているかどうか、冒険はその行程そのものを楽しむ行為である一方、探検は未知を発見し、世に周知することなのだという。吉田さんはまさしく洞窟探検家で間違いない。 のっけから落石にあってものすごく大変だった話から始まるのだけど、終始テンション...
冒険と探検の違いは、帰ってくることを前提にしているかどうか、冒険はその行程そのものを楽しむ行為である一方、探検は未知を発見し、世に周知することなのだという。吉田さんはまさしく洞窟探検家で間違いない。 のっけから落石にあってものすごく大変だった話から始まるのだけど、終始テンション高く、洞窟がいかにおもしろい場所か、読んでいるこっちも洞窟に引きずり込まれるような筆致が続く。 でもやっぱり、閉所恐怖症の身としては洞窟は無理だなー。顔半分が水没しながら進まないといけないとか、パニックになることが見えている…。
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TBSクレイジージャーニーでまっちゃんが呆れるほどの洞窟探検家。エピソードが素人にも想像つく登山家のそれとは全然違うぶっとびぶり、まさに未踏のジャンル。文才も抜群、個人的には洞窟には一切残さないというポリシーの排泄物をどうやって持ち歩きするのか、そのエピソードを想像すると大笑いできました。テレビでは味わえない面白さ
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Google Earthで地形や地質がだいたいわかるので、洞窟がありそうな場所の目星をつける。前後に水が流れているが、その間で消えている場合。
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結婚しても奥さんに逃げられて、みたいなのがこういう人のテンプレートかと思ったらそうではなかった。 家族の理解があって本人が楽しければ良いと思います。 https://seisenudoku.seesaa.net/article/472426159.html
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ムスコ用に借りた本が吉田さんの本で、それが面白かったので大人用の本も借りてみた。 死ぬこと以外はかすり傷精神で、やりたい事をやり通す生き方はなかなか痛快。 映像作品も観たくなりました。
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まだ見ぬ洞窟を求め、暗い縦穴をロープ1本で降り、岩の分れ目へ身をねじ込んでいく。 日本全国、世界各地の洞窟を探検する人の自伝的な本。 洞窟の危険さ、暗さ狭さ怖さを語る一方で、洞窟に入りたいと、新しい洞窟を見つけたいと熱く語るひと。 洞窟内部の描写がすごくリアル。スリルど...
まだ見ぬ洞窟を求め、暗い縦穴をロープ1本で降り、岩の分れ目へ身をねじ込んでいく。 日本全国、世界各地の洞窟を探検する人の自伝的な本。 洞窟の危険さ、暗さ狭さ怖さを語る一方で、洞窟に入りたいと、新しい洞窟を見つけたいと熱く語るひと。 洞窟内部の描写がすごくリアル。スリルどころではなく危険極まる中、著者の嬉々とした洞窟語りが異色を放っています。 冒頭から始まる大ピンチ。文章は勢いに乗る一方で、テンション上がりっぱなしで最後までつっ走るのがすごい。 どの分野であれ、『自分が最初の1人』になりたいという人は、結構いるとは思います。新商品、新技術、新理論、新発見、etc. でも、『物理的な意味で』の『自分が最初の1人』っていうのは、……あんまし聞かないなぁと。 写真と文章で語る光景が、とにかく現実離れしているので、ちょっとした冒険に出かけた気分になれました。 顔だけ水面から出して通る細い洞窟、体を斜めにしないと通れない細い洞窟、1回行ってみたいです。 もともと洞窟好きなので、本を読んでると、そわそわします。無性に洞窟に行きたくなる。 いいなぁ、暗くて狭くて岩盤が迫る地下空間。
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内容(「BOOK」データベースより) 落石で骨折し片手で300メートルのロープをよじ登る。17cmの隙間があればもぐりこむ。排泄物はすべて持って帰る。とき に10日間以上洞窟に入りっぱなしのことも。何度死にかけても、見てみたい!!圧倒的な暗闇に広がる、美しくも恐ろしい世 界。 ...
内容(「BOOK」データベースより) 落石で骨折し片手で300メートルのロープをよじ登る。17cmの隙間があればもぐりこむ。排泄物はすべて持って帰る。とき に10日間以上洞窟に入りっぱなしのことも。何度死にかけても、見てみたい!!圧倒的な暗闇に広がる、美しくも恐ろしい世 界。 クレイジージャーニーで彼が小さな穴に体をねじ込んで進んで行く姿を見たときには、体に恐怖の震えが走りました。閉所で暗闇って僕の中では高所以上の恐怖。なんでこんなところに入るんだろうともっとも不思議に感じる探検です。大きな空間に出た時の感動は分かる、苦労して自分で見つけた空間だと感激もひとしおでありましょう。でも駄目、やはりあの映像は心臓に悪いし、自分が引っ掛かって出られなくなる事を勝手に脳内シミュレーションしてしまうので息が苦しくなる。。。 文章になると落ち着いて読めていいですねやはり。破天荒で豪放で自己中心的で精神論者で意外と慎重な人柄がむき出しで、これだけ自己顕示欲強いのに人が離れないというのは、とても強い引力がある人なのでしょう。自分的には苦手なタイプなんですが、これぐらいぐいぐい行く人の話の方が断然面白いですよね。 もう一作位書くと、いい具合に自己顕示欲が抜けたいいものが書けるような気がします。
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あふれんばかりの情熱を捧げる対象が洞窟だった。人それぞれ好きなものは違うだろうが、この著者は登山、ダイビングなどを経て洞窟探検に行き着いた。一気に読めて、自分でも洞窟探検をしているような気にさせられた。
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たぶん著者は私の苦手なタイプだと思う。声がデカくて絶倫で毛深くて自信過剰気味な男に違いない。しかし本自体はおもしろかった。未知の洞窟にはエロスがあるのではないか。密林の深い茂みに覆われた、湿った割れ目が男を奥へと誘っているのである。その割れ目の奥から引き返せなくなった、エロスに抗...
たぶん著者は私の苦手なタイプだと思う。声がデカくて絶倫で毛深くて自信過剰気味な男に違いない。しかし本自体はおもしろかった。未知の洞窟にはエロスがあるのではないか。密林の深い茂みに覆われた、湿った割れ目が男を奥へと誘っているのである。その割れ目の奥から引き返せなくなった、エロスに抗えなかったのがこの著者だ。現実的、肉体的には引き返せても心は割れ目に囚われていて、割れ目の奥に溜まった雫に光を当てずにいられない。変態だ。子供が6人もいるという点にも引っかかる。探検について妻は何も言わないのだろうか。洞窟探検がオンだとすれば、オフである日常はどうなっているのだろうか。 日常や家族との生活が気になる私はゲスい。そこは認める。しかし高野秀行さんの名著「ワセダ三畳青春記」があるから、ついそんなことを考えてしまう。オンとオフの落差にはコクがある。
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